「社会&芸能・つれづれ愚差」第267回(通算379回)

身近なアン・フェアのこと

 ヒマがあると大相撲のTV中継を観る。
 でも、毎度、釈然としない不快感にイラつく。
 それは、土俵上の取り組み力士の立合いのことだ。
 制限時間いっぱいまでの「仕切り」は、デモンストレーション(らしい)。
 この場合の力士はそれぞれが「仕切り線」に両の手をついて、構えを見せる。
 もちろん両者、立ち上がる気はない。
 しかし、「制限時間いっぱい!」の仕切りになると、行司が「両手をついて」という声をかけるが、どういうワケか、仕切りの基本型である「両手をついて」は、ほとんど両者ともにデタラメになる。つまり、ほとんどの力士が土俵の仕切り線にきちんと両の手をつけないのダ。
 先攻する力士はそれでも、それらしいカタチになる時もあるが、後攻の力士は、ほとんど片手しかつかない。いや、ヘタをすると、両手ともに宙に浮いたまま攻撃に入る例もある。
 しかも、「制限時間いっぱい」にもかかわらず「待った!」をかける力士も多い。



 念のための資料ダナから、半藤一利著「大相撲こてんごてん」を引っ張り出して確認する。
 (以下、引用)
 『(略)あえていう。近頃の〔待った〕は自分の体勢が整わないというより、機先を制するのを妨害するという意味あいが強いのではあるまいか。心理作戦の意味があらわに出すぎているのではあるまいか。小手先を弄しずぎるのではあるまいか。(略)力士もケチ臭くなったものである。(略)』(「大相撲こてんごてん」半藤一利著 ベースボールマガジン社より)
 とあった。



 ボクシングにしても、サッカー、ラグビー、バレーボールにしても、もちろん、野球のプレイにしても、ルール違反はきびしくチェックされている。
 にもかかわらず「国技」を自称する、あの「立ち合いの仕切り」のラフさかげんはどうなっているのかね。
 かつての土俵の立合い――仕切りでは行司の「見合って、見合って!」で両手をついていたはず。そこで両者の呼吸を合わせて行司の「采配」で立った――。
 こんな「いいかげん」がまかり通っているコトを、誰も気にしないなんて!
 ま、ゴタゴタ書いたけど、フン!どっちでもいいや!



 それよりも、アン・フェアといえば、東京電力の経営内容とか、値上げに対するバックデータと、その説明とか……ほとんどインチキ臭いね。
 それと、原発再稼動の問題。消費税増税のこと。さらに、先週も書いた例の「文書通信交通費」の議員歳費や公務員削減のことなどなど……どれもこれもアン・フェアなことばっかり!
 そうだ……H&I(橋本氏&石原氏)の連携プレイというのも、とりあえず「本音ひた隠し」にしてるネ。



 しかし、しかし、それにしても、現世はピンからキリまで「ルール無視」ばっかりだねェ。
 戦後67年――こんな日本にしたのはダレだい?


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          ケイちゃんの目 ↓

初夏の神楽坂

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                  通称 「びしゃもんさん」

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                 懐かしの居酒屋「伊勢藤」

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           神楽坂のメインストリート




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— posted by 本庄慧一郎 at 02:34 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第266回(通算378回)

「1万歩ウォーク」と武蔵野の川とせせらぎ

 たとえば、毎朝AM4:00に、朝刊新聞複数紙に目を通す。
 5月17日付東京新聞朝刊の国会議員「文書通信交通費」の記事――「月100万領収書いらず」「増える総額、歳費に匹敵」「与野党に減額の声なく」を精読する。
 相変わらず跳梁する「天下り役人」同様、公金食い荒らしの現況にハラを立てる。
 同時にトップ記事の「原発事故研修/受講幹部半数のみ――保安検査官、対応に不安」の記事を読んで、これまたイライラする。



 そんな精神状態では、創作のデスクについても原稿用紙は埋まらない。
 そこでさっそく恒例化している「1万歩ウォーク」に出発する!



 ウォーキングについては、積極的にこだわる。
 なじみの石神井公園ボート池、三宝寺池の周辺コースは絶好だが、最近は「同好の士」が多いので、あえて別のコースを選択するようにしている。
 あのゴールデンウィークとやらのワサワサ・ガヤガヤがなにしろ苦手で大きらいだからネ。



 といっても、やはり、池や川などの水辺を歩きたい。

石神井川沿いのひとり散策

 まず、石神井川――石神井ボート池から、南田中団地を貫流する川沿いを西武池袋線・練馬高野台駅へ出て、石神井公園駅にたどり着く。
 そして、阿佐ヶ谷行きのバスに乗車。「第九小学校前」で途中下車して、新緑のケヤキ並木の中杉通りをせっせと歩いて、阿佐ヶ谷駅へ。昼食は穴子丼と生ビール。美味。(帰路は長久保行きバスで)

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黒目川河畔のひとりランチ

 そして翌日は、自宅からバスで「新座栄行き」で終点まで。
 終点のコンビニで、弁当と赤ワイン小ボトルを買って、だぁ〜れもいない黒目川の岸辺で清流を眺めながらの「ひとり昼食会」。これまた爽快・美味。

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落合川のオオヨシキリ

 さらに、「夏の暑さになる」といわれた日――西武池袋線東久留米駅からの落合川沿いのコースを歩く。駅前のコンビニで求めたおにぎり2個とポケットウィスキーをバックにせっせと歩いた。
 川の流れの途中のアシの葉が繁る岸辺でオオヨシキリの鳴き声を聞いた。猛々しく可愛げのない鳴き声だが、幼い日に荒川の岸辺でなじんで育った小生は、いきなりジーンと涙がこみあげてくるような熱い思いを味わった。
 オオヨシキリという鳥は、カッコウなどの鳥がオオヨシキリの巣に勝手に産み落としていった卵をせっせと育ててやったりする「お人好し」(?)の鳥でもあるという。
 初夏の水辺のエピソードにふさわしいコトだ。
 そして、「落合川・上流端」のプレートのある地点までたどり着いた。
 そこからバスで西武新宿線花小金井駅まで行って、「ぎょうざの満州」で餃子10個と生ビール。
 駅前から吉祥寺行きのバスで吉祥寺へ。家人への手みやげにカラーの鉢植えを求める。
 吉祥寺サンロード街の中ほどにあるその花屋さんでは、店番をしていた母親と娘さんと親しく話しをした。
 お母上は81歳。すっきりとしたお姿とお顔で、「このお店は昭和6年に開いたの」というお話を聞いて、昔の(?)吉祥寺のこと、自然文化園側のやきとり屋いせやの新しいビルのこと、さらに公園店改築のことなどを語り合う。
もうひとつ、「昭和6年オープン」のことから、目下執筆中の舞台脚本の素材「ムーランルージュ新宿座」(やはり昭和6年オープン)のことなどにふれると、そのお母上は「ムーランも新宿武蔵野館も知ってますよ」と話が弾んだ。

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 不快でイヤなことばかりの昨今――己れのココロとからだのための、ひたすらつましい(!)「1万歩ウォーク」だが、ひなびた野の川のせせらぎとカスタムメイドの時間が、なんともおいしく、爽やかで、ひたすら満足するのでアル!



 さて、次の目標は、国分寺の湧水を源に世田谷二子(ふたご)橋あたりで多摩川に流入する、その名も「野川――のがわ」に心魅かれている。



 それにしても、うす汚く、うそ寒い、でっかいウソ、こまかくせこいウソ、ひたすらハレンチで手におえないウソ……ほんとにイヤになしますねぇ、ご同輩。  どうぞ、くれぐれもご自愛のほどを。

— posted by 本庄慧一郎 at 01:39 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第265回(通算377回)

爽やかな5月の気の重いメモ

 原発再稼動の是非を問う東京都民投票条例の制定を求める「みんなで決めよう『原発』国民投票」の賛成署名32万人余の名簿が提出された。
 その件についてインタビューに応じたイシハラ都知事は即座に「あんなもの……」と言い放った場面をテレビで見た。
 こんなゴーマンな男を東京の首長に選んだ選挙民に……あらためて落胆する!



 北朝鮮が3度目の地下核実験に踏み切る懸念が高まっているという。
 そういえばイシハラ氏も、原発再稼動容認派だ。「核」だの「原発」だのに、時代の流れや周辺事情を無視して執心する精神は共通しているのダ。



 信頼されて政権の座についた現政府の首相および官僚たち。
 その彼らが推し進めようとしている増税案をはじめとするさまざまな政策は、あきらかに「マニフェスト無視の暴走」である。その動きに「ブレーキをかける」のがオザワ氏だと。ヘンだねぇ、まったく。
 両陣営の屁理屈をなんとも思わない(?)世論もメディアもヘンだね!



 東京新聞(2012年4月30日付)「解説AtoZ」欄/「政治とカネ」の記事を読んだ。
 「日本と欧米諸国の歳費(給料)の比較」を精読して(日本の議員の報酬は世界一だと!)あらためてハラを立てる。
 国が大借金国として沈没するといわれているこの非常時に「増税」をゴリ押ししても、己れの収入はそっと温存していたい――という汚い根性がとことんズルクてイヤシイ。
 まったく「とことんお人良しで鈍感な日本の選挙民たちよ」と、でっかいタメ息が出るヨ!
 (その新聞からの表を引用する)

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(東京新聞2012年4月30日朝刊「解説AtoZ」欄より)



 「フクシマ」の災害災難も……もうそろそろ忘れてるような人間がいる。
 ましてや「東京大空襲訴訟」のことなどまるで無関心という者も多い。
 その訴訟でのいきさつを伝える新聞記事を一顧だにしない(チラとも読もうとしない)ヤカラは多い。
 昨年の3・11以後、「被災者の痛みや哀しみを共有する」としきりにこの言葉をもてはやした。
 しかし、東京大空襲や広島・長崎の原爆の犠牲者や被害者のことなどとっくに忘れている――(としか思えないいまの世の風潮!)



 マスコミ(TVCM)を利用したシツコイ宣伝で、暴利をむさぼる――つまり「10代の娘が1週間で120万円注ぎ込んだ」といった「事件」が続発している。
 それに加えてケイタイを使ったソーシャルゲームの課金システムにハマった未成年者が10万・20万というカネを注ぎ込んだ……という「コンプガチャ」。(各プラットフォーム事業者は5月末に自粛終了を発表している)
 何にしても、未熟な子どもや若者をマトにした不明朗なビジネスは排除すべきだ。
 同時に、この種の宣伝で大いに利益をあげたTV局も反省すべきだ。
 近頃、きわめて重大かつ重要な報道番組の放映時の、肝心なテーマやポイントを紹介する寸前にエテガッテでバッドセンスのCM数種類を入れて分断(割り込みCM・山場CMとかいう)する制作側の無神経さには怒りすらおぼえる。
 公共放送という4文字を返上しろ。メディアとしての「良識」をかなぐり捨てて、恥かしくないのかね。



 M7クラスの大地震がくるかも――といわれている活断層が縦横に走る地に54基の原発をヌケヌケと造ってしまった愚かしさ。
 その愚行を阻止できなかったことも口惜しく、猛省するが、ウソを積み重ねて、平然と推進してきた者たちには、限りない怒りをおぼえる。
 しかも、この期に及んでも、あいかわらず原発再稼動をたくらむヤカラがいることを憎む。

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         ケイちゃんの目  ↓

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                  阿佐ヶ谷の公園

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                    練馬の九品院

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             吉祥寺の安養寺




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— posted by 本庄慧一郎 at 01:48 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第264回(通算376回)

2012年5月3日の全頁意見広告

 このところ、市民社会のルールを無視する者が、異常繁殖している。
 交通ルール違反から天下り役人OBの公金かすめ取り行為まで、その醜く腹立たしい行為の拡大侵蝕はエスカレードするばかり。
 いや、日本国の基本ルールである「日本国憲法」さえもないがしろにするヤカラが増殖しているのは許せない。



 5月3日の各新聞の「いのち――殺すな・殺されない」全頁広告を精読した。
 それぞれの人たちが書いた(描いた)個性的なかずかずの「命」という文字と「市民の意見30の会/東京」のメッセージ――「私たち賛同者は次のことを訴えます」9項のアピール項目。
 そして、日本国憲法の前文・第9条・第25条の紹介。
 さらに、フォローコピー「憲法9条・25条を活かそう。すべての原発を廃炉にしよう」
 まだお読みでない方はぜひ、しっかり目を通して下さい。



 日本の国民は、戦争――敗戦という苛酷な体験を通じて獲得した「憲法」を、どんなことがあっても棄てたり歪めたりしてはならない。
 それは、条文の第9条や第25条に定められた基本理念に「人類不変」の価値があるからだ。
 別の言い方をするなら、これは地球上のすべての人間にとっても絶対的な価値を有する「平和憲法」だからだ。



 従来の戦争では、武力や知力によって「勝利者として生き残る」こともあった。
 しかし――核兵器という「人類滅亡の凶器」の登場によって、戦争に勝利国や勝利者は存在し得ないことになった。
 今後、ゴーマンな大国によって惹起される戦争においての結論は、世界(地球)の滅亡以外にないのだから。



 現在の原発施設事故でさえ「従来のように安心して田畑に作物のタネをまく状況に戻すには、10万年もの時を要する」という記述もある。
 「共存共栄」を無視するヤカラの跳梁は地球滅亡に直結するということだ。
 「いのち――殺すな・殺されない」
 福島の惨劇――原発事故の重大さにも鈍感な日本人がいることは腹立たしい。そして哀しい。



 5月3日の憲法記念日に、日比谷公会堂での「輝け9条 生かそう憲法 平和とくらしに被災地に」の集会で、脚本家の小山内美江子(「金八先生シリーズ」など)さんは「自衛隊を国防軍にされてはたまらない。9条を改正すれば、次は徴兵制度です」と、登壇してメッセージをしたという。(5月4日朝日新聞)
 大先輩の作家瀬戸内寂聴さんや沢地久枝さんも原発反対のハンストでのアピールに参加している。
 いままで、「ふやけてたるんでいる若い者たちを徴兵制度で集めて叩き直し、鍛え直してやらないとな」などとまことしやかに語る老人は大勢いた。
 護憲運動や平和の、そして原発廃止のアピールに努める人々のデモなどを、せせら笑いバカにしている若者たちよ、キミたちの明日、キミたちの将来が再び(67年前)のような無残な状況になるのかも知れないと、心ある人たちがストップをかけようとしているのだ。
 無関心をきめ込む若者たちよ、しっかりしてくれよ、ホントに!


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          ケイちゃんの目  ↓

本庄さんちの小庭スケッチ

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— posted by 本庄慧一郎 at 11:38 am  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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