あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露
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時代小説に挑戦した頃。
●「物書き業」一筋道。 放送作家や広告のコピーライターは、いわば「ナウい仕事」だった。しかし「これでいいのか」という迷いがつきまとった。
次の仕事のステップとして「小説を」と考えた。
当然「現代物」と思ったが、突発的な事情で「時代物」にカジを切るより仕様がないハメになった。
理由は、TVCM制作の同僚であり親友だったX氏がガンになり「余命6カ月」の宣告をうけ、病床で小説をまとめて、その3作目で「山本周五郎賞」を受賞したのだ。しかも彼は果敢な闘病で10年余を生きて、作家としても立派な実績をのこした。
それが、まぎれもなく「現代小説」であり、文句のない「秀作」だった。
第4回第4回山本周五郎賞を受賞した故稲見一良氏の葉書き。
TVCM制作時代の親友だった。
TVCM制作時代の親友だった。
「文庫本ブーム」時代だった。文庫書き下ろしオリジナル一冊分は400字詰め原稿用紙300枚〜350枚。
さいわい複数の出版社が書籍化と雑誌に掲載してくれた。
しかも、作家として先輩の方々がなにかとフォロー激励してくれるという幸運にめぐまれた。
その先輩作家の中に峰隆一郎(1931〜2000年)さんがいらっしゃった。
時代小説に「洋風ハードボイルド」を盛り込んだ手法が、新しい時代小説ファンに大歓迎されたお方だ。
しかも「現役の作家が同業の後輩作家をほめる」ことなどあまりないハズなのに、峰隆一郎さんは、ぼくに電話を下さったり、お葉書にうれしい言葉を書いて下さったりした。
ワケ知りの編集者は「あのコワイ峰先生が……へえ!」と目を丸くしていたのを思い出す。
考えてみると、放送作家、コピーライター、そして時代小説の仕事……物書き業のアルチザンとしては、いつもいい先輩たちに恵まれていたと心から思います!
そして現在の電子書籍(余美太伊堂文庫のクルーも!)でも気持ちのいい仕事を――ありがとう!
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イラスト:やっぱっぱだいすけ
ニコヤンの目↓
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あの日の石神井の森
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