「社会&芸能・つれづれ愚差」第228回(通算340回)

 海城中学・古典芸能部のメンバー諸君のこと

 去る8月6日(土)、映画「ムーランルージュの青春」に関してのNHKTVの取材があった。(放送は8月10日(水)、PM6:10からの『NHK・首都圏ネットワーク』。なお、古典芸能部諸君のこれらの活動内容は、9月以降に同番組で放送予定だそうです。詳しくは海城中学校HPにてご確認ください。)
 海城中学・古典芸能部のメンバー四人と引率の川崎真澄先生。そして田中じゅうこう監督と村瀬ディレクターのフォロー……といった顔ぶれ。

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     海城中学古典芸能部メンバーと右上・川崎先生
          右下・田中監督 中央・本庄

 とにかく、中学生諸君が「古典芸能部」のメンバーというのがなにより気になった。
 その研究対象は、歌舞伎・文楽……などもというが、当日出席のメンバー諸君のこだわりは、もっぱら落語ということらしく、これもちょいとビックリ。
 先生のリードもいいのだろうが、「いまどきねぇ……」と、あらためて感心したものだ。
 本年が「創立八十周年記念」をというあのムーランルージュ新宿座も、彼らにとっては「古典」なのだなぁという感慨もあって――。
 いま、シマダシンスケなるタレントとテレビ業界が話題になっている。
 本庄慧一郎の物書きとしての原点はムーランルージュ新宿座と大都映画とアピールしてきた。また生業としての出身母体はといえば、民放ラジオ・テレビ・広告ギョーカイ&ゲーノー界と言ってきた。
 でも――現行のこのギョーカイそっくりは、どうにもこうにも歓迎できかねる。
 ウサン臭いというコトバがあるが、どうしてもソレを感じるのダ。
 このギョーカイで有名なヤツとか、ビックリするような財を手にしたヤツはたいていはウサン臭い。
 まともなツラしてまともなコトを言ってるようでいて、その実質や実態はどうしようもなく歪んでるコトが多い。
 いちいち具体例を列挙してもいいが……キリがない。



 映画「ムーランルージュの青春」は、来る9月17日(土)より、新宿K’sシネマ(元昭和館)で公開される。映画「ムーランルージュの青春」公式HPはこちら Link です。
 そのための記念イベントとして9月18日(日)、午後1:30〜4:30。
 新宿歴史博物館において、あのアイドルスターだった明日待子さん等をゲストにお招きして「ムーランルージュ新宿座シンポジウム」を催す予定です。入場は無料です。
詳細は決まり次第お知らせいたしますが、当日は戦後ムーランルージュ出演者のレア映像(短編映画)も上映予定です。

 ぜひ、おいで下さい。(司会進行は本庄慧一郎です)

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          ケイちゃんの目 ↓

小庭の夏のおわり

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— posted by 本庄慧一郎 at 03:21 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第227回(通算339回)

次の仕事へのステップは自力で――
 自分の可能性をカタチにするのは、自分自身だと思ってきた。
 しかし、その作業にはその条件にふさわしい人間――その企画にマッチングしたセンスと才覚を有した人と出会わなければ思いは達成できない。
 現在の小生には、いま新たに映像クリエーターのY・Yさんと、大衆芸能史研究家で書籍編集者のH・Kさんとの出会いがある。
 ていねいに、大切にお二人とも関わりを深めていきたい――切にそう思う昨今である。
 それがそのまま、小生の次の仕事へのステップとなればこんなうれしいことはない。

炎暑8月の読書のテーマは――
 当然、テーマは「戦争と平和」だ。
 記録映画「ムーランルージュの青春」(幻野プロダクション制作・田中じゅうこう監督)のインタビュー取材を受けた。
 あらためて、「戦争と大衆娯楽の命運」を考えさせられた。

 今週は、俳優丸山定夫をテーマにした本、3冊を再読した。
1.「丸山定夫・役者の一生」 (丸山定夫遺稿集刊行委員会・代表永田靖)1970年ルポ出版
2.「桜隊全滅/ある劇団の原爆殉難記」(江津萩江)1980年未来社
3.「さくら隊散る」(新藤兼人)1988年未来社

 浅草の軽演劇を経由して、いわゆる新劇界に入って「新劇の団十郎」と称された有能な俳優(1901年〜1945年)であった、丸山定夫。
 戦時中、移動演劇集団さくら隊のリーダーとして、広島に在って、農村や職場を巡演した。
 そして、昭和20年8月6日朝、劇団員ともども原爆に倒れ、日をおかず死んだ。
 この劇団は三好十郎作「獅子」(演出八田元夫)をレパートリーに上演していた。
 三好十郎氏は俳優丸山定夫を、丸山定夫は劇作家三好十郎氏を敬愛していた。
 上記三冊の本はたいてい、炎暑八月に再読する。人間としての「上っ滑り」を自戒するために。
 読後感の切なさや哀しみや、そして怒りをつねに新たにする。
 折があったらぜひ、皆さんも読んで下さい。お願いします。

「過去からの声」に耳を澄ましながら、そしてまた――
 自分がこれから何をするか。または、何が出来るのか?
 それを考える。それをつかむ。それを現実化する。志を同じくする人とていねいに交流してゆく。
 さあ、ウロウロせずに、性根を据えて新たなステップへ――。


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          ケイちゃんの目 ↓

夏・水の行方

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        井の頭/神田川源流

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              神田川河口/隅田川

— posted by 本庄慧一郎 at 03:59 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第226回(通算338回)

放送タレント前田武彦さんの訃報
 
 2011年8月5日。前田武彦さんが亡くなった。
 民放ラジオ・テレビで大活躍したヒトだったのは、既報のとおり。
 もともと放送作家で、かつて小生が筆名本庄一郎だった頃は、同業者だった。
 当時は、ラジオのDJ番組はたいてい構成台本があり、出演者はその構成台本をベースにしゃべった。しかし、前田武彦氏は「フリートーク」というスタイルを持ち込んだ。



 手もとのスクラップブックに、日本放送作家協会の発会式の写真がある。
 昭和34(1955)年9月18日。会場は東京有楽町ビデオホール。
 ニッポン放送(略称LF)は、あのホリエとかムラカミといった人物によるゴタゴタがあったが、スタジオは、当時有楽町蚕糸会館ビル内に、ビデオホールと一緒だったハズ。
 ビデオホールは、ホール経営と同時に番組制作やアイ・ジョージやロイ・ジェームスなどのタレント・マネージメントもやっていた。



 参天製薬という(目薬のサンテなど)スポンサーでラジオ番組「昨日のつづき」を制作していた。
 小生も「お早よう。参ちゃんですヨ!」というコント番組の台本を書いていた。
 テレビの人気番組だった「名犬リンチンチン」の主役の男の子の声を演じた北里深雪さんのワンマン・トーク形式で、即興のピアノ演奏は「伊勢崎町ブルース」「東京サタデイナイト」などのヒット曲をかいた作曲家鈴木庸一さん(昨年、急逝した)だった。
 このオビ番組は、当時のKR(現在の東京放送)でオン・エアされ好評だった。
 番組の録音は、日本放送作家協会の発会式会場になったビデオホールのステージが使われた。「昨日のつづき」もつねに同時期に録音されていて、よくハタで傍聴したものだ。
 前田武彦・永六輔(のちに大橋巨泉)に富田恵子という才女(草笛光子さんの妹さん)のトリオのフリートークは文句なしに楽しめた。オンエアはラジオ関東(現ラジオ日本)だった。
 ディレクターは、いつもニコニコと機嫌のいいS・H氏だった。



 前田武彦氏は「夜のヒットスタジオ」(フジTV)の司会をしている時に、いわゆる「バンザイ事件」を起こしたりしたが、とにかく器用なヒトだった。
 テレビマスコミの一線を引いてから、テレビの現況に批判的な意見をぶつけていた――。
 彼のようなオトナのエンターティナーがいなくなったテレビは――日毎に劣化していると言わざるを得ない。



 そういえば8月19/28日合併号「週刊現代」の総力特集「テレビよ、さらば/もう見たい番組ひとつもありません」を読んだ。
 小生の出身母体でもあるギョーカイだが、まったくアホバカな若手ゲー人と、勝手なバカ騒ぎのバラエティとやらと、愚にもつかないクイズ番組。もうひとつ……もういいや!とにかく情けないネ。
 おまけにそのイージーな番組を分断するバッドセンスのCM群――。
 「節電」キャンペーンのために、放送自粛しなければならないのはテレビ局自身だネ。



 それにしても――原発放射能禍の夏。無能と欺瞞の奴らの跳りょうする日本。ホントに腹が立つ。


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          ケイちゃんの目 ↓

小さな庭の小さな生きものの記録

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:29 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第225回(通算337回)

「夏休み? トンデモナイ」おべんきょう
  
 「文庫書き下ろし時代小説」を書いてきたから江戸時代(とくに中期以後)の資料を念入りに渉猟してきた。
 しかし、このところ、あらためて、とくに大正・昭和という〔近過去〕のデータを読みあさっている。
 すでに「幻のB級! 大都映画がゆく Link 」(集英社新書・2009年刊)や「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 」(東京新聞出版部・2010年刊)の仕事もあったから、この時代のあれこれの資料本も多い。しかも、マジメによくベンキョーもした。
 だが、今回の小生の目的は、とくに昭和20年8月15日(第2次世界大戦の敗戦記念日)前後の十数年間を丹念にチェックし直すことであった。



「ドキュメント昭和史 全6巻」平凡社
「ドキュメント五十年史 全6巻」汐文社
「十五年戦争 軍靴の歩み」創栄出版
「50年目の日本陸軍入門」文春文庫
「別冊 1億人の昭和史/空襲・敗戦・引揚」毎日新聞社
「別冊 1億人の昭和史/学童疎開」毎日新聞社
「毎日ムック/戦後50年」毎日新聞社
「戦後60年/特集昭和と私」文藝春秋
「発掘・昭和史のはざまで」新日本出版社
「高校生の聞きがき/父・母の昭和史」新興出版社
「昭和ことば60年史」講談社
「昭和史 世相篇」小学館
「明治大正昭和/世相史」社会思想社
「昭和史こぼれ話」日本文芸社
「裏窓の昭和史」東京法経学院出版
「あの戦争」上・下 産経新聞社編 ホーム社
「日録20世紀」講談社
「朝日クロニクル/20世紀」朝日新聞社
              etc……。



 前回書いた「小生はトコトンのところビンボー症」と深くかかわることだが、現在、物書き業の小生としては、 「新しい風」をつかみたいと強く思っている。
 その気持をさらに確固たるモノにするために――あえてこの酷暑の夏(仕事場はクーラー使用せず――扇風機のみ)、やたら怠けたがるおのれをケシかけて、資料本を読みあさるのデス。
そしていま、この「近過去」のデータの海に漂いならが、「快いNEXT」の予感を感じているのデス。



 どうやら、コト仕事に関しては、本庄慧一郎はかなりマゾっぽいようだネ――。



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          ケイちゃんの目 ↓

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           新宿歌舞伎町にて/ワイフ撮る




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— posted by 本庄慧一郎 at 01:42 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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