「社会&芸能・つれづれ愚差」第371回(通算483回)

本庄慧一郎「コトバこだわり」メモ

【天気・転機・転帰(3テン語愚考)】
●その1――まずは「ノー」を付けた「ノー天気」といわれないように努力を怠らない。

 天気とは俗にいう「空もよう」のことだが、このところ集中豪雨とか、落雷とか、突風・竜巻、またエルニーニョなど、異常気象の影響が危惧される事例(山火事など)が多発している。

 中国(大陸)の大気汚染の問題は、環境悪化による健康被害もさらに悪化しているらしい。
 風向きしだいでは、PM2.5も黄砂も日本に飛来する。
 1960年頃までの日本も、空も河川も汚れきっていた……。
 フクシマの原発施設の津波破損の後遺症(汚染水と廃棄物処理など)は放置されたままで――他国の醜態をエラソーに批判できねぇよなあ。


●その2――転機とは「転換の時機」のことだ。
 国にも、集団にも、個人にも、それぞれに「大事な転機」がある。
 その前提になるのは「賢明で謙虚で確かな思考力」だよね。
 「憲法(解釈)問題」をはじめ「集団的自衛権」、「特定秘密保護法」など、エテガッテに「誤った愚かしい転機」に誘導しようとしているとんでもないヤカラたちがいるのはどうしたことか。許せない!

 あるアーティスト団体(書籍に関わるデザイナーの集まり)から、「本庄慧一郎と書斎と蔵書と来歴」について書いてほしい――という要請があった。
 そういえば「ハテ、どうしようか?」と人生街道の分岐点で迷ったとき、いつもきっと役に立つ助言をしてくれた人がいたと思い出した。
 これを「幸運」というのだと、あらためて思い、その分岐点(転機)で助言をして下さった方たちのことを書きしるすことにした。

 人生における転機とは、すべて「Better」でなくてはならない。
 でも、金への欲や、悪しきクスリや、とんでもない愚行でみずから、二度と這い登れない穴ぼこに落ちてゆく者が多い。
 「転機」という二文字のテンの字を「顛」と誤って書くと「顛機」となり、「ぶったおれる」とか「くつがえること」になるんですよネ。
 「顛覆――てんぷく」「動顛――どうてん」などというコトバもあるし。
 こんな誤用ならあえて使ってみてェけど――「転喜」。
 こちとら「ノー転喜」ではなく、「イエス転喜」でいきたいなあ!


●その3――転帰とは「病気してその経過のゆきつくところ」というコトですね。
 「病気して、その経過の、ゆきつくところ」とあらためてしっかり意味を考えてみる。つまるところ、なんのことはない「THE END」のことじゃないか。
 でもね、「人間の寿命」で終わるのは仕方ねぇけど、自分ではとうてい納得いかないハズなのに、「ハイ、それまでよ!」なんてお人が多いねぇ。

 現在の情報社会とやらもさらにエスカレートすると、「転帰予報」なんてのが登場して、ちょいとしたビョーキをしても「全力を挙げての診療加療の結果○年△月×日に寿命は尽きます」なんて親切に予告してくれるようになるカモねぇ。


●番外――それにしても、妙なスジ違いの「引例」を使って、やたら「戦争」をしたがるようなスピーチや論説がのさばる。
 とてもマトモなお方の思考とは……?????

●というワケで、物書き業のヒマにまかせての「コトバこだわりメモ」でした。



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ケイちゃんの目 ↓

本庄慧一郎の大事な「転機」になった街
阿佐ヶ谷・高円寺スナップ

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:39 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第370回(通算482回)

経年劣化(けいねんれっか)は平等。
 
●言ってみれば――
 「経年劣化――時間や年月が過ぎればすべてのモノは例外なくガタガタ・ヨレヨレになるということ」です。これはトコトン平等で民主的でアリマス。

●言ってみれば――
 どんなエライ人も、どんなに大金持ちも、どんなにゴーマンな自信家でも、まったくの例外なしにこの運命から逃げられないのデス!

●言ってみれば――
 最新鋭の空飛ぶ航空機も、海上を航行する船舶も、軌道を疾走する高速鉄道車両も、ハイウェイを疾駆するクルマも……そしてその鉄道軌道もハイウェイも同時に「経年劣化」を避けられないのデス。

●言ってみれば――
 「大飯原発再稼動許可せず」(5月23日付新聞各紙)の福井地裁の判断は妥当・正解です。
 全国に散在する原発施設にすでに「経年劣化」による危険は無視できないばかりか、地震・津波被害による「手に負えない」とんでもない事故はまっとうな有識者が指摘、予告しているのですよ……。

●言ってみれば――
 現在、全国に散在する原発施設を中心に「250キロ圏」を描くと、ほぼ日本全体がそっくり「地元」になる(朝日新聞夕刊2014年5月22日付「素粒子」欄より)という。
 ――ホントにこのままでいいのかね。

●言ってみれば――
 韓国大型フェリーの沈没事故の一部始終は、とても「対岸の火事」には思えない。
 「遠国の内乱・内戦」ではないのです。「明日のわが身」ですよ!

●言ってみれば――
 戦争(武力による国家間の闘争)が勃発すれば、「経年劣化」などというまだらっこしいプロセスはカットされて、有無を言わさない「破壊と殺戮」に終始する――。
 「経年劣化」をとやかく言える時代は平和なんだよ――なんてぶつくさ言ってる時代はまだいいけどさ! なんて、冗談じゃねぇよね、皆さん!

●言ってみれば――
 「超党派の国会議員が……」という冠詞が付くコトには、たいていロクなことがないと思っていた。(自分たちの歳費の実質的アップとかさ)
 しかし「超党派議員『9条にノーベル賞を』というアピールの記事(東京新聞2014年5月23日付 )には共感の拍手をした。
 「超党派60人の議員」の中には「?」という党派の者もまじっているが、ま、いいだろ――である。

●このスローガンを早くから掲げていた爆笑問題の太田光君よ、『平和憲法第九条を世界遺産に』(集英社新書2006年刊)をあらためて「再稼動」しておくれ! 富士山もいいけど、現在の日本はやっぱり「九条」だと思う。

●言ってみれば――
 もう一つ、同じ東京新聞の「宗派超え、解釈改憲NO」の記事もとってもイイ。現政権のゴリ押し「集団的自衛権」は絶対に阻止すべきだ。「戦争大好き官僚の暴走」は何としても食い止めねばならない!

●言ってみれば――
 プロレスラー高田延彦君が現在の政府の「改憲解釈」を正面切って(twitter等で)くり返し「姑息な発想」と批判しているとか。(東京新聞2014年5月23日付)
 マスコミ・テレビ・ゲーノーの人気者などにはロクなのがいないが、この男は骨っぽいネ。



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ケイちゃんの目 ↓

仙川のきわの1万歩ウォーク
【仙川(せんがわ)】
  小金井市貫井あたりを源泉に世田谷鎌田あたりで野川と合流。多摩川に流れ入る川。

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:44 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第369回(通算481回)

久しぶりの1万歩ウォーク

●先週は、大いなる川の流れを見たくなり、とにかく家を出た。
 西武線大泉学園駅のホームで池袋行きの電車に乗って、JR田端または日暮里あたりから、隅田川・荒川をめざすつもりだった。しかし、ホームの反対側に到着した「西武球場行」に乗ってしまい、先祖の墓参に行き先変更して……それなりの「いい日」になったと書いたが……。

●今回は、いちずに池袋・田端を経由して、バスで「荒川土手」に到着した。
 尾久・小台橋で隅田川を渡り、江北橋で荒川を越える。
 そして、対岸の「荒川土手」というバス終点――そこは、幼い時の記憶に焼きつけられた「郷愁の地」であった。

●快晴であった。強風が吹き荒れていた。見はるかす河川敷に人かげはなく――頭上に(川を越えて)高速道路がめぐらされていて、「郷愁」などという甘ったるい気持ちをたちどころに砕いた。

●バスで渡った江北橋を「逆行」して歩いた。
 「ひょうひょう」と風が鳴っていた。橋を大型ダンプやトラック、さまざまな無表情なクルマが疾駆する。
 歩行者の姿はない。ときたま自転車の者が、目を吊りあげ、必死の形相(?)でペダルを踏んで行き過ぎる。

●だだっぴろい川もに白い三角波が立つ。
 じっと立ちつくす。
 ふと気づくと橋の柵沿いの歩道のわきに花束と水のペットボトルが置いてあった――ここから入水した者がいたのか?
 オレも「それらしい者」に見られるかもと思い、そそくさとその場から離れた。

●江北橋の上から見た大河の風景はくっきり記憶にのこった。
 そして「ひょうひょう」と鳴る荒っぽい風の音が、これたまた耳の奥でずっと鳴りつづけていた。
 「ひょうひょう――飄飄」という字を辞書でしらべた。

●帰途は「早稲田行」の都電に乗った――たやすく忘れない1万歩ウォークになった。


***

●それにしても――
 現在の政治のリーダーシップを「自任」する者たちの暴走は、黙過できない。

  戦争は破壊の科学である。
              ――アボット(アメリカの聖職者)
   
 どんな正当性のある戦争も、つまるところ破壊と殺戮と自滅以外のなにものでもない。



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ケイちゃんの目 ↓

強風の誰もいない荒川・江北橋


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— posted by 本庄慧一郎 at 02:18 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第368回(通算480回)

「GW」という名の日々のこと。

●たとえば――
 GWとは、ゴールデンウィークの略語という。
 でもサ、今年のGWは、事故・事件・地震が集中してマイナスGがそろってサ、浮かれている場合かね?

●たとえば――
 ジェット旅客機の行方不明とか、韓国の大型フェリーの転覆事故の対応のデタラメさ――などを筆頭に、わが日本でも、海で、山で、さらに身近な街で、地方の住宅街での血なまぐさい事件の続発で「GW――事故・事件・地震」が現実だョ。
 その事故・事件・地震のGをとって「GW」てのは……ツライか。

●たとえば――
 とにかく、ゾロゾロ・ワサワサ族がきらいだから、せっせと郊外をウロつく。名もない森や林やなだらかな丘をめぐる道なんかが好きだ。
 それから、武蔵野を流れる仙川や野川や野火止用水などの野趣に富んだ小川のロケーションが大好きだ。

●たとえば――
 でも、突如として、荒川や隅田川の悠々たる流れも見たくなるコトもある。となると「JR田端や日暮里あたりからバスに乗る」ということになる。尾久橋通りをいって、隅田川を尾久橋で渡り、扇大橋で荒川を――という段取りだ。

●たとえば――
 この二つの橋の間あたりで、隅田川と荒川はググッと接近していて、その風景を土堤の上から眺める。大いなる川の水のきらめきと、川面をかすめて光る風に深呼吸――なんて気取ってみるネ! これがアリキタリの観光地などぶっとぶ感動ですヨ。

●たとえば――
 そんなプランもコロリと変わったりする――というのも、スタート時点の西武線大泉学園ホームで池袋行き電車を待っている時、ホームの反対側に「西武球場直通」の電車が来たのダ。トタンに「きょうはご先祖サンの墓参りだ」と呟いて、ソノ電車に乗ってしまうのデス。

●たとえば――
 わが「望田家」の墓は、西武球場を見はるかす台地にありマス。
 あの尾崎豊さん、マンガ家の滝田ゆうさん、そして画家のいわさきちひろさんなどの墓もある、明るくさわやかな丘にある墓地で、パッと心も解き放たれる!

●たとえば――
 墓地内の雑草(といってもカラスノエンドウという愛らしい花を咲かせる野草)を除去、墓石を水洗いし、線香や仏花を供える――なにはともあれ、とっても気持ちイイ。ついつい、まわりの墓を眺める。枯れ草と雑草でゴミ置き場のようになっているのも散見する。
 「放ったらかしはいけねぇよ」と呟く。

●たとえば――
 もともと「望田家の墓所」は、埼玉県の本庄のお寺さんにあった。
 ン十年という古い墓石がずらり並んでいて、昔の「土葬時代」の石塔は陥没していたりして、お寺さんから「なんとかして下さい」と言われていた。1975年に父親が逝った折にお寺さんに墓地をお返しして、亡母などの骨ツボや「土」や「植物」などを移して「墓の引っ越し」をしたのデス。

●たとえば――
 この日、家族づれや夫婦などの墓参も意外と多く、その風景はとてもにぎやかで、心なごむものでした。

●たとえば――
 だれもがぜいたくに悪慣れしすぎとか、遊びすぎとか、物事すべてに対していいかげんにすぎるとか――いろいろ思うんですけど、しょせんは「それぞれ」とあきらめるコトにしてます。でも、GWとやらに先祖の墓参りに来ている人たちにはいいコトある――なんてことになると思ったりするのデス。

●たとえば――
 墓参といえば、俳優蟹江敬三さん(3月30日逝去。享年69)。葛井欣士郎さん(4月 30日逝去。享年88)。九條映子さん(元寺山修司夫人4月30日逝去。享年79)のことを『新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 』(東京新聞出版部刊)に書いた方たちが逝きました。また、機会をあらためて追悼文を書きます――。



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ケイちゃんの目 ↓

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尾崎豊さんのお墓から狭山湖畔方面を眺望する。


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望田家の墓地から西武球場方面を望む。


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西武球場駅から霊園への道の緑。

— posted by 本庄慧一郎 at 11:55 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第367回(通算479回)

GWなるモノには背を向けて。
 
●年末年始とやらの「人間大移動」には、とことんムカンケイでいたい人間です。
 観光シーズンの有名観光地なんて……まっぴらです。

●ずっと、マスコミっぽいところで仕事してきた者ですから、人混みやワイワイ、ガヤガヤがまるでニガテというワケではありませんけどネ。

●おのれの自由時間を、ただ意味もなくワイワイ、ガヤガヤにしてしまうなんて……これは、ゼッタイに出来ない!とガンコに思っているだけです。

●だから、なるべくワイワイ、ガヤガヤのない大きな墓地をそぞろ歩くのがいいのですけど、近頃はその墓地もけっこうゾロゾロ人種が集まってくるので、なるべく「有名」でない墓地を探しましてね。

●でも、やっぱり「外出」をあきらめる……なんてこともあるわけで。
 となると、仕事――小説を書くとか、芝居の脚本を書くとか、あるいは、あれこれの企画を考えるという必要からできるだけ離れ、まるでムカンケイの本をくったりするのです。

●たとえば、『万物寿命辞典/ブラックホールから流行まで』(講談社1983年刊)
 時は新緑の5月――植物(樹木)の寿命の頁をくってみる。
   ※米国南西部のマツの1種……3千年以上の寿命「ブルースルコーン・パイン」
   ※メキシコの巨木樹木…………4千年以上の寿命「ハゲイトスギ」
   ※オーストラリア・クイーンズランド州……1万2千年〜1万5千年の寿命「マクロザミア」

●日本の神社仏閣の境内にもご神木とよばれる老木があるけど、長寿の樹木というのには、やはり「無言のメッセージ」があるでしょ?

●金欲・物欲・名誉欲……モロモロの欲にまみれて自ら窒息する人間の小さくあさましいことよ。

●もう一冊、どっしりと手重りのする『日本のきのこ』(山と渓谷社1988年刊)をひらく。
 図書館のリサイクル処分本をもらってきた。
 きのこのふしぎ――いのちあるものの不思議」にしばし息をのむのデス。
 物書き業半世紀以上。古書店の倉庫のような仕事場に生息してきて――知らないコトばかりで「どうしようもねぇなあ」とつぶやきながら、「美しいきのこ」に見とれるGWなのです。


『日本のきのこ』より「わァ!」「へぇ!」という姿かたち

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ケイちゃんの目 ↓

深大寺の新緑とカラス

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:36 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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