それにしても、局所集中豪雨でとんでもない被害が出る。かと思えば水源地の貯水ダムは渇水で干上がりかけているとか。
「天の配剤」にも、手におえない「矛盾」がある。
それもこれも、地球環境の狂いが災いしているのだ――となれば我々人間のやってきたことが原因しているということになる。
原爆の地下実験も、大地の放射能汚染も……。
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それにしても、痴漢犯罪が多発している。「痴漢」とは、ほんらい「愚かな男」「ばかもの」「しれもの」のこと。転じて女性にいたずらをする「下司野郎」となる。
このところ、「ケータイ」を使った痴漢行為(上りエスカレーターなどで女性のスカート内を盗撮するなど)で捕まる男が多い。
大企業の経営トップにいる男だったり、現職警官や教師に至るまでの分別のあるはずのさまざまな者たちが「ハレンチ罪」で逮捕されている。
年齢も、職業も、社会的立ち位置も、いいかげんに出来ないはずの者たちがだ。
考えられないような「軽はずみ」がそこにある。
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たぶん、その裏事情としては、彼らには一人の男として、「自由気ままに振る舞う場所」などはないのだろう。いや、肝心の「マイ・ホーム」に戻っても、己を晒け出して――そう、多少エテガッテなわがままや勝手気ままを大目に許してもらえる空間など、まるで望むべくもないに違いない。それは偽装された「清く正しい環境」なのだ。
さらに、もうひとつ、たぶん――彼らは職場でも家庭でも、とりあえずウワベは非のうちどころのない「聖人君子」を演じてきたはずなのだ。つまり、偽装してきたのだということ。あえて言えば、もともと俗臭フンプンたる人間が「聖人君子」の仮面をかぶっていたのだから、しょせんボロが出るのは当然だ――という構図だ。
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それにしても、あのケータイという道具の功罪は捉えどころのないほどに多様で奥深い。
いちばん俗っぽいその利便性(たやすく使えるカメラ機能)のユーワクにコロリと負けて、社会を、そして女房や家族たちの信頼と 「かけがえのない居場所」を失うという大失態を惹起する。こんな「しれもの」が、これからも続々と現れると思ってますが、さてさて?
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それにしても、民主党・自民党の党首選び――どの顔もウンザリだね。
キライなカオのワースト10選びのような「不快なイベント」だぜ。
かと言って「AKB48の総選挙」で代替をするなんてコトも出来ねぇもんねぇ!
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それにしても、幼女拉致や誘拐未遂事件が多い。
じかにナマの女性たちと渡り合うことのニガ手な男が増えていることと関係あると思っているが、見当違いかねぇ。そう、これも ケータイの重大なマイナス現象だと思ってるんデスよ。私はネ。
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空蝉の 浮き沈みゆく 草叢(くさ)の闇
―― 一露
ケイちゃんの目 ↓
書斎と著作本のあれこれ
【公演案内】
睦組公演
「炎と愛のフィナーレ ――あるレビュー劇場の1945――」
原作:望田市郎 脚本:本庄慧一郎
「炎と愛のフィナーレ」HPはこちら

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