「社会&芸能・つれづれ愚差」第103回(通算213回)

心を熱くしてくれた新しいぼくのお宝
 テレビ番組「お宝鑑定団」がある。司会者の男はキライだが、視聴者参加番組としての出来には好感がもてるので、ヒマのある時には見る。
 しかし、戦争で爆撃をうけたわが家には、お宝らしいモノは皆無だ!(戦争とか爆撃とは関係なしにお宝なんてない!)
 あえて大事にしている現在のおタカラと言うなら、古書店の倉庫のような風景の資料としての本たちだろう。
 唯一の趣味は「コレといった本は買うこと」だから、なんとか改築した書斎もいまや「本の洪水」で足もとも埋まりつつある。
 でもこの3月、文句なしの新しいお宝を入手した。
 それは前回このHPで書かせてもらった母校滝野川第六小学校でのミニ・コンサートにかかわる。
 コンサート開催(3月10日)からスグ(封筒の消印は3月13日!)ずっしりと手重りのする児童諸君の文集とスナップ写真が届いたのである。

1年生から6年生の文集6冊
 1年生はピンク、2年生はブルー、3年生はオレンジ、4年生はパープル、5年生は若草色、6年生はグリーン。それぞれに色分けされた表紙は美しい。
 しっかりとした大きな字で書かれた文章は、上手下手などには一切かかわりなく、ぼくの胸をいきなり熱くし、ゆさぶった。
 1・2・3年生児童のそれぞれの感想は素直で、まっすぐに伝わってくる。4・5・6年生の文章には歌・ピアノ・読み語りを担当した出演者の名前もしるされていて、その心くばりがひたすらうれしい。作家業を50年の仕事としてきたぼくだが、読みすすむうちに、目に涙があふれた。「64年ぶりの卒業証書」ともども、この文集はぼくにとっての新しいお宝になった。
 もちろん、先生方のご指導もあるだろう。その〔成果〕はキラキラと輝いた児童たちの表情やいきいきとしたしぐさや、そのみずみずしい感性に結実していると断言できる。先生と児童の皆さん、「新しいお宝」をありがとう。



 このお宝は、テレビ番組「お宝鑑定団」などのようにおカネに換算できない。おカネに換算できない〔価値あるもの〕こそ、ほんとうの「お宝」なのだ。
 ぼくの書斎にまた、「他にはない貴重なもの」が加わった!
 無責任と不実とうさん臭さにあふれた09年の春、ぼくの思いはとびっきり爽やかである。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:50 pm  

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