「社会&芸能・つれづれ愚差」第113回(通算223回)

●本庄慧一郎アレコレ・ダイアリー

山形県鶴岡市山間部・七五三掛の地滑り・陥没
 災難。地下水に原因する地滑り、陥没・亀裂で住民避難。
 その原因と考えられるのが、地球温暖化と冬期の積雪との関係だとか。
 選挙の人気取り政策の一つ〔1000円高速〕でやたら排気ガスを排出することを大いに関係ある。
 エコ促進策に逆行する大ムジュンの一つ。

 現社会にもすでに地滑り・陥没・亀裂は拡大しているゾ。



自殺者、4月も増加
 本年4月、国内での自殺者――男性2,156人。女性871人。合計3,027人。すでに12年連続で3万人を超えるか――というアリサマ。
 都道府県制では、東京がトップで252人、大阪182人。埼玉166人とか。

 痛みを分かち合う社会、どこが?



強盗事件、一転急増へ
 昨年まで5年連続で減少していた強盗事件。この1月〜4月期、前年比で12・4%と急増。
 毎日の新聞・TV報道で凶悪な事件詳報が伝えられている。
 未曾有の不況が原因しているという。

 不平等・不公平・弱者切り捨て社会の、これはまぎれもない反証。



現社会に関するイメージ・ワーズ
 胡散臭い/胡乱/面妖/腐臭/立ち腐れ/老廃/腐食/悪疫/悪縁/悪因/悪臭/悪循環/悪党/悪政――キリがないと、気分が悪化するのでやめる。



山形県鶴岡といえば藤沢周平さん
 物書きのハシクレとしては、先輩の作家・藤沢周平さんとその作品を大事にしている。
 お住まいは、大泉学園だった。ぼくの仕事場とは西武池袋線をはさんだ向こう側だった。
 大泉学園駅南口の駅前、本屋さんの2階の喫茶店、その窓際の席で静かにコーヒーを味わっていた……。
 ぼくは、時代物の先輩作家3−S(スリーエス)として、山本周五郎・池波正太郎・藤沢周平作品をせっせと読んできた。
 そして、晩年、ぼくに親切に目をかけて下さった峰隆一郎作品にも目を通した。峰さんの作風はスリーエスの皆さんとはちょっと趣きを異にしていたが……。



 このところまた、折にふれて藤沢作品をていねいに読み返えしている。
 政治や社会のうさん臭さに、つい気持ちがザワついたり苛立ったりしていると、モノが書けなくなる。
 さいわい、「幻のB級!大都映画がゆく」(集英社新書)のあとの「新宿もの」の編集作業が進行中だし、そのシリーズでの別企画もプレゼン中。
 時代物文庫書き下しは2シリーズが始まる。
 それと――歴史のある某劇団への舞台脚本のプランをと気持のコンディションを整えての挑戦! で09年6月を送る。

— posted by 本庄慧一郎 at 12:50 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第112回(通算222回)

商売柄ということで

●物書き業というワケで、どんな些細な興味や関心も「大事にする」よう努力している。
 そのための関連資料もせっせと集める。
 たとえば、日本映画のヒット作にもなった「おくりびと」は封切日に観ているが、原作になった「納棺夫日記」(青木新門/文春文庫)は1996年度版を(2冊も買っていた!)持っている。
 その他、この関連書としては
「往生のすべて」(花山勝友/光文社文庫)
「最後の事典」(スタブロス・コスモブロス・大辺訳/文春文庫)
「自分葬」(新しい葬儀を考える会/ごま書房)
「臨終の言葉」(主婦の友社編/主婦の友社)
「霊柩車の誕生」(井上章一/朝日新書)
「死にざまの研究」(中井文彦・菅野国春/新門出版社)
「お骨のゆくへ」(横田陸/平凡社新書)
「お葬式――ハプニング」(小杉哲兵/朝日文庫)
「極楽の観光案内」(西村公朝/新潮文庫)
「葬儀屋さんの打明け話」(尾出安久/成美文庫)
「死ぬに時あり」(浦瀬さなみ/径書房)
「死にまつわる日本語辞典」(奥山益朗/東京堂出版)
 他、関係図書約数十冊。

 われながらウンザリする。けど、でもね「おくりびと」とは異なるオモシロイ話をきっとまとめるぜ――と、ため息をつく。



●詐欺師関係の資料もワンサとあります。
「悪知恵マニュアル」(悪徳行動研究会/データハウス)
「詐欺師入門」(デヴィット・W・モラー/山本光伸/光文社)
「仕事師たちの平成裏稼業」(溝口敦/小学館文庫)
「人はなぜ簡単に騙されるのか」(ゆうきとも/新潮新書)
「詐欺とパクリの裏手口」(東西寺春秋/にちぶん文庫)
「詐欺とペテン師の大百科」(カール・シファキス/青土社)
 その他関連図書アレコレ山盛り。自分でもウンザリ。

 こんなホンばかりせっせと集めている――なんて、バカみたい!
 でも、そのうちきっとおもしろいコメディ脚本書くもンね!



P・S それにしてもひでえ世の中になったねぇ。皆さん!
    どうぞ、御身お大切に。

— posted by 本庄慧一郎 at 12:04 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第111回(通算221回)

09・5初夏/新聞・言の葉ひろい

「注文住宅。業者倒産。2000万円払った日に、工事止まり雨ざらし。」100年に一度の金融恐慌で――とシレッとしているヤツもいるが、人生の土台をぶち壊された者の怒りや哀しみは通じまい。



「増えた。鳥島のアホウドリ。増えた石垣島のイグアナ。」――増えた公金食い荒らしのアマクダリ害鳥。借金国ニッポンの土台をダメにする八百長政策。



「醜聞辞任、公私混同。議員パス使い女性と二泊三日の温泉旅行」――コーノイケという官房副長官は結局は辞任。談話として「女房に弁明のしようがない。あちらの家族にも申し訳ない」ですと。去る1月にもこの女性を議員宿舎に泊めていて……というから強心臓の持主なんですねぇ。



「強姦体験ゲーム。海外からの抗議。過激表現。出荷自しゅく。国内は流通」ですと。ウーン! コマッタモンダ。



「国立メディア総合芸術センターをつくる(仮)」という選挙目当て、俗受けねらいのパフォーマンス――こんな詐術にマンマとひっかかるのか選挙民の皆さんよ。



「輸出頼みを変えないと倒産危機話はまた出ますよ」帝国データバンク中森貴和氏。トヨタの利益は2兆円もあったのに、あっという間に赤字転落。――日本の大企業の主体性はどこに?



「ソニー2年連続赤字へ。1200億円。3拠点生産終了。3事業所で働く非正規労働者400人は契約更新せず。正社員1800人は配置転換と早期退職を促す。――ああ、あのSONYも。



 広告(コピーライター&制作)の仕事をしていた時代、トヨタもナショナル(現パナソニック)もSONYも、仕事でかかわった。作家・脚本家という仕事に切り替えて、直接、企業と関わることはなくなった。あの大企業もその基盤はまるでヨワイんだなあとつくづく思う昨今。



「バラマキ14兆円。そのツケは増税」――国民よ! 選挙民よ! 心ある人々よ、目覚めて!



「08年度は自殺者32,249人。うち、30代が4850人で前年の1・7%の増。そして20代も増加。
 年齢別では50代6363人で最多。いっぽう学生・生徒も970人と11・3%の増加。
 30代の者の自殺が過去最多――という現象はムジュンだらけの現実そのものを物語る残酷なデータだ。
 40回〜50回の就職試験へのアタックや、有無もない失業など常態化している昨今――そのいっぽうで、政治家たちの現実乖離(かいり)の政治ごっこと、時代錯誤と非常識じじいの跳りょうは相変わらず。
 この国の民主主義は日々に劣化している。
 それにしてもこの泥沼社会――選挙民自身の質が問われているとしか言えない。

— posted by 本庄慧一郎 at 12:14 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第110回(通算220回)

ただひたすら姦しいGWとやらの疎ましさ!

 「GW――1000円高速の皮肉」という新聞の活字。
 Co2排出量2・5倍増だって。
 TVはやたら「渋滞」をがなり立て、「くたびれたパパ」とただ騒がしい。
 自家用車などに無関係な当方にとっては、毎年このGW……とりわけ今年の「GW狂騒曲」は不快・無意味以外のナニモノでもないネ。
 温暖化防止だのエコだのというタテマエと真反対のことをヌケヌケとやらかす、政治屋どもの脳の異常さと、それにノル庶民たち。



 「天下り法人」に2兆85,000億円――補正予算の2割近くを支出」ドウナッテイルンダイ!
 民間の国内需要の自律的な回復のために?
 こういういいかげんな〔詐術〕が堂々とまかり通る政治ってまったく! そして国民たる者のノーチェックが腹立しい。
 それにしても〔天下り〕という名の寄生虫どもの存在って、まったくイヤラシイ。
 ゴキブリとゴキブリ予備軍の跳りょうは、目にあまる。
 カミサマ、地獄行き、極楽行きの人間の区分け、よろしくね。



 巨額赤字・トップ交代・強引な人員整理……。
 売上げも、利益も、ずっと〔右上がり〕なんてコト、あるわけねぇだろ。
 そりゃ〔ゴーマン・カンチガイ〕というものだぜ。
 トヨタ営業赤字8,500億、不振長期化予想だって。
 ここまで来る間、経営首脳陣は、何をどう考えていたの?



 次期総選挙の立候補者、〔世襲133人〕予定。自民33%、民主8%だって。
 ゲーノー界もやたら〔二世タレント〕ゾロゾロだと。
 ウチウチごっこ社会って遠からずしてコテコテ劣化すると思いません?(インセスト……みたいな結果になるんじゃないの? 誰かおしえて)



 月刊誌――休刊続々――「ノンフィクションの危機」
 レポート記事では、その主原因は〔金融危機〕といってるけど、そんな結論じゃ甘くない?
 活字といえば「ケイタイしか見ていない」のが多いのも事実だし、さらに増殖するだろうけどねぇ。



 「子ども二人産んだから義務を果たした」との発言をさっそく「撤回した」アソーさん。失言というのは〔一過性の現象〕ではなく、〔心の根源〕の質の問題ですから、治りませんよネ。
 それしても、アソーさんちのお子さん、〔義務〕で生んでもらったなんて、フクザツな気になりません?
 でも、〔不心得な軽はずみ〕で生まれたかも……ケースもあるし。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:00 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第109回(通算219回)

とにかくこの世の中、騒々しい。姦しい。小うるさい



 もともと、クリスマスとやらの年末の騒々しさが大キライだ。
 それと、4月末から5月初旬にかけてのゴールデン・ウィークとやらもイヤだネ。
 ふだん、せっせと働いて、からだも心も酷使している人たちが、これまた、ワサワサと動き回る風景に、こちとらもイライラするもんネ。
 とりわけ、この09年のG・W……。いや、それ以前からずっとキレ目なしの喧騒が続いていて、もうキリがない!





 というワケで、朝5時に起きて、小庭(ちんまりと狭い庭)の〔はこねうつぎ〕のひと枝を折ってきて、小さな花びんに挿す。書斎のデスクの上におく。
ずっと昔、ひょんなことから、箱根湯本の旧街道の近くに暮らしたことがある。それで〔はこね〕ということばがワケもなく好きなのだ。
 いや、〔はこねうつぎ〕の花も文句なしに清楚でかわいい。赤とうすももいろと白の小花の風情に心がなごむ。
 さいわい、書斎には不要な騒音は一切ない。
 「シーン」という〔音が聞こえる〕。
 なんとなく手近にある本を手にとる。
 ピアスの「悪魔の事典」だ。





「退屈な連中」――こちらの話を聞いてもらいたいと思っているのに、ひとり勝手にしゃべり立てる連中。
「大砲」――国境を修正するのに用いる道具。
「安心」――隣人が不安を覚えているさまを眺めることから生ずる心の状態。
「慰め」――自分より優れた者が、実は自分よりかえってふしあわせでいると知ること。
「会社」――個々の人びとが、責任を負うことなく、それぞれ自己の利益をあげ得る巧みに工夫された仕掛け。
「鏡」――人間が迷いから目を覚ますようにと、そのうえで束の間の芝居が演じられるところのガラス板。
「愛国者」――部分の利害のほうが全体のそれよりも大事だと考えがちな人。政治家に手もなくだまされるお人好し。征服者のお先棒を担ぐ人。
「平和」――国際関係について、二つの戦争の時期の間に介在するだまし合いの時期をさしていう。





 09年5月2日(土)AM7:00。静かな静かな朝です。

 本日は、この秋出版のホンについて、編集者が来る。それまで、300枚の原稿の推こう。

 

— posted by 本庄慧一郎 at 11:55 am  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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