現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
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物書き業の師匠は劇作家小沢不二夫・三好十郎
●母親の実弟で叔父の小沢不二夫は、ユニークな日本演劇史のエポック「ムーラン・ルージュ新宿座」の出身。
親交の深かった三好十郎さんは、「日本の新劇の原点」と称される「築地」の出身。
育ちも個性も異なる二人は、仲がよかった。
三好十郎氏が新宿のムーランに足しげく通った。
かく申す私も、演劇修行時代は両師匠の演劇道場に通って修業に励んだ。
したがって、生活のために着手したラジオの仕事でも、演劇に関わる俳優をためらわず起用した。
劇団新人会(俳優座養成所出身者らで結成)の北里深雪さんやその旦那の穂積隆信さんなど、演劇の俳優を起用したのも、そのせいだ。
●放送作家として以後、さまざまな番組に関わるぼくは、演劇の基礎をしっかり学んでいる俳優たちと、ずいぶんあれこれの仕事をしたなぁ。
言ってみれば、かんたんに着手できない演劇――芝居のホンを書くチャンスを心待ちにして、とにかく、あれこれの放送番組の仕事をした。
テレビの人気番組「名犬リンチンチン」。その主人公の少年の声で一躍人気者になった北里深雪さんの「マスコット坊や」も、その次の参天製薬提供の「おはよう! 参ちゃんですよ」も好評で、「本庄一郎」という若い放送作家の生活も安定させた――という、むかしのお話でアル。
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あの日の問屋街
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