「社会&芸能・つれづれ愚差」第345回(通算457回)

B・M・I&M

●つまり、板東英二、みのもんた、猪瀬直樹、そして暴力団への融資問題を起こした銀行「みずほ」の頭文字を並べたものだ。(おもしろくもなんともない? スミマセン)
 共通項は「カネと嘘っ臭さ」。

●ゴタゴタ、コテコテと、ラジオ・テレビ番組の台本を、そしてTVCFの企画・コピー(CMソングの作詞も)、さらに小説だの舞台脚本だの書いてきて、時には「演出」なんてコトもやる人間だから、スキャンダルや事件の責任当事者たちのテレビインタビューなどの表情やアクションを見ていると、「芝居をするにしちゃあ(ウソつくにしては)下手くそだなぁ」とイライラする。

●「ひとつ嘘をつくと、そのために20の嘘を考えねばならない。そしてその20の嘘のために新しい20の嘘を考え出さねばならない」(イギリスの作家/スウィスト)といった箴言(しんげん――戒めのことば)をこのHPにも何度書いたか。

●元野球選手の男も、ニュースキャスターを気取るTV司会者も、元ノンフィクション作家だったという現都知事も、そして暴力団への融資問題の銀行責任者たちも、その表情や態度の何ともウラ淋しいことよ。

●恥を恥と思わなくなったら――というが、皆さん、人間としての肝心のモノを、とうにどこかに置き忘れてきてしまったカオしてる――と思うゼ。

●それにしても、ウソのためのウソを必死に考えなきゃならない人生――なんてホントに大変だねぇ。結局は行く先は真っ暗な穴ぼこだモンね。

●目下、来年(2014年/平成26年)4月からスタートする時代小説(新聞連載)の準備でワサワサしているが、その資料の中に、たとえば「地獄百景」(別冊「太陽」)などがある。
 なにしろ「地獄」に関するコトが、多様な仏画などを参考に詳しく解説されていてとびっきりオモシロイ。

●地獄とは、いろいろに解説されているが、その代表的なのが「八大地獄」だとか。その向こうにさらに「十六地獄」があって――。

●罪因として「殺生」をはじめ、いくつもの具体例があるが、その一つに「妄語――もうご・ぼうご/嘘をつくこと」がある。

●罪を重ねるごとに責め苦は倍増して……と続く。
 こちとら小心者の人間には、死んでからもまた延々と地獄でのたうち回り続けるなんてとても耐えられないねェ!

●だから、この現世で「ウソ八百」を並べててヌケヌケと生きてる人間は、結局はエライ! 強い! リッパ! バンザーイ!(?)

●妄言といえば、もう1人いたなぁ。
 このヒト、なにしろ前出の男たちと違ってどうやら「ウソをついている」という自覚もないようで、その分、手におえない。とにかく始末におえない。
 こういう者が「価値ある平和な世」を「残酷悲惨な地獄にしてしまう」のダ!


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ケイちゃんの目 ↓

雑踏ぎらいの1万歩ウォーク/多摩自転車道あたり

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— posted by 本庄慧一郎 at 11:31 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第344回(通算456回)

それにしても――シリーズ

●それにしても――
 地震・洪水・竜巻などの天災は世界の各地で頻発している。
 われわれはフクシマでその惨状を「体験」した。
 しかも、「原発」という手におえない産物の「負の遺産」を背負わされて。

●それにしても――
 そのフクシマの「災禍」にぶちのめされた多くの人々を放置したまま、責任ある為政者たちは、あらぬ方向にむかって「暴走」している。
 その動向に対しての「支持者」がいるということに……たじろぎ、ハラを立てる。

●それにしても――
 「首都直下M7.3/被害300兆円」の見出し活字(朝日新聞11月21日)。
 まず「東京湾北部地震」の「最大震度7」で、死者数は約4万8千人。経済被害は、200兆〜300兆円。政治や経済の中枢機能喪失による影響も含めると、損失額はさらにふくらむ、という。

●それにしても――
 相模湾〜千葉県沖のプレート境界で起きる「相模トラフ地震」の被害試算は280兆〜420兆円。死者数は12万4千人……などなど。防災会議専門委員会なるものの試算に……たじろぐ。(さらなる詳細は同紙25日付に掲載されるとある。皆さん、読んで下さい!)

●それにしても――
 小笠原諸島の西之島付近の火山活動化――2020年のオリンピックも心配だよ。

●それにしても――
 食品偽装問題の波紋と深度。「信頼のブランド」「一流店の一流料理」「ハイソサエティのグルメ料理」??? 中国の農産物や食品などの不信をエラソーに言えたギリじゃねぇよ。

●それにしても――
 テレビメディアの劣化(ホンの一部番組を別にして)はとにかくひどいね。
 阿呆タレントの悪のり・バカ騒ぎ・ハレンチ野放し番組は(元テレビフィールドで生活していたボクだけど)ただタメ息をつくばかりだネ。

 ある時間帯では、在京基幹局の番組がそっくり全部、料理や食べ歩きなど「食い物ネタ」をやっていた。
 それも、上っすべりするバカタレントが「うまッ!」なんて奇声を発するなんてモノばかり。
 テレビ局の制作スタッフのカオが見たい……見たってショーガないか。

●それにしても――
 あの、みのもんた氏のあれこれについては以前にもこのHPに書いたけど、「放っとけばいい」かどさ。
 わりと好感をもっているテレビ局のプロデューサーだった男が職権を利用して1億4千万だとかを「私的流用」したとか。

●それにしても――
 つい先日、業者団体の事務局勤務の男が、24億(の不明金)を出し、海の向こうの女たちに貢いで逮捕されたね。
 カネにからんでみずから「ハレンチ」のドつぼ(暗く深い穴)に沈んでゆく者はアトを絶たない。

●それにしても――
 ボクがかかわっていた(テレビ広告業界)にもうさん臭いのがウロウロしてた。
 そう、テレビ局にも大手広告代理店なんぞにも。
 あきらかに「職権乱用」というより「職権悪用――汚職」そのものみたいな例をいくつも見知っているゼ。

●それにしても――
 現在、心ある有識者たちが積極的アピールや抗議行動を起こしている「問題」を、ひたすら強引に押し進めるヤカラたち――それに対して結局は加担してゆく政治屋たちに、ただただ怒りを感じる。

●それにしても――
 またまた歳末師走。百貨店などの「おせち料理予約セール」がかしましい。
 「1セット10万円」だってさ。
 ドコの国のダレが注文するのかね。
 それにつけても、家や家族を失って、ウソ寒い仮設住宅で年を越さねばならない人々の胸中を思う――。

***

 以下、先日舞台公演が終わったばかりの『守るも攻めるも/B級火の玉映画物語』のパンフレットに書いた一文をここに転載します。ご一読を!

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「炭坑のカナリヤ」と文化芸能のこと
作家・脚本家 本庄慧一郎

 かつて石炭産業が隆盛だった頃、坑道に入る炭坑夫たちは必ず「カゴに入れたカナリヤ」を持ち込んだ。
 カナリヤという鳥が、有毒ガスに敏感だったことから、「危険予知機」の代用にされたのだ。
 「平和の時代」の息を止める有毒ガスは戦争だ。
 昨年の睦組公演(9月21日〜9月23日 於南大塚ホール)でも描いたムーランルージュ新宿座も、昭和6(1931)年に開場し、苦難の戦時下を耐えて存続したが、結局は昭和20年5月の空襲爆撃に崩壊した。
 今回の「守るも攻めるも/B級火の玉映画物語」のモデルにした「大都映画」については、2006年にテアトル・エコー「大都映画撮影所物語」(演出永井寛孝)で上演し、好評を頂いたが、物語は昭和11(1936)年に設定していた。
 今回の睦組版は時代を逆行し、日本映画が「サイレントからトーキーへ」の変革に揺れる昭和初年代に移した。
 ということは、睦組版「ムーラン」もテアトル・エコー版「大都映画」も、そして今回の睦組版「守るも攻めるも/B級火の玉映画物語」も「戦時体制と戦時下」という情況設定では共通している。
 文化――文学や演劇や映画やもろもろの芸能芸術は、そのまま「炭坑のカナリヤ」だと言い続けてきた。
 時代や社会に「有毒ガス」が発生するとたちまちすべての文化・芸術・芸能は歪められ変質して、やがて息絶える。
 演劇や芸能の道を歩む者たちは、カナリヤの敏感さと同時に、恐ろしい「時代の地滑り現象」を起こさせない叡智を、しっかりもたなければならないと思う。


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ケイちゃんの目 ↓

安直エコノミー/石神井もみじ巡り

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— posted by 本庄慧一郎 at 11:26 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第343回(通算455回)

ポール・マッカートニーの来日
 
●あの元ビートルズのポール・マッカートニー(71)が11年ぶりの来日をした。
 約3時間のソロコンサートはブレイクなし(水分補給もなしの?)ホットなステージだとか。

●かつて放送作家だった本庄一郎(当時)は、さまざまな番組の構成を手がけていたが、その一つに東芝EMI(当時)提供番組があり、ビートルズの日本デビュー・キャンペーンの一端を担って、せっせとビートルズのアピールをした。

●そして、ビートルズ来日(1966年6月30日・7月1日・2日/日本武道館公演)では、武道館の正面1階席の前列席でナマの彼らを見、そしてライブ音を聴いた。(といっても演奏が始まると場内は熱狂の歓声にカン声にインボルブされた!)

●ぼくの席の周辺は有名人がゾロリといたが、(三島由紀夫さんとか?)そんな風景を気にする者は皆無だった。
 ぼくもあくまでも「取材」という役割を背負っていて、異常ともいえる興奮のルツボのさなかにあって、つとめてメンバー4人の表情やアクションに気を配っていた――ことを思い出す。

●来春(平成26年4月)からスタートする新聞連載小説の資料の読み込み、物語の内容の企画と検討……等、やることは山ほどあるが、あえて(古書店の物置小屋のような)資料の中から、当時のビートルズ関係のモノをとにかく急ぎ探し出した。

●このン10年は、とにもかくにも江戸時代の小説を書いてきた。そして、あの「3・11」以後は、「物書きの原点」になった、演劇――舞台脚本にシフトしてきた。
 したがって、時には「来日したビートルズを取材した時代小説家」などと(遠慮ぶかく!)呟いたり、書いたりした。

●来日以前のビートルズについては「イギリス・リバプールの小便くさいうす汚い裏町のガレージから、彼らは世界のステージに踊り出る!」などとDJ番組のコメントに書いた。

●ビートルズ初来日から2年後に、映画「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」が封切られる。そのPRにも一役買ってスポットCMなどを作った。
 「あんなウルサイのは音楽じゃねぇ」というジジイたちの声に抗して、とにかくのっけからビートルズ応援団だったことは、「まぎれもない事実」である。

●東芝EMI提供の番組では、ビートルズ以外に、ザ・ベンチャーズ、P・P・M、そしてギングストン・トリオなどのフォークソング、さらにアダモやエンリコ・マシアスなどバラエティにとんでおり、同時に、ザ・フォーク・クルセーダーズの「帰ってきたヨッパライ」や水原弘や黛ジュンなどの歌謡曲も「ただいまヒット中」とアピールした。

●それもこれも「生活のため」ではあったが、とにかく面白くて刺激的で、のちのちの「時代小説」などを書くための「コヤシ」になったと思っている。

●そういえば、山積みのさまざまな資料の中に、ビートルズの日本初登場ナンバー「抱きしめたい」の見本盤(ドーナッツ盤)もあったはずだけど、時間をみつけて大捜査してみるか。

●うさん臭い偽称・偽装大流行(政治・社会、そして食品などなど)だが、「ポール・マッカートニーのニセモノ」は出てこないネ。

●ポール・マッカートニーも若いけど、こっちだって、負けちゃいねぇーぜ!


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ケイちゃんの目 ↓

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**テスト盤「レディ・マドンナ」**

343-455CD


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**アルバム「TheBeatles/1962-1966」**


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**アルバム「TheBeatles/1967-1970」**

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**各アルバムのライナーノート**


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**とりあえず探し出した資料本**


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**LPレコード付録ポスター2種**

— posted by 本庄慧一郎 at 02:02 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第342回(通算454回)

当HPを毎週ご訪問して下さっている皆様へ。
 
●このHPを通じて親しくおつきあい下さっている皆様、「週1更新」のパターンをハズして2回ほどお休みさせてもらいました。すみませんでした。

●去る10月30日(水)〜11月2日(土)までのテアトルアカデミー睦組公演『守るも攻めるも/B級火の玉映画物語』をフォローしていたことや、公演時においで下さるお客様をお迎えすることなどで、お休みしました。

【睦組公演「守るも攻めるも/B級火の玉映画物語」観劇感想のご紹介】
 (略)冒頭、子供たちが飛び出して行ったり来たりで、まず引き込まれ、笑えました。その後、出征する息子をめぐる母親と娘のやりとりが続き、時代背景が印象づけられるとともに、「女・子供」に共感を寄せる作者の視点がくっきりとしました。最後の場面で、乱入したやくざ者たちを撃退するのが元気な女性たちだった場面ともよく呼応していましたし、日野丸太郎のおめかけサンに子供がいたことを知りながらそれを許していた夫人に、丸太郎が詫びるという<笑える>エピソードとも相まって、女性たちが大らかに下支えして成り立っている世の中というもの、作者の人間観がよく描かれていました。
 丸太郎の家族が横軸、火の玉映画が縦軸という感じで舞台が進行していき、主人公の内面と人間関係がしだいに重層的に深まっていました。
 長男の死を知る場面、大事な息子の死を「犬死に」と言わなくてはならない親の気持には、思わずもらい泣きしました。遺品のハーモニカも切なかった。
 可憐に<ちり紙のようにひらひら>舞うかと思えば、<海をはるばると、世代を継いで渡る>力強さも持った蝶のイメージが、次男の繊細さと意志の強さに重なり、その次男が無理やりに検挙されてしまうという展開も鮮やかでした。
 このように二人の大切な息子をそれぞれに戦争で奪われてしまう主人公が、同じように戦争で苦しむ庶民のためにサイレント映画にこだわり続ける気概が、静かに淡々と伝わってきました。
 じっくりと人間を描いた、丁寧なお芝居だと思いました。
 私はサイレント映画を知らない世代ですが、舞台の佳境「実話・玉の井物語」の製作発表会見という形で、それを芝居上に<再現>する工夫は、演劇的で大変面白かったです。発想の勝利ですね。(略)
 ウィーン帰りの青年が、屈せずに、明るくちんどん屋の先頭に立っているラストもすがすがしかった。
 お芝居全体に、力強く大衆のたくましさが響き渡り、通奏低音のようでした。
 (略)全体を通じて「泣かせる」場面は、作者の台詞の力もあってそれなりの情感が出ていましたが、「笑わせる」や「拍手・手拍子をもらう」というのは、演技力がないとなかなか難しいと感じました。日頃、当たり前のように感じて観ている芝居も実際は厳しい稽古のたまもの、プロの業なのだと実感しました。(略)
教員・51歳 M・Yさん


●それと、もう一つは、来年(平成26年/2014年)に執筆することになった(初体験!)の新聞小説のための資料集めと、集中べんきょうに努めました。

●主題は「武州埼玉が生んだ全盲の賢人・塙保己一」――この思いもかけなかった企画は、わが祖先の地・埼玉本庄市(筆名の本庄はこの地名に由来する)の有志市民の皆さんのプロジェクトでのキャンペーンの一環として着手するのです。

●あのヘレン・ケラー女史が「日本にもこんな(全盲の)ハンディを克服して立派な仕事(書籍の編さん・出版業)をした人がいたんですね」と感嘆したという「塙保己一」の新物語づくりに挑戦します。

●メディアはあえて「埼玉新聞」ときめ、そのプレゼンに応諾を頂いた。
 新しい年に新しい仕事を!
 どうぞ皆さん、これからもこのHPをご愛読下さい。

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ケイちゃんの目 ↓

**新しい小説と脚本のための資料本いろいろ**

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**墓参の途次**

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— posted by 本庄慧一郎 at 03:10 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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