「社会&芸能・つれづれ愚差」第403回(通算515回)

とにかく、なんにしても、もそもそと。

●自称、「古書店の倉庫のような……」書斎のデスクに「とにかく、なんにしても、もそもそと」椅子に座る。

●なにしろ、趣味らしい趣味のない不粋な男である。
 ギャンブルだ? 旅行だ? ドライブだ? グルメだ? おしゃれだ? まるでムカンケイ。
 サケはいまでも強いと思うが、ワインがどうのとか、ウイスキーはこうのとか、ましてや、日本酒はアレがいいとか、ショーチューなコレに限るとか……小うるさいことは言わないしね。

●なにしろ、古書店のような……というわけだから、古い本(新しい本だってアルぞ!)を手当り次第にとって、パラパラ頁をめくる。


「猫にかつお節」
  好餌(こうじ)を目の前に置くこと。油断のならないこと。

「渇馬(かつば)水を守り飢犬(がけん)肉を護(まも)る」
  のどのかわいた馬が水の番、飢えた犬が肉の番をする。危険なたとえ。

「He set the wolf to guard the sheep」
  羊の番にオオカミを頼む。

( 「和漢洋対照 ことわざ辞典」西元篤著 昭和37年 創元社刊)より



●このフルーイ本の頁を拾い読みして「フフフ」とひとり笑いをする。(キモチ悪い?)でも、そんな現象はスグに消えて、ムッとしたね。

●そういう状況が「現在」にあるのダ。

●何となく「積極的平和主義」(本来の意味とは異なる?)なんて唱えながら、ヌケヌケと「戦争できる国」にしようとしている男のことを思い出してネ。

●防衛予算を増大させ、武器輸出を積極推進する――なんて男が政治の中枢にいるでしょ?

***

●それにしてもわが愛する書斎のデスクで、こんなコトしか考えられない男なんて……どうしようもないネ。

●習慣は第二の天性なり。
            ――キケロ/ローマの政治家
●習慣は危険の姉妹である。
            ――ツォーツマン/ドイツの詩人



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ケイちゃんの目 ↓

春を待つ石神井です

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— posted by 本庄慧一郎 at 11:49 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第402回(通算514回)


あるおばあちゃまの言葉ですけど。
 
●「にんげん――その生身のからだに、『モノ』を入れたり出したりする様子を他人様、世間様に晒すコトはとても恥ずかしいのだよ」
 これは、ごく親しかったおばあちゃまの教えであります。

●ソレは、どういうコトなのかとそのつど、考えていました。

●「生身のからだに『モノ』を入れたり出したりする」……?
 あれこれありますよネ。

●食べ物を口に入れる。その結果としてのフンも小便もコレにあたる。
 これを他人や世間に晒しては……そりゃナイよね。

●「生身のからだにモノを入れたり出したり」? そうよなあ、男と女のナニも、そういうケースにあてはまるか。
 特殊な趣味のお方は「誰かに見てもらいたい」となるんでしょうけど。

●そうだね――年末年始の集まり(宴会など)で、サケをかぶ呑みしたあげく、駅やホームや電信柱のかげでゲロしてるヤカラも、手におえないハレンチ漢だ。

●もっと言えば巨費を投じて(入れて)、あげく処理不能の汚染土を垂れ流す原発施設も……醜態の極致だね。

●からだの内部(内臓やさまざまなパーツ)などの手術も原則として公開はしないし、公開なんかするコトなどあり得ない。

●考えると「それらしき例」はいろいろあるけど、やっぱり人の前でバクバクとモノを食うお方って、どうしても上品には見えない。

●最近のテレビでは、やたら「モノ食うヤツ」が大写しになるネ。
 「グルメ」だ「旅」だ。「お得なサービスランチ」だ。「驚異のデカ盛り」だ。「ビックリ大食い」だ……。意地汚いとしか言いようがない。

●こちとら、かつての商売柄のせいで、ちったあフォーマルなテーブルで○○料理のフルコースというのをつきあったけど……とりあえずのコトはやってきた。でもつまるところ、アレってかったるいねぇ。

●かと言って、テレビカメラの前で、大口あけてバクバクしてさ「うまッ!」とか「ヤバッ!」(?)なんて言ってるヤツの品性のなさ……イヤだね。

●世界中に栄養失調でヤセ細っている子どもたちがいる。餓死する子らがいる――という記録や映像を見る。ああ!

●ナニ? マグロやカニが食べられなくなる? フーン。

●でも、ぜいたくをぜいたくと思わなくなった人間も……ああ! やはり、イヤだねぇ。

●エアバックが破れて「金属性部品」が飛び出し、即席やきそばのパックから「ゴキブリ」が……出てきたのだから、世の中、「入れたり出したり」なんだ、やっぱり。

●かと思えば、プラスチック片、ビニール片、虫や歯(人間の?)などなど、異物混入事件は続発している。

●レディたちの美容整形とやらも「入れたり出したり」だよねぇ。バストに「何か」を注入してふくらませる。かと思えば、お腹のムダな脂肪を吸い出す。

●額にアブラ汗をしたたらせて、5000万円(のダミーの紙束)をバックに「入れたり出したり」していた前都知事イノセ氏もコッケイで哀れだったなぁ。

●スーパーやコンビニ店などで、あれこれ万引きした人が、ウラの部屋に連れて行かれ、ポケットやバッグからその商品をシブシブ出す……あれも「入れたり出したり」の情けない構図だよねぇ。

●そういえば、手術室の医療スタッフが手術完了のスナップ写真を撮って(Vサインなんかしてる!)モンダイになっていたな。
 やっぱり、生身のからだに何かを入れたり出したりする手術室でのVサインはないだろうに。

●テレビ視聴率1%は100万人とか言われてたね?
 そのテレビカメラの前で、口パクパクして、羞恥心のカケラもないなんて……やっぱりハレンチだと思いません?



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奈良? こちとら練馬・長命寺


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— posted by 本庄慧一郎 at 11:31 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第401回(通算513回)

「箱根駅伝」という新年明け。
 
●「時代」を変質させ変貌させようとする気運を危惧する昨今ですが、この新しい年2015年が皆さんにとって実りある年になりますよう念じております。

●10年前、晩夏から年末にかけて、ギラン・バレー症候群とやらを罹病し、リハビリに専念した。以来、年始のごあいさつ状も欠礼しております。
 でもいまもって、大勢の皆さんから賀状を頂きます。
 このホームページをかりまして、心から御礼を申しあげます。
 ありがとうございます。

●ムカシから年末年始(クリスマスイブとやらもふくむ)にかけてのワルはしゃぎ、バカ騒ぎムードがとにかく苦手でした。

●その点、石神井三宝寺池周辺のカントリームードは相変わらずで、心からありがたく思っております。

●とにかく、年末年始のTV番組のワルノリ芸人たちの跳りょうは敬遠する。が、正月2日、恒例の「箱根駅伝」は格別の思いで見る。

●まず、「こんなもんでいいんだ」といった世の中をナメたような顔が出てこないのが快い。

●実は、「箱根駅伝」にはちょっとハズれた「本庄流こだわり」があるのだ。
 というのは、以前――ある期間、箱根湯本に住んでいたことがあるからだ。

●住んだ場所は、箱根奥湯本の自然湯の「源泉」の近くだった。
 父親の仕事の都合で、やむなく住むことになった場所だった。

●決して、「ゆとり」や「ぜいたく」などに関わりのない止むを得ないコトだった。
 けれど、全国でも有数の温泉地に住んだことに違いはない。

●当時のことをあれこれ思い出すと……さまざまな思いが熱く交錯する。

●箱根という地(観光地ではない)には、いくつもの記憶がある。
 というワケで、「箱根駅伝」で中継される道すじや風景には毎回、格別の思いをもって魅きつけられる。

●小田原、国府津、大磯、平塚……そう、いっとき平塚にも住んでいて、大磯の松並木なども忘れていない。

●小田原の初夏はいつも「巴旦杏(はたんきょう)」(スモモの一種)の愛らしい実が店頭に並んだ。いまはたしか「プラム」と呼ばれているか。

●大磯と平塚の間には花水川が流れていて、大磯側の小高い山「こうらじ山」と呼んでいた。
 現在は公園として整備されていて湘南一帯の景観を楽しめる展望台になっている。

●先年、広告業界で親しく付き合ってきたフォトグラファーの鈴木武男さんに招かれて(鈴木さんの別宅がこの高台にある)この高台に立って熱い感慨を得た。

●そういえば、あの「駅伝」というリレーを眺めていて、毎年、さまざまな感慨をもつ――。
 今年は「人生での仕事には、リレーはないなぁ」だった。

●「自分以外の者との直接の勝負はないし」だった。
 「日本脚本家連盟」にも「日本放送作家協会」にも同業者といえる方々は大勢いらっしゃるが、「駅伝」や「長距離マラソン」のようにタイムや順位を争うようなコトはない。

●それぞれの各人が、つまるところ、「自分流」の方法論で「自分の道」を歩いているのダ。

●2〜3年の時間差はあるけど、「物書き業同期」として歩んできた阿久 悠さん、井上ひさしさん、青島幸男さんたちは目ざましい仕事を遺されて……早々に逝った。野坂昭如さんはどうしたろう。永六輔さんは……? 五木寛之さんは健筆をふるっておいでのようだが。

●それにしても――
 真剣で真摯なスポーツには「こんなもんでいいだろう」のようなカオが皆無なので、なにより気持いいね。



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ケイちゃんの目 ↓

京都? こちとら杉並区観泉寺

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:43 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第400回(通算512回)

忘年会という集いとそして……リスのお話。

●忘年会とは――「その年の苦労を忘れるために、年末に催す宴会」(広辞苑)だそうだ。

●その忘年会のサケで、酔ってクダ巻いて、ケガしたり、ケンカしたり、セクハラで恥をさらしたりしている者がいる。

●かつては、仕事の関係上、歳末はやたらつきあいの集まりやサケの席が多かった。が、いまはさいわい、ソレがない。

●それでなくても、人間トシと共に忘れっぽくなっているし、とにもかくにも、忘れるべきコトはどんどん忘れるネ。

●きちんと記憶しておかねばならないコトも山ほどあるから。でも、TVのクイズ番組などの「正解」のようなコトは脳に詰め込んでおく必要はないネ。

●ちょいと調べれば分るようなモノは、放っとけばいい。
 人間の脳なんて、生きてゆく時間と反比例して、その吸収力はどんどん衰えてゆくんだもン。

●ガラクタみたいなデータばっかりの記憶力には、大事な、人間としての「貴重な記憶」が記録保存されないからサ。

●以前、幼い子どもたちのためにリスを飼っていた。
 石神井公園で拾ってきたドングリの実を与えると、さっさと自分の巣に運び込んでね。
 結局は、巣の中にいっぱいになったドングリの実のために自分が入れなくなって、巣の外でブルブル震えていた。

●人間の世界にも――このリスみたいなのが多いんだよねぇ。


2014年歳末の1万歩ウォーク

●この1ヶ月余り――諸般の事情ゆえに、集中的に原稿(舞台脚本)を書き、まとめた。
さいわい身近(家族)に、演劇等の周辺事情にくわしい者がいるのでまとめ作業をフォローしてもらい……助かったけど。でもクタビレた。

●久々に「1万歩ウォーク」に出かけた。なんにしても、いわゆる「いまどきの盛り場」なんてキライだから、行く先はしぼられるネ。

●荻窪の古書店に寄り(極力まとめ買いをしないように努める)、阿佐ヶ谷・高円寺などをアテもなく歩く。今回は阿佐ヶ谷から高円寺への元桃園川の緑道をたどる。

●そして、高円寺駅近くの中華屋さんで昼メシ――好みの中国の「透明なサケ」があったので注文。51度というアルコール度です。
180cm以上あるらしい中国人青年の店員に、「ダイジョーブデスカ。トッテモツヨイデスヨ」と言われて、「大丈夫! そのつもりで飲みます」と答えた。

●2杯目を頼む。「ダイジョーブデスカ?」と、また聞かれて、「ハイ、大丈夫!」と答えた。せっせと水を持って来てくれて……機嫌よく飲み、無事、帰宅した。

●ついでに、その往復の街の「小店」をスナップ撮影してネ。チマチマと飾り付けた風景にココロが和む。「これ見よがし」のギンギラの風景がイヤでね。

●高円寺といえば――いまからざっと、20数年前に仕事場があった。
 あれこれの身辺事情と心境の変化をバネに、強引ともいえる人生の方向転換を敢行したのデス。それはそれで成功したのですけどネ……。

●その結果「負のエポック」として、某大病院の口腔外科で大手術を受けることになった。そして文字どおり「九死に一生」を得た――。

●小さな公園を見下ろすその仕事場のあったマンションを眺めて、思いにとらわれて――。
 さらにその14年後にはギラン・バレー症候群亜型ミラー・フィッシャー症候群に罹病して――これも「大ピンチ脱出」で、いまは元気!

●2014年の歳末1万歩ウォークは、現在のおのれを顧みるGOODなモノでした。

●2015年――新しい年が皆さまにも「意味のある結実をもたらしますように」心から願っております。



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ケイちゃんの目 ↓

桃園川緑道
秘めやかな記憶の深呼吸……ナンチャッテ!



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— posted by 本庄慧一郎 at 12:05 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第399回(通算511回)

ボクの隠れ家的書斎。

●とくに「うまいモノ」を食いたいとは思わない。なぜなら、その時出されたモノは必ず「それなりにうまいから」。

●サケは好きだし、若い頃から強かった。
 けれど(トシとか、経済的理由とかで)ガブ呑みはしない。スグ、ほろりと酔うスベを知っている。

●でも、ときおり、中国料理の店へ行くコトがあると、「56度」なんてサケを好んで呑む。

●酔っぱらって、やたらはしゃいだり、やたらヤヤコシクなる酔っぱらいは大きらいだからね。

●「仕事場」のことについて書く――そんな願ってもないオーダーがあった。
 書籍の装丁や装画やをする人たちのプロ集団の会誌で……嬉しかった。

●その原稿では、「物書き業半世紀あまり」の歳月をふり返って、時折ウロウロ、二又道(追分という)で戸惑うボクを「こっちの道がいいんじゃない?」と助言してくれる「人と、その著書」について書いた。

●季刊誌で2回(この12月と来年4月頃)の予定。

●いずれ、もっとこまかく「物書き人生」で出会った「忘れられぬ人」を書きたい。
 それはそのまま「本庄慧一郎の物書き道中控」として、まとまるハズ……と思ってます。



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ケイちゃんの目 ↓

古書店の倉庫のような、我が書斎


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— posted by 本庄慧一郎 at 03:41 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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