●夏8月。海外旅行も、カルイザワも、ふるさと帰省も関係ない。
電力のムダ使いをおさえ、熱中症を警戒し、デスクに向かう。
まじめにつましく暮らすことは健康にイイ。(と信じている)
●人間には「忘れる能力」がある。同時に「記憶する能力」がある。
しかし、「忘れてはならないこと」をケロリと忘れ、「忘れてもいいこと」にはウジウジこだわるのは愚かしい。
●逆に、「人間として忘れてはならないこと」をさっさと記憶装置から追い出し、エゴと我欲に直結するものだけにしつこくこだわる――これは「人間」にはあるまじき下劣な行為だ。
●健忘症とか認知症とかいうビョーキになったらやむを得ないが、政治家(屋)などがスキャンダル事件をひき起こして、そのウズのさなかで、「証拠インメツ」のために「記憶にございません」などをくり返しているのは、ひたすらハレンチで救いようがなく愚かしい。
●8月15日は、かつて、原爆投下と大空襲と敗戦という惨劇で、日本全土が「死んだ日」で、その事実の「記憶を確認する日」だ。
だが、このところ「戦後は終わった」ということを声高に言うものがあって、その一方で「現在の日本は戦前に戻った」と危惧する声も高い。
●浅慮や勝手なドグマや偏屈な思い込みをベースに、「もっとも人間として大事で肝要」なことに「忘れたフリ」をし、「偏屈偏狂な思い込み」で暴走するヤカラは許せない。
●それにしても――テレビ娯楽番組の「バカサワギ・バカフザケ・バカグルイ」はひたすら暑くるしい。
そして、食べる物にこだわってのあれこれのイージーさと品性のなさ!
もう1つ――AKBナントカふうの女の子たち偏重(幼稚と痴愚だけのロリコン趣味?)のTVCFの、なんとも情けないような安っぽいクオリティよ。(そんなことはどうでもいいか!)
●それにしても――集中豪雨の被害がすさまじい一方、貯水ダムの水量不足。
いまの世の中、とにかくどれもこれもバランスが悪いねぇ、まったく!
●「人間として忘れてはならないことは石ころになろうとも忘れない。でも、やたら切なく辛いことはなんとか乗り越え、さっさと忘れてシャッキリと生きよう」
●とにもかくにも、「新しくヤルことが、1センチでも理想に近くなればいい」と思ってますけど。
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南十字星椰子の上に仰ぐといふ夫の帰りのその後を知らず
安部亀世子
(「昭和の記録/歌集八月十五日」より)
ケイちゃんの目 ↓
八月の座右の本たち
わが家の小庭にあったキレイな蝉のむくろ