「社会&芸能・つれづれ愚差」第170回(通算282回)

水から学べ。
水は生命の声。
存在するものの声。
永遠に生成するものの声だ。
――ドイツの作家/ヘルマン・ヘッセ



集中豪雨。河川の氾濫。土石流。海流異変……。
いま、地球環境と水の関係に大きな狂いが生じている。
すでに問題化している地球温暖化等の難問題は、ゴーマンな人間たちのさまざまな所業への〔自然の警告〕だ。
水を狂わせ、怒らせたのは、われわれ人間なのだ。



自然は人間を嫌う。
――フランスの哲学者/デカルト



自然をないがしろにし、水を狂わせ、怒らせている傲岸不遜な人種たちの跳りょうを、叩け!追放しろ!

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  阿佐ヶ谷のクロネコ2匹(道端のアート)。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:05 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第169回(通算281回)

 おだてりゃブタも木に昇る――とか。

 本庄慧一郎めはこのコトバを「おだてりゃジジイも階段2段跳び昇り」と言い替えている。
 今回、東京新聞出版部さんから出版して頂いた「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 」は大勢の皆さんからうれしい電話・FAX・ハガキ・お手紙などを頂戴している。
 とりわけ、7月18日号「サンデー毎日」の「読書の部屋」というコラムで、荒俣宏さんがお採りあげ下さった。
 まだ、直接お目にかかってごあいさつする機会には恵まれずにいるが。
 東京新聞出版部さんをはじめ、親しい友人たちからそのコラムのことを知らしてもらい、さっそく「サンデー毎日」を購入した。
 荒俣さんが岩手県への取材旅行をなさった折の経緯と、〔遠野〕のこと、そして石川啄木のことなどを記されている。
 その啄木の話題から親友だった金田一京助さんのことに触れ、さらにその金田一京助さんが、ムーランルージュ新宿座の明日待子さんの大ファンだった――という拙著の文章を引用して下さっている。
 この荒俣さんのコラムは現在北海道札幌で日本舞踊の家元として活躍なさっている明日待子(芸名五條珠淑/本名須貝とし子)さんにお知らせしたところ、元気ハツラツとした声で「さっそく拝読しました!うれしゅうございました」とお電話があった。
 たしか九十歳というご高齢とはムカンケイのしっかりと、ハツラツとしたお声である。
 昨年、(平成21年7月)に新宿の劇場で直接お目にかかっているが、とにかく、しゃっきり、すっきりしたお姿にひたすら驚き感動した。
 昭和10年代のあのアイドルの先駆――明日待子さんは健在です!
 あらためて、荒俣さんや関係者の方々の許可を得てそのコラムをそっくり転載させて頂きたいと思っているが、本日はその文章の一節――本庄慧一郎に関わる箇所をどうしても書かして頂きたいのデス。
 それは『新宿の文化史を、こんなに細かいエピソードで語れる著者に、私はほれ込んだ。』(2010年7月18日号・サンデー毎日「読書の部屋」より)という文言デス。
 物書き業ざっと半世紀――こういうホメ言葉にはつい「おだてりゃジジイも階段2段跳び昇り!」と、ついシャウトしたのです。

 荒俣さん、ありがとうございます。(10人のチャーミングなヤングレディに言い寄られるより……比較にならないほどにウレシイ!)

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本庄慧一郎拙宅の小庭のトマト――初々しくも神々しい〔処女作〕

— posted by 本庄慧一郎 at 02:02 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第168回(通算280回)

年収1億円以上と年収400万以下

 企業の役員報酬年収1億円以上の者が公表された。
 公的資金(税金)の導入という支援をうけている企業の役員もゾロゾロいた。
 公金を食い荒らす卑しいだけのアブラムシは政治のフィールドにも企業経営というフィールドにもウヨウヨと増殖している。
 菅新ソーリの消費税アップの問題――年収400万円以下に還付も、とある。
 年収1億円以上VS年収400万円以下のこの構図にも口あんぐりだが、公金ドロボーみたいのがヌケヌケと跳りょうしている現実がとことんイヤだね。

国技というスポーツとギャンブル依存症候群

 今回の角界における野球賭博事件――さまざまな顔とテレビで見参するが、どの顔もどの顔もうさん臭いねぇ。
 そして、各人が口にするコトバもまたどれもこれもどうしょうもなくうさん臭い。
 カネにまつわるスキャンダルでまことしやかに弁明する政治家もイヤというほど見てきたが、その容貌も酷似している。
 心根の腐った人間というのは、どうにもならない――ということは、どうしようもない事実だもんねぇ。

「欲垢煩悩――よくあかぼんのう」という四文字

 ふと気付けば、っこの「欲垢煩悩」という四文字熟語を、今回の拙著「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 」でも引用していた。
 現今の政治・社会……そしてそこにうごめくさまざまな人生もまた、この「欲垢煩悩」の四文字でくくれそうでアル。
 そういえば、浄瑠璃「夏祭浪花鑑――なつまつりなにわかがみ」では、登場人物がこの四文字熟語を口にしていたが――。
 新宿に限らないが、盛り場といわれるどこの街の賑わいにも「欲垢煩悩」という異臭がただよっていると思うなぁ。

「賭博は貪欲の子どもであるが、同時に浪費と破綻の両親である」
――イギリスの警句家/コルトン

借金大(怠)国ニッポン

 国としての借金額――約973兆円。1人当り(赤ちゃんをふくむ)の額・約763万円。

 金銭感覚マヒ族ばっかり?個人の家ならとうに破産。一家離散だぜ。

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       劇団民藝公演 三好十郎作「峯の雪」
     2010年6月30日新宿サザンシアター・ロビー

— posted by 本庄慧一郎 at 11:59 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第167回(通算279回)

涼暮月六月〔本庄慧一郎・本の辻〕

 レギュラーの文庫書き下ろし時代小説の新刊についてのご案内はこのところ控えさせて頂いているが、臨発の出版物では近況報告をかねたお手紙を、先輩や親しい皆さんにお出しする。
 ノンフィクション物としての「幻のB級!大都映画がゆく Link 」(集英社新書2009年1月刊)に続く今回の「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 」(東京新聞出版部 2010年6月刊)でも差しあげた。
 いままでは350枚〜400枚という年賀状を交換していた新年の慣例、5年前の夏、ギランバレー症候群(亜型ミラーフィッシャー症候群)を罹病、そのリハビリ等で年始のごあいさつはやむなく欠礼し、以来そのままで失礼している。
 ということで、その言いわけのごあいさつを添えてのお知らせを差しあげた。

 多くの皆様からうれしいご返事を頂いた。
 さっそく拙著に対しての有意義なご批評をはじめ、うれしいおほめの言葉などなど……
 それらのお手紙は、2010年6月を快い〔本庄慧一郎記念日〕にふさわしい記念品になりました。
 それと、何人もの方々からのお電話やFAXも……感謝でした。
こうした〔価値あるアンサー〕は、マスコミの仕事では得られない価値あるもの――と痛感するのです。

 今回のイベントを契機にご恵贈頂いた本もありました。

 「昔ハルピンにいた part2」(今井和也氏)
 「我は何の木」(木村聖哉氏)
 「新劇の書・久保栄」(松本昌次氏)
 「人と会うは幸せ! わが芸能秘録50」(嶋田親一氏)
 「小沢昭一・芸能者的こころ」 (小沢昭一氏)

 満20歳の時から親しくご交誼を頂いている評論家樋口恵子さんのご紹介でお目にかかった今井和也さんは、昭和40年(1965年)、小生がCM業界にかかわるきっかけの一つになった「レナウン娘」などのキャンペーンのリーダー、今井和也さんだった(!)
 直接お仕事をする機会はなかったが、いつも〔背中合わせ〕の場所にいらっしゃったお方――うれしい〔再会〕でした。
 木村聖哉さんは、かの「話の特集」の編集スタッフとして活躍した方。先年(2005年)急逝なさった芸能プロデューサー麻生芳伸氏を通じて親しくおつき合いを頂いているのデス。
 松本昌次さんは、ずばり言わせて頂けば「日本出版界の編集者として記録されるべきお方」――そのお仕事の記録には頭を下げます。
 さらに小生が小説作家としての転向第一作になった「赤い風車劇場の人々 Link 」(影書房 1992年刊)という〔処女作?〕を快く刊行して下さった〔作家本庄慧一郎の恩人〕ともいえるお方です。
 しかも、ご恵贈下さった本は「久保栄」です!
 嶋田親一さんは、小生が開局当時から関わったフジテレビのプロデューサー&ディレクターとして活躍したお方。
 この「わが秘録50」という本の内容は嶋田さんならではのモノです。
 そして小沢昭一さん。あらためて申しあげることもないが、なにしろ本庄慧一郎としてはすでに半世紀以上にわたって〔追っかけ〕をやってきたお人。
 いまだにソレをやっています。ハイ。
 こんどの拙著「新宿今昔ものがたり/芸能と文化の三百年 Link 」でも、勝手な「小沢昭一讃」を書きました。

 この機会に再読した本。
 「テレビCMの青春時代」(今井和也著/中公新書)
 「森の石松に会う」 (矢野誠一著/青蛙房)

 今井さんの本ではあらためてコピーライターとして生きた広告制作者時代を思い返して感無量を味わう。
 矢野さんの歩まれたフィールドにもいくつもの快い共通・共感の思いを玩味しました。

 ユーウツな季節と政治・社会――でも、小生にはいい6月です。

追記 
 10通足らずだが(転居先不明)といった付箋付きで戻ってきたモノがあった。
 そんなに古くあやふやな住所データではなかったが――。

 そして、まるで無反応な方々……つい、その後の人生の変転などを考えてしまうのデス――。

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歌舞伎町 イケメンゴリラの たくましさ
                 ―― 一露

— posted by 本庄慧一郎 at 01:13 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第166回(通算278回)

本庄慧一郎の道・街・土地あれこれ

住み着いた街と土地
 何枚もの〔縁のカード〕が揃って、もうン十年も練馬の石神井にこだわって住み着いてきた。
 同時に〔物書き業〕もン十年というコトで、いまや「ここがまぁ終(つい)の住みかか本の山」である。
 ハワイやカルイザワなどなどの別荘地には興味も関心も(肝心のカネも)ない、朴念仁でゴザル。
 でも、土地へのこだわりはお百姓さん並みとも言えます!

仕事の道
 演劇――芝居の仕事がしたかった。劇作家の故三好十郎氏と叔父の故小沢不二夫のそばで劇作・演出を学んだ。
 結局は民放ラジオを皮切りに、テレビのホンを書いたりして生計を立てた。
 そしてテレビコマーシャルや広告制作の仕事をするが、ベースは企画やコピーなど、書く仕事にこだわって過ごした。
 いまは、小説(時代小説)だが、芝居のホンもと思い続けているが――。
 平行して社会・文化・芸能史的なモノをと、前回の「幻のB級!大都映画がゆく Link 」(集英社新書)のシリーズとして「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 」(東京新聞出版部)をまとめた。いま多くの方々からうれしいお手紙や電話を頂いている毎日だ。

趣味の道
 ゴルフもギャンブルも麻雀も一切やらない。もしその気になれば結構ヌケヌケとやってのけると思っている。
 いま書いている江戸時代は「飲む・打つ・買う」はアタリマエのようだったし、吉原通いも〔妻妾同居〕なんてコトも、〔複数のお妾さん〕もまかり通った。
 徳川11代将軍家斉なんて妾(側妾)40人で子ども50人……という男もいたもんねぇ。ウラヤマシイというのか、ゴクローさんというのか、はたまた公費濫費男め……というのか、ハテサテ……ねぇ。(やっぱり、ウラヤマシイ……とそっとつぶやく)
 こちとらの趣味は、文章を書くこと、質のよい演劇映画をせっせと観ること、音楽にどっぷり親しむこと。強いおサケ〔ウォッカなど〕をほどほどに飲むことなどでもまぁ、おサケ以外はどれもこれも仕事につながっているか――。

けのも道
 野に生きるけものたちがせっせと往来することで出来た自然道のこと。
 わが家のぐるりのブロック塀の上は、〔猫道〕となっていて、トボケたのや、図々しいのや、ときたまオヤ?という美形猫が目を楽しませる。

人の道
 これは、ふだんは誰もがそれほど意識していないが、何かの原因でひょいと踏みはずした時に、否応(いやおう)なしに見えてくるモノですなぁ。
 で――「何となく踏みはずしてからわかる人の道」とか、まとめてみる。ハハハ。
 この場合の人の道はともすると「刑務所への道」になのですよネ。

2010年7月1日刊の拙著は「風の迷い道」
 目に見えない風の姿は、枯葉が舞う時に見えるとか、中空を舞う雪片に風の息が見える……とか気取ってみる。
 最新作の廣済堂文庫のタイトルは「風の迷い道 Link 」。
 あの〔元禄忠臣蔵〕という歴史にのこる事件からざっと三十年後――忠臣四十七士といわれた者たちの家族や子孫たちのその後の……といった物語です。
 どうぞよろしくお声援を。

蝶の道
 わが仕事場には〔路地のような〕細長い庭がある。
 ガマ蛙くんが棲みついているはずである。大型のかたつむりが雨の日などにいくつも現れる。チロチロと身をくねらせるカナヘビも見かける。
 それに、春先は四十雀やめじろや、ひよどりも遊びに来る。
うぐいすの声はいまや貴重な〔音源〕になったが、山鳩の姿とその鳴き声はのべつ楽しめる。
 もうひとつ、これからの季節は、なんといっても、このチンケな庭が〔蝶の通り道〕になっていることがうれしい!
モンシロ蝶はのべつ通るが、立派な黒揚羽蝶などの、しっとりエレガントな舞いにはついつい見とれる。

 そういえば、近著「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 」では、新宿のコトをいろいろ書いたが、このところ〔夜の蝶〕とはまるでご縁がないなぁ。

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遠い記憶……甘く切ない 
           秘めやかな思い出……。
                      一露

— posted by 本庄慧一郎 at 01:44 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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