2015年12月のメモランダム
●それにしても――
11月末になって、映画スター原節子さんが9月5日に亡くなられていたことが公表された。
いまどきの「ゲーノー人」にはカケラもない「品性」と「節度」をもった女性だった。
(2015年11月26日付 朝日新聞より)
ついつい口走ってしまう。
「それにしても、昨今のテレビや映画などで目に立つ女優やタレントと称される人たちの、品性や節度はどうなっているの……?」とね。
とりわけ、テレビなどで離婚や借金や……時にはラブホテルのような寝室やベッドまで公開したりしてさ。
その神経には手におえない「狂い」や「暴走」があるね。
●それにしても――
もちろん、原節子さんが主演した「東京物語」も「晩春」もいい。
しかし、映画(なんてモノ)は、映画ヒョーロン家ふうにつきあうものではなく「自分が生きた時代とのかね合わせで」その魅力と価値が決まると思っている。
本庄慧一郎の場合は「わが青春に悔なし」(監督黒澤明)とか「お嬢さん乾杯!」(監督木下惠介)「青い山脈」(監督今井正)……となる。
とりわけ「お嬢さん乾杯!/1949年作品」は、「物書き業――脚本家」を志していた時代、叔父(フジTVディレクターだった)小沢效と一緒に調布の粗末な映画館で観て、新鮮な刺激をうけた。
原節子さんが「深窓の育ちのいいお嬢さん」を演じた青春コメディだった。
のちに、名作・大作を監督する木下惠介氏のケッ作だったと思っている。
●それにしても――
「中高年」といわれる者たちの暴挙や暴走が目立っているという。
電車などで若者が座席を立って「どうぞ」と声をかけたら「バカにするな!」といきなり怒鳴った――という初老の男がいたとか。
この種の「日常生活の中での狂い」は実際、枚挙にいとまがないゼ。
事実、男性の場合、繁華な場所での暴力沙汰やハレンチな痴漢行為など続発しているし、女性のスーパー、コンビニなどでの「万引き」などなど激増しているネ。
●それにしても――
政治のフィールドでは「アナクロニズムのかたまり」のような男たちが、ハレンチ面を晒してカッポしている。
マンションやビル工事の「基礎の杭」に手抜きや偽装が暴露されたが、政治(大企業の経営陣の場合もふくめて)人間としての根っこに異常を来たしている人間はワンサといるゼ。
(2015年11月28日付 東京新聞より)
(2015年12月2日付 東京新聞より)
●それにしても――
「政治とカネ」のスキャンダラスの臭気は、いっこうに鎮静する気配もない。
そして、腐臭フンプンたる相変わらずの「天下り族」の横行――。
またぞろ、村上世彰(よしあき)氏の名前が新聞社会面に登場した。
●それにしても――
「カネ・かね・金」の人間どもには、とにかくウンザリだネ。
それにしても詐欺・横領など、「金欲」の権化みたいな奴ばかりでねぇ。
そう、野球の現役選手を巻き込んでのバクチ事件。
相撲界の野球トバク事件も記憶に新しい。
かと思えば、「年金積立金管理運用独立行政法人」とかいうもっともらしい団体の「資金運用」(2015年7月〜9月期)で何と7兆84億円の欠損を出した――?
まったく、「資金運用」というキレイ事のウラで「バクチ」で遊んでいるようなものだね。
(2015年11月11日付 朝日新聞より)
●それにしても――
政治家の中には「カジノ新設」に熱心な者が多いという。
大王製紙前会長とやらの井川という男は、中国のマカオで100億円をつぎ込んだというが、いずれにしても「アホバカ人間、ここに極まれり」である。
「どうか、地獄のエンマ様方よ、金欲・欲呆けの者たちをトコトン懲らしめて下さい」と祈るばかりだョ!
ケイちゃんの目 ↓
原節子さんのご冥福を心からお祈りいたします。