「イチロー君のウィークリーショット/それにつけても」第71回(通算783回)


あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


NONALNUM3534362D363538BDF1BAD8A3B1

NONALNUM-3534362D363538BDF1BAD8A3B2






「衣食住」に関して不満はない。


●1945(昭和20)年の「爆死か餓死か」から生き延びた者としては、絶対に余計なゼイタクを言わない。
 ましてや「物書き業」で生活したいという勝手な要望が果たせたら本望――という日々を重ねて「小説」に挑戦した。放送作家、コピーライターという仕事の「NEXT」だった。

●ある人が徳間書店の「問題小説」編集長に紹介してくれた。
 持ち込んだ原稿第一作は、時代小説「火の女」。町火消しの男と女の――という艶色濃い短編であった。さいわい即「採用・掲載」になった。月刊「問題小説」1991年5月号に。
 編集長によると「持ち込み原稿がすぐ掲載されるケースは皆無だ」とか。(デスクのわきに山積みされた持ち込み原稿を見せられた)
 己の「幸運」に、そしてカミサマに最敬礼した。

●サブタイトルは「おんな草双紙大江戸女体絵巻」とある。
 挿絵は、前回、前々回に紹介した濱野・小林画伯と並ぶ三井永一画伯。
 この短編を第一作として、時代物短編をン十編と書き、その後に長編の「文庫書き下ろし」をこれまたン十編書いた。ラッキーだったね。

それにつけても「衣食住」より仕事のチャンスを!
 あれから30年? いまは「電子書籍」(余美太伊堂文庫)にたどり着いた。
 小説家としての「火の女」という作品が愛しい。

NONALNUM-37312D373833A5B6A5C3A5B7C9BDBBE6

NONALNUM-37312D373833A5B6A5C3A5B7CCDCBCA1

NONALNUM-37312D373833A5B6A5C3A5B73031

NONALNUM-37312D373833A5B6A5C3A5B73032

(「問題小説 平成3年5月号 徳間書店刊)










***




本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)
作品コレクションシリーズ

記録のためのメモランダム/その50




「星が消える前に」
作詞:本庄慧一郎
 


 「星が消える前に」

 星が消える前に
 鳥がめざめる前に
 くらい階段おりて
 ひとり発ってゆくわ
 いつかこうなることと
 なぜか感じていたの
 どうぞ気にしないでね
 だけどあなたの匂い
 そっと私をつつみ
 胸をゆさぶるあなた
 つらい痛みがおもい
 涙になる

 星が消える前に
 鳥がめざめる前に
 くらい階段おりて
 ひとり発ってゆくわ
 生きて燃えたときの
 いのちひとつがかたみ
 バッグひとつがすべて
 さようなら

 夜が終わる前に
 鳥がさえずる前に
 くらい階段おりて
 もう知らない
 あなたのことは





***







NONALNUM-A5CBA5B3A5E4A5F3C0C4

イラスト:やっぱっぱだいすけ

ニコヤンの目↓
あえて季節はずれの
雪の石神井三宝寺池

71-78301

71-78302

71-78303













【電子書籍 余美太伊堂文庫(よみたいどうぶんこ)のご案内】

NONALNUM-

CDBEC8FEC2C0B0CBCAB8B8CBA5EDA5B4


主な取り扱い電子書籍ストアのご紹介
リンクをクリックすると、
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。


Amazon/Kindleストア Link

楽天ブックス/楽天Kobo Link

BookLive! Link

BOOK☆WALKER Link

どこでも読書 Link

honto Link

そのほか、iBook等のストアにて発売中です。
新刊 続々発売予定。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:30 pm  

この記事に対するコメントは締め切られています


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
<< 2020.9 >>
SMTWTFS
  1234 5
678910 1112
131415161718 19
202122232425 26
27282930   
 
※ ご注意 ※このウェブサイトに掲載されている、すべてのコンテンツの著作権は(有)望田企画室ににあります。
著作権者の許可無く、本サイト内の全てのコンテンツ・著作物について、無断での使用・転載・加工は一切お断りしております。