このところ、市民社会のルールを無視する者が、異常繁殖している。
交通ルール違反から天下り役人OBの公金かすめ取り行為まで、その醜く腹立たしい行為の拡大侵蝕はエスカレードするばかり。
いや、日本国の基本ルールである「日本国憲法」さえもないがしろにするヤカラが増殖しているのは許せない。
5月3日の各新聞の「いのち――殺すな・殺されない」全頁広告を精読した。
それぞれの人たちが書いた(描いた)個性的なかずかずの「命」という文字と「市民の意見30の会/東京」のメッセージ――「私たち賛同者は次のことを訴えます」9項のアピール項目。
そして、日本国憲法の前文・第9条・第25条の紹介。
さらに、フォローコピー「憲法9条・25条を活かそう。すべての原発を廃炉にしよう」
まだお読みでない方はぜひ、しっかり目を通して下さい。
日本の国民は、戦争――敗戦という苛酷な体験を通じて獲得した「憲法」を、どんなことがあっても棄てたり歪めたりしてはならない。
それは、条文の第9条や第25条に定められた基本理念に「人類不変」の価値があるからだ。
別の言い方をするなら、これは地球上のすべての人間にとっても絶対的な価値を有する「平和憲法」だからだ。
従来の戦争では、武力や知力によって「勝利者として生き残る」こともあった。
しかし――核兵器という「人類滅亡の凶器」の登場によって、戦争に勝利国や勝利者は存在し得ないことになった。
今後、ゴーマンな大国によって惹起される戦争においての結論は、世界(地球)の滅亡以外にないのだから。
現在の原発施設事故でさえ「従来のように安心して田畑に作物のタネをまく状況に戻すには、10万年もの時を要する」という記述もある。
「共存共栄」を無視するヤカラの跳梁は地球滅亡に直結するということだ。
「いのち――殺すな・殺されない」
福島の惨劇――原発事故の重大さにも鈍感な日本人がいることは腹立たしい。そして哀しい。
5月3日の憲法記念日に、日比谷公会堂での「輝け9条 生かそう憲法 平和とくらしに被災地に」の集会で、脚本家の小山内美江子(「金八先生シリーズ」など)さんは「自衛隊を国防軍にされてはたまらない。9条を改正すれば、次は徴兵制度です」と、登壇してメッセージをしたという。(5月4日朝日新聞)
大先輩の作家瀬戸内寂聴さんや沢地久枝さんも原発反対のハンストでのアピールに参加している。
いままで、「ふやけてたるんでいる若い者たちを徴兵制度で集めて叩き直し、鍛え直してやらないとな」などとまことしやかに語る老人は大勢いた。
護憲運動や平和の、そして原発廃止のアピールに努める人々のデモなどを、せせら笑いバカにしている若者たちよ、キミたちの明日、キミたちの将来が再び(67年前)のような無残な状況になるのかも知れないと、心ある人たちがストップをかけようとしているのだ。
無関心をきめ込む若者たちよ、しっかりしてくれよ、ホントに!
ケイちゃんの目 ↓
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