現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
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「衣食住」に関して不満はない。
●1945(昭和20)年の「爆死か餓死か」から生き延びた者としては、絶対に余計なゼイタクを言わない。
ましてや「物書き業」で生活したいという勝手な要望が果たせたら本望――という日々を重ねて「小説」に挑戦した。放送作家、コピーライターという仕事の「NEXT」だった。
●ある人が徳間書店の「問題小説」編集長に紹介してくれた。
持ち込んだ原稿第一作は、時代小説「火の女」。町火消しの男と女の――という艶色濃い短編であった。さいわい即「採用・掲載」になった。月刊「問題小説」1991年5月号に。
編集長によると「持ち込み原稿がすぐ掲載されるケースは皆無だ」とか。(デスクのわきに山積みされた持ち込み原稿を見せられた)
己の「幸運」に、そしてカミサマに最敬礼した。
●サブタイトルは「おんな草双紙大江戸女体絵巻」とある。
挿絵は、前回、前々回に紹介した濱野・小林画伯と並ぶ三井永一画伯。
この短編を第一作として、時代物短編をン十編と書き、その後に長編の「文庫書き下ろし」をこれまたン十編書いた。ラッキーだったね。
●それにつけても「衣食住」より仕事のチャンスを!
あれから30年? いまは「電子書籍」(余美太伊堂文庫)にたどり着いた。
小説家としての「火の女」という作品が愛しい。
本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)
作品コレクションシリーズ
「星が消える前に」
作詞:本庄慧一郎
「星が消える前に」
星が消える前に
鳥がめざめる前に
くらい階段おりて
ひとり発ってゆくわ
いつかこうなることと
なぜか感じていたの
どうぞ気にしないでね
だけどあなたの匂い
そっと私をつつみ
胸をゆさぶるあなた
つらい痛みがおもい
涙になる
星が消える前に
鳥がめざめる前に
くらい階段おりて
ひとり発ってゆくわ
生きて燃えたときの
いのちひとつがかたみ
バッグひとつがすべて
さようなら
夜が終わる前に
鳥がさえずる前に
くらい階段おりて
もう知らない
あなたのことは
雪の石神井三宝寺池
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。

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