「社会&芸能・つれづれ愚差」第549回(通算661回)


あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露




●「成り上がり 成り下がって 消えてゆく」
 横綱日馬富士が引退した。
 同郷(県)人会の酒席の暴力暴行事件の責任をとった――ということだ。

●理由はどうあろうと、「酒の席での暴力」とは……ただ情けない。
 やはり、元横綱日馬富士の軽率さが問題になるのは致し方ない。

●ひょんなことから、アレアレとスターダムにのし上がる者は芸能界にはよく目に立つ。
 ましてや、従来の演劇、映画、そして……色物(落語などの業界)の世界の連中も「テレビメディア」に登場してから、「狂い咲き」のような者たちが目に余るようになった。

●どう値踏みしても「成り上がり者」としか言えないその「内実の貧弱さ」はただハラハラするばかり――である。

●テレビメディアのゲーノー人とは、「使い捨て御免」だから、「塵芥」のように捨てられても仕様がない。

●テレビ芸能界も相撲界同様、10年20年も時が過ぎれば、またしても相変わらずのスキャンダルが発生する――つまり、主要主体部分が代替わりしてしまうと、従来の経験が消滅してしまうのダ。

●そうだ、企業のスキャンダルや不正事件も同様だろう。
 あの「サル山の猿たち」の世界も、同様なのだなぁ。

●われわれ(自分のこと)は、なにしろ「生まれも育ちも」他人様に誇れるようなものではない。だからこそ「己の生き方」に何とかかき集めたギリギリの「品位」や「品性」を手放さないように持ち続けたいと努めるのだ。

●それにしても――
 「政府高官」という立場にあった者たちやその要職にあった者たちの暴言・失言があいかわらず続いている。
 「同性パートナーの出席は反対――」の竹下亘議員や、「何であんな黒いのが――」。
 山本幸三議員の思考力の質の悪さ。

●それにしても――
 アベ首相が折にふれて口にする「愚直に――」とか、「真摯に――」というコトバも、ワザとらしいその場かぎりの「お体裁」でしかない。
 つまり、言葉の「根っこ」がない。

●それにしても――
 まっとうな人間としての思慮――人間としての誠意に根ざすことのない口先だけの言葉を操るのは、サギ師だけだ。
 つまり、ロボットの「コトバ」と同様に「ハート」がない。

●そういえば――
 都知事小池百合子氏は「排除」というコトバを使ったことで失速したよネ。

●そういえば――
 フランスの劇作家パニュヨルが言っていたなぁ。

 名誉なんてモノは、1本のマッチ棒のようなものだ。
 たった1回しか役に立たないんだよ――。
――マルセル・パニョル/1895〜1974



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●気分直しに、みさきけいと野田ともじさんのイラスト・コラボレーションをどうぞ。



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冬ざれのセーヌの恋よカプチーノ

 パリの裏通りの古いアパート。
 壁ははげ落ち、窓枠は錆つき、手すりのペンキも色あせている。
 ロープに吊るした洗濯物だけが、奇妙にカラフルだが、その他の風景はわびしいモノトーンだ。
 通りすがりの旅人が感慨ぶかげに見上げる窓辺には、銅像のように動かない老婆の姿をよく見かける。
 あの眼はなにを見ているのか。
 遠い青春の日の思い出か。
 熱いカプチーノが恋しい日の記憶よ。

コピー:みさきけい/イラスト:野田ともじ




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ケイちゃんの目 ↓

日光? 箱根? いえ、石神井三宝寺池畔

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:10 pm  

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平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
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