「社会&芸能・つれづれ愚差」第451回(通算563回)


1年の終わりと新しい年の始まりと



 「堕落した自由人というものは、最悪の奴隷である」
                        ――ガリック/イギリスの俳優



 2015年(平成27年)という名の時がゆく。
 あの「残酷」と「悲惨」と「悔恨」の戦争の終結から70年……。
 しかしいま、時代の底流に、奇っ怪な濁流が噴出しているようだ。
 まっとうな思考力と志をもった人々の結束で、その狂った濁水の源泉を叩き潰さねばならない新年――2016年である。

***

 本庄慧一郎の「社会&芸能・つれづれ愚差」は「週1回更新」を原則に、おかげさまでこの回で通算563回を記録しました。
 新年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
               本庄慧一郎

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 追伸 2016年はエトの申年・6周目???になります。
    なにはともあれ、念願の(物書き業の出発点になった)舞台脚本に体当たり執筆を誓っております。



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冬ざれの小庭の赤い色たち

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:30 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第450回(通算562回)


「永遠の処女――原節子」

●そういえば――
 去る9月5日、映画女優原節子さんが、95歳で亡くなられたが。
 数多くの名作といわれる映画に出演した文字通りの大スターだった。

●そういえば――
 その死を悼むさまざまな記事の中に「原節子というと当然のように『永遠の処女』というフレーズが付くが、これは封建時代の半分腐った概念を頭にこびりつかせたジジイの時代錯誤のフレーズだ」という文章があった。なぜかしっかり記憶にきざまれている。

●そういえば――
 たしかに、ひとくちに「映画女優」といっても、近頃では「え?」とか「これが?」なんてシラケるのがいっぱいいるもんね。
 ちっとばかし顔やプロポーションがマシだからって、どうやら「中味」が……というのがねぇ。

●そういえば――
 この際やっぱり「永遠の処女」なんてフレーズはカットして、「芸能界に希有な人間的・女性的クオリティのおひとだった」にしようか。(え? それじゃツマラネェ?)――そうかもね。

●そういえば――
 「映画女優原節子」の魅力を培っていた自主性・プライド・神秘性といったものは、近頃の「女優」には、ほとんど皆無に等しいようだ。

●そういえば――
 テレビというメディアのせいかどうか知らないけど、映画女優(とはいわず、最近はただ俳優と称するらしいけど)は、たちまち「出がらしのお茶っぱ」みたいになってしまうお方が多いからねぇ。

●そういえば――
 「永遠」という二文字のつくタイトルのモノ(小説や映画のタイトルなど)どうもあまり、頭から信用できないのが多いと思っている!

●それにしても――
 テレビのブラウン管に「顔」をさらすゲーノー人って、例外なく「羞恥心」というモノをないがしろにしてるように思えるネ。


●それにしても――
 有名人のプライバシーを暴くテレビという「現代のハイエナ」というべきケモノにまんまんと餌食にされて、自分の、また家族などにかかわるような醜聞をペラペラと喋る。それは手におえない無神経さ……というしかないねェ。
 そう、人間の生活の基本になっている「衣・食・住」などを当たり前のように公開する。
 たとえば(以前にも書いたが)ある女性タレントが、自分の寝室のベッドまで公開している。(まるでそれは趣味のわるいラブホテルのソレのようだった)

●それにしても――
 例外といえる人たちもいることはいる。
 たとえば、山口百恵・ちあきなおみ・西田佐知子……佐良直美……とかの女性たち。
 ゲーノー世界にかじり付いていた者が、やがて人気凋落して見向きもされなくなにると「スキャンダル暴露番組」でもホイホイと出演するのだね。

●それにしても――
 1989年10月〜1990年9月までの1年間、ナマ放送のラジオ番組『好奇心の大統領』(TBSラジオ)という、大学を卒業して実社会に出る若者たちと、求人企業側スタッフの討論番組で制作を担当した。その番組の司会をキャスターとコンビでつとめたTBSアナウンサー福島(当時)弓子さんは、その後、野球選手のイチロー君と結婚した。
 弓子さんは、以来、顔も姿もマスコミにさらすことは少ない。
 弓子さんは、明るくて品性があり、ほんとうに素敵なレディでした。(テレビ界には、アナウンサー出身の方も多いけど、どうもねぇ――という方ばかりでねぇ)

●それにしても――
 悲しいねぇ。哀れだねぇ。
 仕方なくとか、やむを得ずなんてことに関係なく、自ら「恥を晒して、なおかつ得意になっている」というものが、ワサワサ存在している。それがまた「テレビのエンターテインメント番組」ということになっている。ナサケないなぁ。



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ケイちゃんの目 ↓

実益と趣味の古書店めぐり

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:29 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第449回(通算561回)


叩けばホコリの出るからだ

●そういえば――
 歌舞伎(以前は足しげく歌舞伎座や国立劇場などによく出かけたが)の演目で「白浪もの」と称するものがある。
 白浪――盗賊・悪党・詐欺師・ペテン師などのことだ。
 ご存じ「白浪五人男」は、5人がすべてその典型ともいえる顔ぶれである。
 そう、石川五右衛門やねずみ小僧などもフィチュアした演目などいろいろある。
 こういった連中は、そっくり「叩けばホコリの出るからだ」で、時として悪党そのもののセリフを口にして見得をきったりするのが観客にうけたりする。

●そういえば――
 またぞろ、新任の高木毅復興相とやらが、政治資金の問題で民主党議員の質問でオロオロしている。
 そうでなくても議員たちの歳費(政務調査費などもふくめて)の使途などでずっと以前から問題視されているのダ。
 高木氏の場合、くわえて「過去にあった」とされる「女性の下着を盗んだ」とかのハレンチな問題もからんでいた。口あんぐりと、煮えくり返るような苛立ちをおぼえる。
 アベ首相の任命責任――とやらが言われているが、まったくいいかげんにしろって言いたい。
 そうだろう! あまりにも問題が低次元すぎるよ!
 まったく、「叩けばホコリの出るからだ」の国会議員なんて!

●そういえば――
 この高木復興相という男、あの始末におえない「もんじゅ」関連会社にパーティ券を購入してもらっていたなどという。
 それこそ「叩けばホコリの出るからだ」ということだよ。
 よしんば、この高木復興相とやらが辞任しても、リリーフする者だって、とびきり上質の者がいるとは思えない。
 福島は津波という災難だけではない。原発施設破砕による放射能問題が尾を引いているのだ。
 このまま居座るつもりらしい高木という男に何が出来るのか? 腹立たしい思いがエスカレートするゼ!

●そういえば――
 日本原子研究開発機構の役人0B38名が、またもやヌケヌケとファミリー企業や団体に「天下り」再就職しているという。(朝日新聞・東京新聞2015年12月9日付)
 「金欲くされ族」としかいえないジジイたちのこの行動は、もはや犯罪といっていいのではないか。(と各紙のコメントにもある!)

●そういえば――
 前回でもこのブログでふれたけど、女性議員の胸や尻にふれるのは当たり前。あげくに「下着を見せたら1票やるよ」なんてほざくオッサン議員もいるとか。(東京新聞2015年12月2日付 夕刊第1面)――こんな男たちに投票する選挙民がいるということだが、トコトンいやになるね。

●そういえば――
 大泥棒のエース石川五右衛門は言っていたなぁ。
 「浜の真砂(まさご)は尽きるとも、世に盗っ人のたねは尽きまじ」とね。
 そんならこちとら「フン! それなら鼻の穴へ屋形船を蹴っ込むぞ!」(花川戸助六のせりふ)
 なんてことじゃ「腹の怒りはおさまらねぇわい!」



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ケイちゃんの目 ↓

師走の小さな生きものたち?

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:19 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第448回(通算560回)


2015年12月のメモランダム

●それにしても――
 11月末になって、映画スター原節子さんが9月5日に亡くなられていたことが公表された。
 いまどきの「ゲーノー人」にはカケラもない「品性」と「節度」をもった女性だった。

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(2015年11月26日付 朝日新聞より)


 ついつい口走ってしまう。
 「それにしても、昨今のテレビや映画などで目に立つ女優やタレントと称される人たちの、品性や節度はどうなっているの……?」とね。
 とりわけ、テレビなどで離婚や借金や……時にはラブホテルのような寝室やベッドまで公開したりしてさ。
 その神経には手におえない「狂い」や「暴走」があるね。


●それにしても――
 もちろん、原節子さんが主演した「東京物語」も「晩春」もいい。
 しかし、映画(なんてモノ)は、映画ヒョーロン家ふうにつきあうものではなく「自分が生きた時代とのかね合わせで」その魅力と価値が決まると思っている。
 本庄慧一郎の場合は「わが青春に悔なし」(監督黒澤明)とか「お嬢さん乾杯!」(監督木下惠介)「青い山脈」(監督今井正)……となる。
 とりわけ「お嬢さん乾杯!/1949年作品」は、「物書き業――脚本家」を志していた時代、叔父(フジTVディレクターだった)小沢效と一緒に調布の粗末な映画館で観て、新鮮な刺激をうけた。
 原節子さんが「深窓の育ちのいいお嬢さん」を演じた青春コメディだった。
 のちに、名作・大作を監督する木下惠介氏のケッ作だったと思っている。

●それにしても――
 「中高年」といわれる者たちの暴挙や暴走が目立っているという。
 電車などで若者が座席を立って「どうぞ」と声をかけたら「バカにするな!」といきなり怒鳴った――という初老の男がいたとか。
 この種の「日常生活の中での狂い」は実際、枚挙にいとまがないゼ。
 事実、男性の場合、繁華な場所での暴力沙汰やハレンチな痴漢行為など続発しているし、女性のスーパー、コンビニなどでの「万引き」などなど激増しているネ。

●それにしても――
 政治のフィールドでは「アナクロニズムのかたまり」のような男たちが、ハレンチ面を晒してカッポしている。
 マンションやビル工事の「基礎の杭」に手抜きや偽装が暴露されたが、政治(大企業の経営陣の場合もふくめて)人間としての根っこに異常を来たしている人間はワンサといるゼ。

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(2015年11月28日付 東京新聞より)


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(2015年12月2日付 東京新聞より)




●それにしても――
 「政治とカネ」のスキャンダラスの臭気は、いっこうに鎮静する気配もない。
 そして、腐臭フンプンたる相変わらずの「天下り族」の横行――。
 またぞろ、村上世彰(よしあき)氏の名前が新聞社会面に登場した。

●それにしても――
 「カネ・かね・金」の人間どもには、とにかくウンザリだネ。
 それにしても詐欺・横領など、「金欲」の権化みたいな奴ばかりでねぇ。
 そう、野球の現役選手を巻き込んでのバクチ事件。
 相撲界の野球トバク事件も記憶に新しい。
 かと思えば、「年金積立金管理運用独立行政法人」とかいうもっともらしい団体の「資金運用」(2015年7月〜9月期)で何と7兆84億円の欠損を出した――?
 まったく、「資金運用」というキレイ事のウラで「バクチ」で遊んでいるようなものだね。

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(2015年11月11日付 朝日新聞より)



●それにしても――
 政治家の中には「カジノ新設」に熱心な者が多いという。
 大王製紙前会長とやらの井川という男は、中国のマカオで100億円をつぎ込んだというが、いずれにしても「アホバカ人間、ここに極まれり」である。
 「どうか、地獄のエンマ様方よ、金欲・欲呆けの者たちをトコトン懲らしめて下さい」と祈るばかりだョ!




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ケイちゃんの目 ↓

原節子さんのご冥福を心からお祈りいたします。

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— posted by 本庄慧一郎 at 03:40 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
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平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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