このHPを訪問して下さる皆さん。
新しい年がスタートしました。
健やかに、機嫌よく始動しましたか?
昨年は、ヒナ祭りも済んで、ようやく春の気配も日ごとに濃くなろうという3月11日に、とんでもない大震災と、それに加えての原発事故が発生――。
多くの人々を悲劇の渦中に巻き込みました。
それでもガレキの廃墟から立ち上がる人々……そんな人々のことなど、まるで関係ないような鈍感な人々と……。2011年の社会はと、無性にハラが立った年でもありました。
1月1日は、わが家ではファミリーが集まって、ささやかな会食をします。
せめて全員が健康で、何ごとにも誠実に真摯(しんし)に対応してくれるように心から願う日でもあります。
1月2日は、ワイフともども先祖の墓参りに出かけました。
西武線・西武球場前に近い公園墓地です。
以前にもご紹介したと思いますが、ロック歌手の尾崎豊さんのお墓やマンガ家の滝田ゆうさんのお墓もあり、敬意を表します。
そして、先祖の者の霊前に、素直で正直な気持ちで現況報告をします。
この霊園の整然と並ぶ墓所の中には、小山のような枯れた雑草で埋まっている哀れな墓地もあちこちにあります。誰も訪れる人がいないということです。
盛り場をウロウロしたり、サケをくらってクダラナイ時間を費やすなら、自分のご先祖さまの墓にお参りぐらいしなさいよ!なんて言ってみたりします。
「絆」とか「縁――えにし」ということばが、(今更のごとく)しきりに使われています。
でも、自分の先祖のことに思いを馳せ、いま現在血を分け合った者たちの心の内をしっかり把握しようと思わない者に、他人である人たちの「絆」や「縁」を確実につかむことなど出来るわけがないと……思うなぁ。
実際に「血」のつながった者たちに対しても、心配りのない者が、見ず知らずの人たちに思いを馳せることなど出来るのか――?とつい勘ぐるのです。
涙のしみ込んだパンの味を知らない者に、ひとの真の哀しみが理解できるわけがない。
――ゲーテ/ドイツの作家
人間らしい優しい想像力やそのための行動を忘れた人って……いいコトないんじゃないかなぁ……なんてつぶやいた正月でした。
ケイちゃんの目 ↓
2012年1月2日 墓地の風景
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