「社会&芸能・つれづれ愚差」第312回(通算424回)

アレコレやってきたけど、これからもイロイロやるぞ!という新年度

 いまからざっとン10年ほど前――「ニッポン放送声優教室」の面倒を見ていたことがある。
 そのグループのOB連中で作った劇団の公演で「時代物ミュージカル/馬鹿だね」という作品を公演した。
 そのテーマ曲(の資料)と再会した。
 フィナーレで出演者全員で披露するラップである。
 作詞は本庄慧一郎。作曲は石田勝範氏。(その後、石田さんは映画やテレビドラマの音楽で大活躍する売れっ子作曲家になって、現在、大活躍中!)

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時代物ミューミカル「馬鹿だね」主題歌
『ウソとホントはよく似てる』


ホントはこの世のタテ糸だけど
ウソがからんで乱れるばかり

けれどもウソはホントに似てる
ホントもウソになぜだか似てる

ウソつくつもりでホントを言って
ホントを信じてウソを言う

口から口へとウソ花と咲き
ホントは日かげで枯れはてる

ウソでもうけるヤツがいて
ホントを信じて泣く人がいる

信じたウソの涙はにがい
見えないホントはただ冷たくて

身のほど知らず  夢もとめ
一生一度の 旅だから

恋して愛して 迷い道
アテもはずれて ベソかいて

行こうかもどろか わかれ道
星をたよりに 風つれて

それでも何とかがんばって
幸せさがして ひとすじに

色は匂えど 散りぬるを
わが世たれぞ  つねならむ
Uh−
ういのおくやま きょうこえて
あさき夢みし よひもせず
Ah−

ホントはこの世のタテ糸だけど
ウソがからんで乱れるばかり

けれどもウソはホントに似てる
ホントもウソになぜだか似てる

ウソつくつもりでホントを言って
ホントを信じてウソを言う

口から口へとウソ花と咲き
ホントは日かげで枯れはてる

きのうのホントは忘れられ
あしたのウソはチヤホヤされる

ウソにもまれてホントをさがし
ホントをさがして人つかれはて

ホントはこの世のタテ糸だけど
ウソがからんで乱れるばかり

それでも負けないくじけない
それでも負けない生きていく
 ああ やってやろ
 ああ やってやろ
 ああ やってやろ
 ああ 「やってやろ!」

作詞 本庄慧一郎 作曲 石田勝範


***

 まことしやかな「ホント」で巧みに偽装した「ウソ」が跳梁する。
 政治社会などのさまざまな局面で卑怯きわまる「騙し討ち」が横行している。
 しかもその主犯格の者たちにはほとんど「ウソをついている」という自覚さえもない、「人間失格者」が堂々と(?)のさばっているのダ。

***

 「原発の安全神話」も事故後の「収束宣言」も「みんなウソっぱち」だった。
 沖縄の基地問題も、社会福祉の問題も……となると憲法改定のことも、景気対策も、とことん芯から信用できない!

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 いちばん悪質でイヤらしい嘘は、真実に近い虚言だ。
                        ――アンドレ・ジッド/フランスの作家


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ケイちゃんの目 ↓

50年以上の年月を越えて再会したM・Kさんとの親交
その彼の好意で実現した妙正寺川のしだれ桜見物で

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— posted by 本庄慧一郎 at 11:59 am  

映画『ムーランルージュの青春』上映会とトークゲストのお知らせ。

ムーランルージュ新宿座と本庄慧一郎

たとえば――

 リンゴの花びらが風に散ったよな
 月夜に月夜に〜(略)
せりふ
「お岩木山のてっぺんを 
 綿みてえな白い雲が ポッカリポッカリながれてゆき 
 桃の花が咲き 桜が咲き そっから早咲のリンゴの花ッコが咲く頃が……(略)」

 といえばどなたもご存じの美空ひばりさんの大ヒット曲ですね。昭和27(1952)年/ひばり15歳。
 この歌の作詞家が、本庄慧一郎の叔父の劇作家小沢不二夫でした。
 その小沢は、戦前のムーランルージュ新宿座で活躍した人でした。

***

 ムーランルージュ新宿座は、現在の新宿三越ウラ――甲州街道寄りにあった。開場は昭和6(1931)年12月。
 当時の世の中は不況と戦争という危険なコースを突き進む「不安と苛立ちの時代」――そんな時代のさなかにあって、この劇場(劇団)は多くの人たちに絶大な支持と人気を集めました。
 昭和20(1945)年5月の爆撃で炎上壊滅しましたが、戦後は心ある者たちがなんとか復活させようと努めますが、結局昭和年26(1951年)5月、惜しまれつつも解散します。
 戦前戦後を通じて、明日待子、小柳ナナ子、望月優子、千石規子、三崎千恵子、そして左卜全、有島一郎、由利徹に、さらに日本の映画演劇界の代表的スターだった森繁久弥など、個性ある人たちが巣立ちました。
 
***

 そのムーランルージュ新宿座創立80周年記念として制作された記録映画「ムーランルージュの青春」(公式HP Link )は、時代を超えての「万人の思い出のスーベニール」といえましょう。
 どうぞ、来る4月21日の泉の森会館ホールの上映会をお楽しみに!

 当日は、わたくし本庄慧一郎もトークゲストとして出席して、お話を致します。
 

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詳細は「ムーランルージュの青春」公式HP Link をご覧ください。


昭和13年頃のムーランルージュの舞台

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『能面』 作/小沢不二夫 中央/明日待子 右端/左卜全

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『笛吹川流域』 作/小沢不二夫 右端/明日待子

— posted by 本庄慧一郎 at 03:05 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第311回(通算423回)

いい新年度にしたい――アトランダム・メモランダム

 週刊朝日(2013.4・5号)の「石原ファミリーの落日」読んだ。
 父・慎太郎と長男・伸晃、そして三男・宏高のファミリーの近況――。
 本日(3月28日)の「週刊新潮」の広告――「石原慎太郎/脳梗塞説を漏らした『管直人』」につられて、買いに行くかね。

***

 「旅の楽しみ」は認める。
 しかし、コチトラ、「豪華客船世界旅行」なんてコトにテンから無関係。
 カッコつけて言えば、「セコセコ物書きン十年」なんてヤカラは、つまりは、結局は、世界の国々はもちろん、 月の世界も星の居場所にも……いやいや日本国中すみずみまで、のべつイメージ・トリップしているもンね。
 いやいや、好き勝手に時代を遡行(そこう)して、江戸時代でも神代の時代にも「遊び」に出かけるもンね。
 それで(以前にも書いたけど)小説や脚本の企画段階でのシナリオ・ハンティング(かつてはTVCF撮影ではあちこち出かけたが)以外には、ほとんど出かけない。その必要もない。

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 お1人様百ン十万円のツアーとやらのエジプトでの熱気球遊覧事故。痛ましかった。
 カンボジアの遊園地のジェットコースターから放り出されて事故死した事件もあった。
 かと思えば、ご夫婦の専用大型キャンピングカーが高速道での衝突事故で――という惨劇もあった。
 それでなくても、「世界の涯(はて)に旅する」といった旅行先での事故は枚挙にいとまがない。
 いや、国内のピクニックや登山での遭難事故も多発していて――「出不精」をあえてモットーとする当方は、ただタメ息つくばかりだよ。

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 本庄慧一郎なる者の仕事のフィールドは、たしかにマスコミだった。でも、アノ世界は、トコトンのところでキライだった。
 いや、すんなり「どっぷり」になれなかったからこそ、現在もそこそこの健康を保っていられると思っている。
 あのギョーカイには、ヘンな奴がずいぶんウヨウヨしてるもんねぇ。
 とにかく人間、己にふさわしく、「つましく――ソコソコ・カツカツ・なんとか……それでいてシンから機嫌よく過ごす」のがなによりですって!

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 『一票の格差――「合憲」ゼロ』という各紙の大活字。
 国会や議員たちの怠慢は正されるべきだが、さて、選挙民たちの質は従来のままかね?
 「脱原発」の世の良識ある多くの意思とは明らかに「逆行」する政府とその一党が「支持」されているというが――その実体はどうかね?

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 「福島第一周辺沿岸30キロ――消えた巻き貝、イボニシ」の記事(東京新聞3月27日)。
 また「江戸川区排水溝の水から、六価クロム基準3000倍」(朝日新聞3月27日)の詳報などなど、発ガン有毒物質の汚染が顕著だ。
 さらに「東京都液状化23区で恐れ」という予想詳報――!
 これで、しきりに注意報が出ている大地震や津波が発生したら――それこそ忌まわしい戦争が勃発する以前に日本国は全滅だね。

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 それにしても、目前のこうした切実な危機にそっぽを向いて、いまの世の中、なんとも浮かれている(ように見える)なあ!

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初蝶はひらひらひらとひらひらと   一露


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ケイちゃんの目 ↓

いま、ふたたびのさくら花
2013年/石神井

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:00 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第310回(通算422回)

我流勝手流アトランダム・メモランダム

 桜の季節のワルハシャギする連中がきらいです。
 ずっと以前の……吉祥寺や井の頭池も、そして桜も好きだったが、バカ騒ぎの連中が集まる花見どきは、絶対に近づかないね。(殺人事件もあって、街も変わったネ)
 こよなく愛する石神井の三宝寺池近辺の桜にも、近頃ワンサと人が集まる。
 こちとら、「曲げるようなヘソ」はあいにく持っていないが、結局はヘソ曲がりダ。

***

 「南海トラフ」の「被害想定」が大々的に報じられた。
 「原発事故は盛り込まず」ということだが、理由は「影響甚大/想定難しく」だとのこと。(東京新聞 2013年3月19日)

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 前日の3月18日に、福島第一原発で「停電」。
 その原因は「ネズミ」らしい。
 ムセキニン政治屋たちの「収束宣言」とはウラハラに、「深刻な原発問題」はフタをして、またぞろ「原発再稼動」を謀むバカネズミたちが活動している。

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 富士五湖の1つ、河口湖の水位が3.5メートル(3月21日現在)も下がり船で渡っていた「六角堂」は歩いて行ける「異常事態」になっていると。
 名物でもあるワカサギ漁では、湖水に仕掛けたアミに、ビッシリと緑のアオコがこびりついて不漁だという。
 それでなくとも箱根の群発地震(大涌谷の震度5とか)が、不気味だ。
 こうした自然現象に「我れ関せず」と頬かむりして、原発再稼動を推し進めるアベ内閣と、それを支持する者どものコンタンに狂いを感じるぞ。

***

 福島のあの悲劇は、万が一の「南海トラフ」の場合にはどうなるか?
 悲劇や破綻や不幸は、つねに「想定外」という「異常事態」として発生する。
 「責任を取る」とシレーッと大見得を切るヤツがいる。だが、ただその場を去るだけの「無責任野郎」が何を吐かすか!

***

 福島原発の停電の原因はネズミ?
 かと思えば、ワルハシャギする花見客が注意しなければならないのは、地べたや雑草に棲みついている「マダニ」とか。
 そういえば、アベノミクスとやらのまやかしの景気対策では、またもや公共事業へのテコ入れ……だ。となれば、××公団や△△機構とやらに巣食っている天下り役人――公金食いのシロアリ族が、またぞろうごめき出す。

***

 そういえば、前都知事イシハラ氏のムスコ宏高クンが、公選法違反容疑で――という報道。
 彼が関わった企業は、フィリピンあたりにカジノ(賭博場)建設に入れ込んでいる大手遊戯機器メーカーだと。
 この企業はカジノ建設に躍起になっているから、イシハラ親父ともども、いいカモなのだろう。
 そうそう、そのシンタロー氏も「東京湾にカジノを作れ」とか「三宅島にオートレース場」とか口走ってたなあ。
 この男はたしか「原発事故なんか些細なこと」とも、ほざいた。
 現在の日本の選挙民というのは……自分だけは常に「安全圏」にいると思い込んでいる「想像力欠落人種」が多い。
 「まさか!」という不幸は、誰かれの区別なく襲ってくるものだぞ。
 いずれにしても、「カジノより防潮堤」だろうが!

***

 アメリカ主導のイラク戦争――「イラクに大量破壊兵器がある」を前提に始まったこの「惨劇」は、10年経ていまだに平和とはほど遠い状況にある。
 しかも、当時の小泉内閣はこの「開戦」を支持して、陸上自衛隊を派遣。
 膨大な費用を投入しての戦いで、多くの一般市民が死んだ。
 10年経った現在も、「真の平和」にはほど遠い現況が続いている。
 いまの日本の人々は「ひとの痛みがわかる」と軽く言う。?????……。

***

手におえない不幸せをどうする花吹雪  一露

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ケイちゃんの目 ↓

花活けも五七五も得手勝手流

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ぜいたくを しない言わない 花見月

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見てごらん つばきニ輪に メロンパン

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紅いろの木瓜(ぼけ)にヒヨドリ 日脚延ぶ

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ちょっとさあ こんなアイデアを 見ておくれ

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山鳩よ 一本桜よ 風の道

— posted by 本庄慧一郎 at 02:06 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第309回(通算421回)

「おお!春よ春」の季節のアトランダム・メモランダム

 黄砂とPM2.5とスギ花粉と、おまけにセシウムの春ですよ。
 みんなでっかいマスクして、あんまりイライラしていない。アタリマエのような顔をしている。(ように見える)
 セシウムが沈澱する海の底に棲む魚(深海魚)に「異状が発生」しているとか。
 そして、昆虫や野草にも、「変形・異形」が見られるという。
 どんな精巧なマスクでも防げない「有毒」が環境そのものを、日本を冒しているぞ。

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 音楽家の坂本龍一氏が『Keeping silent after Fukushima is barbaric. 福島のあとに沈黙をしていることは野蛮だというのが私の心情です』と明言している。(2013年3月13日 テレビ朝日「ワイドスクランブル/山本晋也の人間一滴」のコーナーで放映された、昨年7月16日「さよなら原発10万人集会」での坂本氏のコトバ)
 「野蛮」の同義語の一部を列記する。
 粗野/粗暴/凶暴/狂暴/獰猛/暴虐。そして更に、原始的/未開/未墾……。

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 現在の福島一帯の惨状と大地震や火山噴火の予測・警告を無視して「原発再稼動」だ? 政府の「エネルギー基本計画会議」のメンバーから脱原発派をはずして、推進派が大勢を占めるという。相当のイシハラ環境相? 父親の「アヤツリ人形」かい?
 こんど「万が一」があれば、どういうことになるか、想像力ゼロの者たちは――。
 やっぱり「自分たちだけ安全無事」だと思い込んでる愚者だ。
 北朝鮮の「若旦那」と同質同種のサルだ。手におえないエゴイストだ。

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 テレビの座談会で浜矩子先生(同志社大学教授)は、「アベノミクスについてどう思われますか?」の質問に「アホノミクスね」と即答。いいねぇ。

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 3・11。いや、それと3・10(あの東京大空襲のあった1945年の)も忘れない。そして、4・13は北区の自宅が爆撃で全焼し、命からがら狂乱する炎に巻かれながら逃げた日だ。そして同年の8・6はヒロシマ。さらに8・9がナガサキ。
 もうひとつ、8・15――それこそ、「ニワトリは3歩あるくとそれまでのコトを忘れる」というが。ニワトリのような人間が多すぎるぜ、まったく。

***

 「チグハグ・ズレ」の一部の新聞は別として、3・10&3・11に関しておおかたの各紙は「戦争と災害とその後」のフクシマを特集した。
 アホな政治家の中には、すべてそっくり「他人ごと」しているのがいる。
 「日本異心の会」……じゃねぇ。「日本維新の会」とやらの西田譲とかいう衆議院議員が衆院予算委員会のアベ総理への質問で「低線量セシウムは人体に無害。医学を無視し、科学を否定する野蛮な『セシウム強制避難』を前面解除すべき」(3月14日朝日新聞)とノタマッタとか。
 「セシウムは微量とし、被爆の影響は問題ない」という論旨ですと!
 現在の福島とそこに住んでいた人々のことを、この男はどう認識しているのか。そして、処理作業している人たちの体調のことなど……。
 俗に「馬の耳に念仏」というコトバがあるが、あの馬っこはかなり賢いぜ。
 この西田とかいう男の場合は「ブタの頭にヤブっ蚊」というんだろうな。

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 企業努力や経営戦略もあってか、賃上げ・ベースアップの報道が目につく。
 しかし、現在の社会の「大衆」という人々の中には、働きたくとも働けない者。すでに日々の暮らしが「危険水域」に入っている人々などが大勢、存在する。「社会の格差」を、テレビなどでまことしやかに説くコメンテーターなるヤカラも口先ばかりのカラ念仏で、何の説得力も、現実変革のためにはクソの役にも立たない。
 現在の日本国は「民主」という美名を「ウソの皮」で覆った「格差社会」そのものだろ。この種のハナシはキリがないから、このへんでやめる。

***

 3月5日、俳優の納谷悟朗氏が逝去した。83歳。
 劇団テアトル・エコーで同輩だった山田康雄氏とはヒット作「ルパン三世」で名コンビだった。
 このお二人の所属していたテアトル・エコーには芸達者がそろっていた。
 「御大クマちゃん」こと熊倉一雄氏ともども、小生とエコーのつきあいは長い。
 (そう!あの2012年9月の小生の脚本、睦組公演「炎と愛のフィナーレ/あるレビュー劇場の1945」にも、御大熊倉一雄ご夫妻が観に来てくださった!)
 劇団の創立時は、故牟田悌三氏が在籍していたし、現在も活躍しておられる矢島正明氏もメンバーだった。劇団とのおつきあいは創立早々からだが、劇団公演の脚本を書いたのは2005年。(「大都映画撮影所物語」2006年12月公演)。
 かつてTV・ラジオのCM作りに取り組んでいた頃、スコッチウイスキー・カティサークのキャンペーンをそっくり引き受けたことがある。
 スタンダードものは真野響子サン。12年ものスペシャルは先代幸四郎丈。(人間国宝/のちの白鸚)。そしてラジオCMは納谷悟朗氏だ。
 「え? あのカティサークを、ボクでいいの?」ごきげんで引き受けてくれた。
 キリッとしたハードボイルド風の「カッコイイCM」を作ったなあ。

納谷悟朗氏のことにちなんで。

 スコッチウィスキー「黄色いラベル(帆船)のカティサーク」のキャンペーン電波のメディア(CF・ラジオCM)では、前記のCF・ラジオCMと共に、CMソングの企画・制作も担当した。

その1.『名前で呼んで』
 作詞 望田市郎(本庄慧一郎)/作曲 八木正生/歌 北原ミレイ

その2.『燃える想い』
 作詞 望田市郎(本庄慧一郎/作曲 三木たかし/歌 小林幸子

その3.
 A:『燃える想い』/歌 原あつこ(レコード化)
  大阪ABC歌謡グランプリ新人賞('79)
  新宿音楽祭銅賞('79)
  11PM有線大賞新人賞('79)
  全国有線放送大賞新人賞('79)

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 B:『燃える想い』/歌 横山みゆき(レコード化)

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 ジャズピアノの名手で秀れた作曲家の八木正生氏も歌謡曲のヒットメーカー三木たかし氏も……とうに亡くなったなぁ。
 テレビ・ラジオコマーシャルのエンディングにつけるサウンドロゴ(商品名のサウンド化)『カティサーク』は、当時「文句なしのインパクトがある」と好評だった。

 『カティサーク・サウンドロゴ』(5秒弱)は
 作曲 星子忍/声・歌 三井章夫(トランペッター)
 北村英治(クラリネット)のメンバーとしても大いに活躍した三井(バンちゃん)章夫氏をボーカルで起用したアイデアは大成功だった。

***

 納谷さんがアテレコで活躍したのはご存じおとおり。しかし、「声優」とよばれるのをイヤがった。それもそうだろう。御大熊倉一雄氏をはじめ、故山田康雄氏そして納谷悟朗氏の「役者」たちは、きちんと「演技」を謙虚に真摯に学んだプロだもの。
 納谷さんはしきりに「声優やるなら、ちゃんと舞台をやれよ」と言っていた。

***

 最近の「アテレコ」専門の者たちの「声の演技」はヒドイ。
 とりわけ、若い女性のキンキラ声、奇妙なフシをつけたイージーな(アニメだから?)セリフには耳をふさぐね。
 しかも、テレビ局の制作者たちが「その声」を、ニュースワイドなどでも好んで起用するから、朝っぱらからのアニメ声が不快指数を急上昇させる。
 もう1つ、局の女性アナウンサーが「そっくり病」にかかていてキンキラ声を発する。

***

 「明るく楽しげに」と「ガキっぽいワルハシャギ」の区別もつかない演者と制作者たち――。
 それでなくてもAKBばやりの昨今、甘ったれの舌足らずカマトト娘(中にはとうていムスメとはいえない出来損ないおとなもいるらしい)がバッコする。
 口から出まかせ、コトバをぶん投げるようにしゃべる番組やTVCFは、放送というメディアをいずれ腐らせるぜ! 「イイ大人たちが、いいかげんにしてくれよ、まったく!」

***

 「心」「根っこ」のない「音」だけのコトバがハンランしている。
 ソーリ大臣の施政方針演説をはじめ、テレビメディアに飛び交うコトバなどのメインはそっくり「音」だけのものだ。
 それは駅のガイドのアナウンス――コンピューターボイスと同質の「無機物」めいたシロモノだ。

***

 要するにいまの社会は――あっちにもこっちにも「いいかげんな素人」がのさばっているということだな。

***

 得手勝手うそまみれの世も春は春

 哀惜ということばにとらわれ春昏るる
                ―― 一露


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ケイちゃんの目 ↓

石神井三宝寺池畔の紅梅・白梅
「いつもの春」を迎えることの出来ない人の胸の内を想う



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寒荒れの枝のつぼみの銀のいろ   一露 

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— posted by 本庄慧一郎 at 03:18 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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