あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露
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モノを食う顔の浅ましさ・卑しさ。
●羞恥心ゼロの顔ばかり!
テレビの旅番組や食品のCMなどで「モノを食う顔」を見る。それは「傍若無人」そのものの人間らしい羞恥心のカケラもない卑しげな顔だ。
「物書き業ざっと60年」を自称するぼくは、放送作家と時代小説書きの間の、ざっと20余年間、ラジオ、テレビCM制作に入れ込んだ。
即席めんから生理用品まで。ポテトチップスから自動車まで。あらゆる商品(棺桶と葬儀のキャンペーンだけは依頼されなかった)を扱った――と以前にも書いた。
しかし、卑しげで浅ましい「大口開けてモノをむさぼり食う顔」は絶対に映像化しなかったね。
たとえば、スコッチウィスキー「カティーサーク」では当時「とびっきりの美女」の真野響子さんが「ロック」を口にふくむとか――「いいなあ!」と視聴者の皆さんが呟くシーンをあれこれCM化した。
(東京新聞2017年8月6日朝刊より)
(東京新聞2019年3月10日朝刊より)
(東京新聞2017年8月6日朝刊より)
●映像作りの美意識とナレーション。
そして、ナレーション。現在のTVCMのほとんどのナレーションが原稿の棒読み――叫ぶ・怒鳴る・喚くだ。
昔の浅草辺りのにわか店の叩き売りの兄貴の方が(寅さん的で)楽しめる余地があった。
無神経でザッパクで説得力ゼロなのは、現在の政治家やテレビマスコミの出演者まで「なるほど!」と心底うなずける「真っ当なクオリティ」を有するものは少ない。 ホラ、またテレビの声が聞こえる!
「ヤバ。ウマッ!」
「ヤバ。スゴッ!」
「ヤバ。ドジッタ!」
それにつけても アメリカの「国の方向付け」はひとまず「まあ、これでいい」という結果になったようだ。さて、これからの日本は――ねぇ、気になりません?
「マナーは、その人間の全人格の質を語るものだ」 ――ゲーテ
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イラスト:やっぱっぱだいすけ
ニコヤンの目↓
Scenes of memories
あの日の「都会の橋と船」
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