「社会&芸能・つれづれ愚差」第132回(通算242回)

2009年10月の気まぐれ活字ひろいメモ。
 

 国連開発計画(UNDF)が5日に発表した「09年度版/人間開発報告書」のデータによると、「国民の豊かさ」指数は第1位ノルウェーで、日本は昨年より二位落ちて第9位だとか。
 ちなみにアメリカ13位。韓国26位。中国92位。インド134位・・・・・・エトセトラ。
 近頃、しきりに思う。現在の日本の「歪んだ豊かさの中の罪深い貧困」を。





 あの佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)のコラム(東京新聞10月5日付「放射線」)の「次官公邸」の記述が忘れられない。外務省を「日本の伏魔殿」と一刀両断。次官公邸なる建造物を暴いている。そこは「密かに国会議員や政治部記者を招き表に出せないような種々の画策をする場である」と断言している。さらに「ラウンジには高級洋酒がそろっている。地下にはワインセラーがあり、約7000本のワインが保管されてる。購入価格1本7万円を超えるものもある。」とか。
 結語は「この〔次官公邸〕の実態を国民の前にさらす必要がある」。
 このところ、陰でうごめいていた〔官僚〕なる人種の実態(天下り役人や各省庁のムダ使いの摘発など)が次々と明るみに引っぱり出されているが、佐藤さん、いろいろご教示下さい。





 鳩山内閣が発足してまだ1ヶ月も経たない。にもかかわらず、マスコミやそこに登場する者たちがエラソーに「鳩山内閣の正念場」とか「そのパワーの内実が問われる」などと声を大にする。
 コチトラ、今回の選挙結果には言いたいことあれこれあるが、それはおいといて・・・・・・自公政権50年余の劣化現況がそうたやすく改善できるワケがねぇだろと、つい腹を立てる。
 すくなくとも、手前勝手の、隠蔽主義の、周回遅れのアナクロリズム政治屋たちの、とりあえずの駆逐作業が始まったのだ。がんばれよ!と、とりあえずは応援しろよ。
 more betterという事象に国民は注目し、期待しているのはまぎれもない事実だ。
 すべてを〔他人ごと〕にしてエラソーにしているテレビ・ジャーナリスムとそのミコシに乗っかっていい気になっている奴らって。イヤだなぁ。





「オバマ氏にノーベル平和賞」だというニュース。
 「核なき世界」を唱導する姿勢に拍手を送る。すくなくとも前大統領ブッシュとは「大きく変化した」のは歓迎すべき事実。
   かえりみて、小泉・安倍・福田、そして麻生といった日本のリーダーたちのなんともお粗末だったことよ!
 鳩山さんよ、「We can!」と宣誓して、国民を、そしておのれ自身を裏切らないように前進してくれ。





 オリンピック2度目の日本招致のプレゼンに失敗したイシハラ氏の言動が不快だ。
 それでなくても、いくつもの案件で責任を問われる立場にある者があいかわらずの〔暴走〕をしている。
 時代小説を書いているコチトラ。よく丁半バクチ場の愚かな男のことを書く。負けが込んできた者は、次のサイコロに〔負けた金の倍〕を賭けて、一挙に金を取り戻そうとする――が、その結果はまた負けて、である。こういうのを「悪あがき」というのさ。
 150億円(いや、そんな額より、もっと多いと言った関係者もいる)が、そのコトについてイシハラ氏は「痛くもかゆくもない」とうそぶいた。
 民主主義の原則の一つに「機会均等」があるじゃないか。オリンピックもそのルールでやるべきだ。




 人間、だれでも、それぞれに夢をもっている。そして、夢なるものは現実のものとてして・・・・・・そう、具体化してこそ意味がある。
 でもね、である。多くの人は、いつのまにかこの夢を、とんでもない〔欲〕と混同してるんだよね。そのことに気付いている者と、とんと気付かない鈍感人間がいるんだよねぇ――と、これは、本庄慧一郎の秋10月の呟きです。

— posted by 本庄慧一郎 at 12:30 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第131回(通算241回)

〔生まれ在所〕というコトバからのあれこれ

 つまりは〔生まれ故郷であるいなか〕のことだ。
 生活を営むためにせっせと時代小説(その他、あれこれの文章など)を書く。
 この〔生まれ在所〕という江戸時代のコトバが好きだ。
 ぼくは東京下町生まれの下町育ちだが、親父の代までのご先祖は武州(埼玉県)本庄が居住地で、それで筆名を本庄慧一郎とした。
 そんなご縁で、いまでも本庄の方々によくして頂いていたりして、本庄を〔心の生まれ在所〕としている。


物書きとしての〔生まれ在所〕は――

 若い頃、演劇を志していた。叔父小沢不二夫が劇作家だった。戦前のムーランムージュ新宿座で活躍。戦後は舞台脚本、ラジオ、テレビの脚本(そして美空ひばりの「リンゴ追分」の作詞なども)を大量に書いたが50代半ばで逝った。
 その小沢不二夫と親しかったのが劇作家三好十郎(滝沢修主演の「ゴッホ小伝・炎の人」ほか戯曲多数)で、ぼくは三好十郎主宰の劇団戯曲座でシバイを学んだ。
 しかし、ご他聞にもれず生活が出来ず、民放ラジオのライターとして〔放送作家〕デビューした。
 ちなみに昭和34(1959)年の東京有楽町ビデオホールにおける日本放送作家協会発足の会場の写真(まん中)にバッチリとぼくが写っているのダ。(あれからン10年。まだまだ・・・・・・ガンガンやる気だ!書く気だ!)
 その後の民放テレビは開局時から台本を書きまくったけれど・・・・・・でアル。


電波メディアのラジオ・テレビは物書きとしての〔生まれ在所〕だ

 だから、だからこそ、現在のラジオやテレビの劣化(!)が気になる。腹を立てている。
 強力な情報メディアとしての価値を自らないがしろにしている――というフンマンが日増しにエスカレートする。
 ごく一部の番組を除いては良識や品性をかなぐり捨てた悪はしゃぎ・カラ騒ぎ・得手勝手が横行する。
 CMもまたキンキラ・喚き・大騒ぎと、なんとも救い難い。
 加えて、局アナと称する連中のタレント化で・・・・・・ただただ不快。
 マスコミのリーダーとしての〔良識〕とか〔品性〕とか〔矜持〕はないのかい?と言いたい。


いきなりここで、福島弓子さんのことに――

 先日、野球のイチロー選手の快挙を紹介するテレビの画面でイチロー婦人の弓子さんの姿を見た。
 なにやらいま〔ファーストレディー〕がチヤホヤされて、アレモコレモ・・・・・・例外なくハシャギまくっているレディばかりだが、イチロー夫人の弓子さんは絶対シャシャリ出たことがない。
 TBSラジオのアナウンサー・デビューの頃の福島弓子さんと、毎日1時間というナマ番組をご一緒した。(当時は、本名の望田市郎で制作を担当した)
 美人で(!)明るく、頭の回転がよくて・・・・・・素敵なレディだった。毎日の1時間、ナマ番組ということで、当時の放送現場の「アナウンサー福島弓子」のスナップ写真がいろいろある。
 マスコミの仕事(ラジオ・テレビCMもウンザリするほど作ったが)では、大勢の人たちと出会ったが、弓子さんの印象はVery Goodである。


イチロー選手のパートナーだもんね

 10月1日付東京新聞「筆洗」のコラムに、9月に逝去した野球人・土井正三さんに関する記事があった。
 土井さんがオリックス監督の時代、イチロー選手を2軍に降格したことに触れて、土井さんが「あの時の反骨心がイチローのベースにあるのでは」と述懐しているとあった。
 イチロー選手の快挙はスゴイ。その彼には、、前に出て来て悪はしゃぎしない弓子夫人がいる――それがとてもウレシイ。
 それともうひとつ、イチロー選手自身も悪はしゃぎしないもんね。
 折りしも、前首相のアソーさんに関する新聞記事に「本年2月22日、アソーさんは8軒ほどのバー・レストラン・すし屋などで、460万円ほどを使った」というように書かれていた。
 「晩節を汚す」という言葉を思い起こすよ。
 ああいうお方をソーリ大臣にした選挙民も、彼を取り巻いてウロチョロした党人たちも、イヤだねぇ。まったく。(彼らを選んだのはダレだい?)
 例によって「天下り」と称する役人OBのことなど〔恥〕を忘れた人々のことなど・・・・・・エラソーなことを言えたガラではないぼくも・・・・・・「驕る者よ、去れ。くたばれ!」とこっそり呟く秋です。
 

— posted by 本庄慧一郎 at 02:27 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第130回(通算240回)

昨今の新聞の見出し文字から。


・「核なき世界へ、初決議/国連安保理・全会一致」
                ↓
 世界というフィールドでのこのメッセージに拍手する。
 ひるがえって日本の政治は――アタリマエのことをアタリマエにする潮流に期待する。
 そして、個人でのベースでも・・・・・・。
 アタリマエのことをアタリマエに具体化することは、大変なコトだ。
 アタリマエじゃあないのがウロウロしてるよなぁ。


・「新銀行東京と築地問題で特別委員会」
               ↓
 巨額の累積赤字計上の原因と責任を調査し、都の経営監視状況や同行の今後の在り方を調査・検討する」が都議会の民主・共産・生活者ネット・みらいが共同提案する。自民・公明は反対。フン! 自公のあいかわらずの姿勢。みずからの墓穴を掘るヤカラたちよ。


・「行政刷新会議、ムダに挑む」
          ↓
 税金のムダ使いを探せ。天下りを阻止しろ。
 〔公益法人〕の見直しをテッテイしろ。
 〔補正予算〕のマヤカシをチェックせよ。
 公益法人Gメンを活躍させて――イカサマ役人を暴け。


・「5ヶ国語を操る外交官/ユネスコ次期事務局長」
                ↓
 その人の名はイリナ・ボコバ氏(女性――ブルガリア出身)
 母国語とロシア語・英語・フランス語・スペイン語もという才媛。ファースト・レディーなる言葉で紹介される女性もあれこれおられるが、ただのワルノリおばさんでは困るんですよネ。
 そういえば、自国語(日本語)も頼りない前ソーリ大臣もいたなぁ。アレじゃあねぇ。


・「五輪招致演説/冒頭の5分が勝負」
            ↓
 サブ・コピーに「恋愛と同じ熱意示す」だって。
 東京の招致委員会のメンバー数人がスクラムを組む写真が出ていたが、中心にいるヒトがまずイヤだね。このヒト、強弁とゴーマンで、とことん印象よくない。
   いっとき(前回のセンキョの時)、卑屈なほどに低姿勢だったが、このところまたまたデカイ面してるもんね。いまの日本は「生きるか死ぬか」というギリギリの場所に追いやられた人々がワンサといる。お祭りさわぎよりも、やるべき事の順序がある――。


・「障害者団体不正/政治家らへ500万円」などなど。
              ↓
 千葉県庁及び前千葉市長等のスキャンダル・ゾロゾロ。うさん臭い公金ドロボーたち!・・・・・・嗚呼!





・「物が変わるのではなく、われわれが変わるのである」
――アメリカの作家 ソロー

— posted by 本庄慧一郎 at 02:20 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第129回(通算239回)

09年9月──初秋のメモランダム


・頑迷(がんめい) 狷介(けんかい) 偏屈(へんくつ)
 偏執(へんしゅう) 固陋(ころう) 石頭(いしあたま)
 卑劣(ひれつ) 陰険(いんけん) 姦佞(かんねい)
 老獪(ろうかい) 狡猾(こうかつ) 厚顔(こうがん)
 破廉恥(はれんち) 鉄面皮(てつめんぴ)
 腹汚い(はらきたない)


──といわれるような人間に・・・・・・なりたくないなぁ。


・疎んじる(うとんじる) 愛想をつかす(あいそをつかす)
 敬遠する(けいえんする) 疎隔する(そかくする)
 

 ──〔選良〕とは優れた人のことをいう。転じて代議士や政治家のことでアル。
 それにしても〔公金〕に群がり寄る害虫みたいな役人がワンサといるねぇ。
 あれって、「屁理屈をこねるゴキブリ」だぜ。断じて、追放しろ!


・公徳(こうとく) 仁徳(じんとく) 知徳(ちとく)
 学徳(がくとく) 道徳(どうとく) 美徳(びとく)
 

 ──川の水が、いずれは海に流入して区分けがつかなくなるように、人間の徳心も、欲の海に流れ込んで、結局は消滅してしまう。

──フランスの箴言作家 ラ・ロシュフーコー。


日本のコトバでは「朱に交われば赤くなる」ですかね。派閥だの領袖だのとウロウロしている政治家って例外なくいかがわしいカオになる・・・・・・って、あなた、思いません?

1日でひいた風邪は1日で治りません。

ざっと50年もかけて劣化させた日本という国が、たった4年でまっとうに復元するワケが・・・・・・ねぇだろ! と呟く。

──本庄慧一郎。

— posted by 本庄慧一郎 at 02:31 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第128回(通算238回)

贈るコトバ。(戦いすんでの秋の特集)
 

「高慢・傲慢はたいてい愚かさに結びついている。それはつねに破滅の一歩手前で現れる。もう勝負に負けているのである」
――イギリスの哲学者ヒルティ。

・前ソーリ大臣からテレビブラウン管にのさばる安っぽい芸人まで、ウンザリするほど、いるいる。





「あらゆる宗教は、道徳をその前提とする」
――ドイツの哲学者カント。

・人のふみ行う道。(略)法律のような外面的な強制力を伴うものではなく、個人の内面的な原理(広辞苑)というコトでだが、うそくさい、うさんくさい政治と道徳は、本来は水とアブラだと思うようになってしまったなぁ。





「戦争というものは、もっとも罪科の多い連中が、権力と名譽を奪い合う状態をいう」
――ロシアの作家トルストイ。

・大量殺戮行為に正当性などあるはずがないネ。





「民衆を自分の道具にするために媚びるというのが、普通選挙の手品師・ペテン師の常套手段である」
――スイスの文学者アミエル。

・まだまだ振り込めサギ師にしてやられる人がいる。騙しの政治屋がいる。公金・税金を食い荒らす〔ハレンチな役人――公僕〕がのさばり続ける。
選挙民よ、騙されるな! しっかりしてくれよ、まったく!





「自由は進歩の空気であり息である」
――アメリカの法学者インガリル。

  ・地球温暖化による地球破壊――人間たちのエゴはいま、おのれの現在をないがしろに、未来を破壊しようとしている。





「多数というものは、どうしてもいちばん無知な、いちばん貧困な、いちばん無力なひとびとから成り立つ」
――スイスの文学者アミエル。



「民衆のためと声を張り上げて訴える者が、真に民衆の幸福を考えていると思うのは、一般に誤りである」
――イギリスの歴史家パーク。

・選挙民よ、賢くなろう。本質を見抜く力ある英知を養おう――なんてエラソーなこと言ったりしてみる!
――日本の物書きのハシクレ本庄慧一郎。

— posted by 本庄慧一郎 at 10:57 am  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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