あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露
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俳優加藤剛さんのご冥福を祈ります。
(東京新聞 2018年7月9日 夕刊より)
(朝日新聞 2018年7月9日 夕刊より)
●そういえば――
いわゆる新劇系劇団といえば「民芸」「文学座」「俳優座」が3大劇団といわれてきたが、加藤剛さんは「俳優座養成所」の出身。
(『役者烈々/俳優座養成所の奇跡』 著 佐藤貫百合人 1995年 三一書房刊より)
●そういえば――
各劇団には、それぞれに養成所があるあが、俳優座養成所出身の俳優は、舞台での活躍は当然として、映画やその後の民放のテレビ・ラジオなどでも大活躍でした。
●そういえば――
「養成所」(と略す)開設は昭和25(1950)年。
第16期(昭和42/1967年)で、桐朋学園に引き継がれて、しめくくられた。
●そういえば――
出身者は、小沢昭一をはじめ安井昌二、仲代達也、平幹二郎、そして加藤剛……とスター級の俳優がずらり。
女優陣も、栗原小巻、渡辺美佐子、富士真奈美、吉田日出子、太地喜和子……と「へえ!」と口をついて出るが、やむなく省略。
●そういえば――
ワタシは「もの書き業」のある期間、テレビCMにどっぷりつかり企画・コピー・プロデュースとムキになってやった。
いや、その前に「放送作家」だったから各種番組で、基礎のしっかりしている劇団系の俳優たちに依存した。
「民芸」の御大宇野重吉、大滝秀二、垂水悟郎……かとおもえば小沢昭一、穂積隆信、小山田宗徳……「語り」の表現が確かな人に依頼した。
●そういえば――
テレビは某局の「試験電波」の試作ドラマからつき合っているが、「演劇の基本」を学んでいない「テレビタレント」は一切敬遠した。
ここでは詳細をはぶくが「テレビ育ち」は総じて「底が浅い」。
●そういえば――
加藤剛さんの「人となり」は各紙で紹介しているので省く。
「俳優」以前にやはり「その人そのもの」であり、そしてまた「俳優」としての「資質と魅力」がモノを言う――ということだ。
近頃のテレビ全体の質的劣化は目に余るが――ネ。番組もドラマも、そしてCMも……目をそむけ耳をふさぐ。
●そういえば――
TV視聴率の内実も大きく変化しているが、現在の視聴率に台頭するインターネット等の新勢力に砕かれるのでは――と、(口惜しいけど)そう思わざるを得ない昨今です。
●そういえば――
「紙の本」もずいぶん書きまとめたが、現在は「電子書籍」というフィールドで「月1冊」のペースで著作物を出しています!
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テレビメディアの番組にしがみついている「タレント」で億ションを買ったとか「ハワイの別荘」をどうしたとか、あれこれ評判になっているヤカラがいる――。
そういう「テレビ寄生人」とは異なるホンモノの「俳優」もいることを忘れたくないですネ。
Scenes of memories
江戸時代の小説を沢山書きました。
佃島も行きました――いい「風情」です。
佃島も行きました――いい「風情」です。
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