「社会&芸能・つれづれ愚差」第322回(通算434回)

なつかしい風景を求めての1万歩ウォーク
 
 5月26日。
 自宅近くの西武バス西武車庫前から、西武新宿線武蔵関駅へバスで。
 そこから関東バス三鷹駅行きのバスを乗り継ぐ。
 三鷹駅北口へ出て、小田急バスで武蔵境通りを京王線調布駅へ。
 そこでさらにバスを乗り換えて京王多摩川駅着。

***

 調布や京王多摩川の街とは、ずっと昔になじんていた。
 もともと、深大寺のゾーンが現在のようにきれいに整備される以前、カントリー・ムードが色濃く残っている時代から好んで親しんでいた。

***

 調布や布田や京王多摩川辺には、小生の親類でもあり、同時に映画会社大映(当時)や日活に勤める叔父たちが住んでいた。
 そう、やっとスタートすることになった民間放送テレビのディレクターになった叔父もいた。

***

 ずっと昔、まだガキの頃、父親が連れていってくれた「京王閣」も記憶に残っている。(現・京王閣競輪場)
 さまざまなキレイなタイル張りの大浴場や「豆汽車」などがあって、ガキん子にとってはすばらしいゾーンだった。

***

 そして、「大映撮影所」のスタジオ。(現・角川大映撮影所/角川大映スタジオ)
 叔父に連れられて、撮影中のスタジオに潜入して、「現場」を体験した。

***

 もともと、拙著「幻のB級!大都映画がゆく Link 」(集英社新書刊)でも記したように、「大映」は、昭和17年に戦時の企業統合令によって、それまでの日活・新興、そして大都映画が強制合併させられて誕生した会社だった。

***

 現在は「角川大映撮影所」として、建造物やゲイト(の位置も変わった)もモダンで新しくなり、駅も道路も……すべての風景も、当時の名残りのカケラもない。

***

 戦後大映のヒット作「大魔神シリーズ」(1966年)のキャラ像がゲイト正面に飾られていて通りかかった小学生たちが「コレ、何だ?」と騒いでいた。
 現在の風景には、まるで情趣はなかったが、多摩川の川面をかすめてきたはずの風には「変わらぬ匂い」があった。

P・S
 それにしても――
 「かわいがり」と称する暴力虐待や致死に至る事件、そして八百長や賭博事件のスキャンダルまみれになった日本相撲界の醜態に対する記憶は鮮明に残っている。
 最近では日本柔道連盟にまつわるセクハラや暴力事件、また金銭に関わるハレンチな事件。加えて、責任関係者たちの態度のセコさ、いいかげんさ、かと思えば、ベースボールの「ゲームに使用されるボール」の「統一球」が公表されないままに変更されていたこと。その件に関して日本野球機構(NPS)のコミッショナーが「知らなかった」とふやけた答弁をするなど、フェア精神第一とするスポーツ界はまるでだらしなく醜聞に満ちている。

***

 責任関係者たちは、「自覚」とはほど遠い「愚かしげな表情」で「ガバナンス」とか「コンプライアンス」などとカタカナ語を使ってナマ煮えの弁明をする。

***

 庭の木も鉢植えの木も「根っこ」が腐れば枯れる。
 人間も「心の根っこ」が腐れば枯れる。
 人間だけが持つ「言葉」は、「心の根っこ」が腐れば「死語」になる。

***

 そう!それにしても、各種団体の中枢に居座る男たちの無責任さや不誠実さ、さらに人間としての自覚のなさそうな表情の情けないこと。

***

 そうそう、学校などの教育現場での「いじめ」や「自殺」などに関わる教育委員会のおじさんたちの挙措や表情も……まるで「説得力ゼロ」みたいのが多かったなあ!


NONALNUM-313030A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3A5B5A5A4A5F3C6FEA4EA

ケイちゃんの目 ↓

NONALNUM-3332322D343334A4ADA4BFA4EDA4A6

**調布の町の「鬼太郎」**

NONALNUM-3332322D343334B1D8

**殺風景な京王多摩川駅**

NONALNUM-3332322D343334C2E7CBE2BFCD

**角川大映撮影所門の大魔神像**

— posted by 本庄慧一郎 at 01:53 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第321回(通算433回)

こんな「次元」で済むことなのか?

 平成25年6月6日付朝日新聞4面にイシハラ氏とアントニオ猪木氏が満面の笑みをたたえたカオで「交観する?」写真が掲載された。
 フォローの記事の文章を約すると――
 日本維新の会から猪木氏が「比例区」で立候補するというコトだった。
 ハシモト氏の「慰安婦その他の問題で逆風に晒される状況」を猪木氏出馬でナントカ収束をさせたい――といった内容だ。

 あのハシモト氏の問題はそんな程度の、そんな次元の低いコトかい?選挙民もまた、猪木氏の「知名度」とやらに眩惑されて投票し……あげくの果てに肝心の問題(二名の共同代表のトンチンカン・イズムと維新の会の人気凋落現象)から目を逸らさせようというセコイ仕掛けに、まんまとハマルことになのかね?
 ほんとに「ため息」が出るなぁ。

***

 先祖の望田(本庄慧一郎の本名)家が「マユの仲買商」を営んでいた埼玉県本庄市に久々に出かけた。
 地元有志を中心にした新しいキャンペーンに協力を依頼されたのである。
 ずっと親しくして頂いている県議T・Mさんがリーダーの企画だ。
 詳細は次回に――ということになるが、今回はあらためて、本庄市圏のうち「本庄市立歴史民俗資料館」に展示されている「前の山古墳出土」の個性的なハニワたちと面会した。
 その笑顔のハニワたちには心が和んだ――。


NONALNUM-313030A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3A5B5A5A4A5F3C6FEA4EA

ケイちゃんの目 ↓

機嫌のいい
本庄ハニワくん

NONALNUM-3332312D343333A4CFA4CBA4EFA3B1

NONALNUM-3332312D343333A4CFA4CBA4EFA3B2

NONALNUM-3332312D343333A4CFA4CBA4EFA3B3

— posted by 本庄慧一郎 at 02:25 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第320回(通算432回)

四谷ぐるっと1万歩ウォーク

 5月24日(金) 取材をかねて新宿区四谷2丁目から南側――若葉町1〜3丁目。須賀町、左門町一帯を歩き回った。

***

 もともと四谷は若葉町1丁目に文化放送があり、放送作家時代に通っていたので土地カンはある場所だ。

***

 それに、放送作家、コピーライターを経て小説家に転身しての「文庫書き下ろし時代小説」(ざっと50冊ばかり)の第1目作は「内藤新宿シリーズ」だった。

***

【廣済堂文庫/内藤新宿シリーズ】

NONALNUM-A3F7A3E5A3E2BFB7BDC9A1F5BBCDC3ABC3F8BAEE



【学研M文庫/内藤新宿シリーズ】

NONALNUM-A3E1A3F7A3E5A3E2BFB7BDC9A1F5BBCDC3ABC3F8BAEE


 この物語の主人公のタイコ持ち(前身はさむらい)極楽家六道のかくれ家は笹寺(長善寺)の裏の雑木林の中に設定していた。
 そのせいで、このあたり一帯の(江戸時代の)地理には詳しい(?)。

***

 今回の取材目的は、わが祖先の故郷「埼玉県本庄市」(ペンネームの原点)との関わりで、「塙保己一」(盲目の国学者)の墓所を訪ねた。
 文化放送に近い愛染院にその墓所を探し当てた。

NONALNUM-3332302D343332B0A6C0F7B1A1CBDCC6BB

NONALNUM-3332302D343332C8B9


 幼くして両目の視力を失った塙保己一の学者としての、そして編集者としてさらに出版事業者として実績には、ただ脱帽するしかない。
 現在、彼の資料をあれこれ調べている。

***

 塙保己一(1746〜1821年)は、全盲というハンデを克服し、国学、漢学、神道、医学をマスターし、「群書類従」という大著の編さんなど、驚異的ともいえる仕事を成しとげた。
 盲人に与えられる「検校」という最高の地位にあって世のため人のために尽くして、人々から崇められた。

***

 愛染院とはほど近い西念寺を訪れる。
 徳川家康に仕えた服部半蔵の墓がある。

 伊賀忍者のリーダーとして、また槍の名手として名を馳せたこの男はマンガ「忍者ハットリ君」などでも人気を博した。

NONALNUM-3332302D343332A5CFA5C3A5C8A5EA

 四谷となれば、やはり田宮伊右衛門、お岩さんを無視できない。
 アップダウンのきつい地形だが、とにかくせっせと歩いた。

NONALNUM-3332302D343332C5C4B5DCBFC0BCD2

NONALNUM-3332302D343332CDDBB1BFBBFB

 ちなみに――実在のお岩さんという女性は、鶴屋南北が書いたあの「四谷怪談」の女性とまったく異なるとかで、とにかくつましく賢い申し分のないお人柄だったという。今回の1万歩ウォークは創作のための取材――でも楽しゅうございました。



PS
 それにしても――
 あのハシモト氏の「失言問題」だけど、ただイライラするねぇ。
 クドクド喋れば喋るほどボロボロになるようだね。
 だいたいマスコミ界とか、テレビ周辺にウロウロしてる者、さらにシバイなんかやってる連中の中には、いるんだよね。
 「屁理屈・小理屈、不平に不満。マスコミ・テレビぼうふら族」なんてのが。



NONALNUM-313030A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3A5B5A5A4A5F3C6FEA4EA

ケイちゃんの目 ↓

江戸時代に「四谷大木戸」(府内、府外の境界)があった
現在の四谷3丁目交差点風景。

NONALNUM-3332302D343332BBCDC3ABB8F2BAB9C5C0

— posted by 本庄慧一郎 at 05:39 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第319回(通算431回)

コトバには根っこがある。その根っこが腐っていると……。

 戦争とはしょせん「破壊と殺戮」がすべてである。
 たとえ「勝利」をかち取っても、ぼう大な戦費と無惨な犠牲者(戦死者)が皆無――ということは絶対あり得ない。
 ましてや、第一線に配属される兵士たちは徹頭徹尾、生命の危険に曝される。
 たとえば、第2次世界大戦における戦勝国であるアメリカでも、第一線に派遣された兵士たちの中には、帰還後、戦場での体験による精神的障害(トラウマ)に苦しんでいた者が大勢いたという記録を読んだことがある。
 あらためて書く。
 「戦争」は「破壊と殺戮」がすべてである。

 いま、ハシモト氏の「軍隊における兵士と性処理」の発言が国の内外で問題化している。
 彼が自己の発言内容に弁明弁解を加えれば加えるほど「矛盾の穴ぼこ」に堕ちてゆく。
 加えて長距離ミサイルや「核兵器」が主役になる大戦争が勃発したら、従来の「兵士たち」の「慰安」や「慰労」をうんぬんするヒマなどないだろう。
 「再軍備論者」の墓場はどうにも手におえない放射能汚染の大地そのもの――ということだ。

 もともと、かく申す小生の仕事の「出身母体」はラジオ・テレビの電波メディアだった。そのギョーカイがイヤになって強引に脱出した。
 小生は(イロイロあって)ずっと「テレビ・ボーフラ説」をとなえてきた。イミは「テレビメディアの産物として派生した似非カラ人気のワルハシャギをするヤカラ」のことをいう。

 ハシモト氏は、もともと本来の弁護士業よりも、テレビの番組で有名になったおヒトだった。
 どう屁理屈をこねても「戦争」を合理的に説明することなど出来ないよ、ハシモト君。

P.S――
 ただし、インドのガンジーさんやネールさんのような「絶対平和主義」を貫徹してそれが具体化できれば、貴殿のような詭弁や奇弁も必要なくなるでしょうよ。
 でも、ちょっと以前、このヒトは「護憲派の連中はうさん臭い」みたいなこと口走っていたから、つまるところ貴殿の思考には「危険な活断層」が根を張っているようで、ま、先輩格のイシハラさんに師事して共倒れにならないようにお気をつけて下さい――なんて、心にもないどうでもいいことをつぶやいたネ。

***

 当ブログ第292回 Link (2012.11.16)に書いた「誤字あて字メモランダム」をここに再録します。再読して下さい。



本庄慧一郎「あて字誤字メモランダム」

 「第三極」 = 「だいさんきょく」
      ↓
 「大惨曲」 = 「トコトン ミジメニ マガル」



 「維新の会」 = 「いしんのかい」
       ↓
 「異心の怪」 = 「バラバラノココロ マトマルフシギ」



 「維新の会」 = 「いしんのかい」
       ↓
 「違呻の櫂」 = 「カンケイノナイモノタチガ ウメキナガラカイヲコグ」



 「解散総選挙」 = 「カイサンソウセンキョ」
        ↓
 「恢散騒賎嘘」 = 「ハイニナッテチル ウルサク・イヤシイウソタチ」



 「太陽の党」 = 「タイヨウノトウ」
       ↓
 「苔妖の冬」 = 「フルイ・アヤシイコケのフユ」



 「老暴走族」 = 「ロウボウソウゾク」
       ↓
 「陋呆騒俗」 = 「イヤシクボケタウルサイゾクブツタチ」



 「屁理屈・インチキ」 = 「ヘリクツ・インチキ」
         ↓
 「屁痢窟・陰痴奇」 = 「デタラメホザク・カッテニワメク」



 「都知事・衆議院 同時選挙」 = 「トチジ・シューギイン ドージセンキョ」
              ↓
 「屠痴痔・臭疑陰 恫餌賎嘘」 = 「トチジ・シューギイン ドウジセンキョ」




NONALNUM-313030A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3A5B5A5A4A5F3C6FEA4EA

ケイちゃんの目 ↓

白子川1万歩ウォーク
大泉 井頭と白子川


319-431

319-431hana

319-431koi

— posted by 本庄慧一郎 at 02:43 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第318回(通算430回)

小沢昭一さんと中村勘三郎さんの墓参り

 6月の第2日曜日12日にかねてからの予定どおり、故小沢昭一さんと故中村勘三郎さんの墓参りにでかけた。

***

 浅草までたどり着いて、あえて川下の厩(うまや)橋まで行って、川沿いの遊歩道をあらためて川上へとさかのぼった。

***

 駒形橋ではいったん、水辺から階段を上って、駒形堂を撮影。
 あらためて水辺の道に下りて歩く。
 いつも吾妻橋の上から見るスカイツリーなどの風景にも異なった趣きがある。
 今回は「浅草」は素通りして、言問橋を「くぐり」次の桜橋へ向かう。
 というのもこの「車輌通行止め」の桜橋(X字型橋)の向こう側、向島2丁目に、故小沢昭一さんが眠る弘福寺があるのだ。

***

 生前、小澤家の墓所について「好きな浅草が川向こうに見えるトコロ」と小沢さんは書いていた。
 「小澤家」の墓石は奇をてらったものではなく、地味なたたずまいだ。
 3、4日前、テアトル・エコーの御大熊倉一雄さんとの電話で「昭ちゃんの死はショックでした」と話した。クマさんはふと黙ってしまって、そして静かに「まったくねぇ」と呟くように言われた。

***

 となりの長命寺のさくら餅の店と言問いだんごの店をカメラにおさめ(やっぱり甘党じゃない?)あらためて桜橋を今戸側にわたる。
 そして、波野家の(中村勘三郎さんの眠る)墓所のある竜泉2丁目に向かって歩きはじめる。

***

 お天気は上々――でも1万歩ウォークには「ドピーカン」はシンドイ。
 日曜日の昼間。吉原の街スジも閑散としている。でも、でももうあの「お風呂屋さん」は開店していて、客引き男に声をかけられる。
 当然のこと(?)無視してさっさと通り過ぎたゾ。(エライ?)

***

 そして、国際通りに面した西徳寺になんとか着到した。
 波野家代々の墓所も、ひっそりと地味な造りで、好もしかった。
 そう……18代目中村勘三郎さんも、「勘九郎坊や」の頃からの……だったなぁ。

 P.S
 それにしても――
 都知事イノセ氏の「失言」問題(というより、つい本音がこぼれるンだね)もケムっている折、自民党政調会長のタカイチというおばさんの「侵略という文言を入れている村山談話は私自身はあまりしっくりきていない」
 「私は(戦争の)当事者とは言えない世代だから反省なんかしていない}といった発言が問題になっている。
 さらにあのハシモト氏が得意になっての発言「戦場に立つ兵士たちはやはり慰安婦なるものは必要ではないか」(要旨)のリフレーン。

***

 どれもこれもケタはずれのアナクロニズムばっかり。こんなの選んだのダレだ?
 この人たちのアタマの中味は、ダイジョーブなのかね? まったく!

 今回の1万歩ウォークは、ぶっ倒れることなくとにかく2万歩に達した。
 帰途は三ノ輪からチンチン電車で大塚下車。JRで池袋。そして大泉学園からバスで無事帰着した。


NONALNUM-313030A5B1A5A4A4C1A4E3A4F3A5B5A5A4A5F3C6FEA4EA

ケイちゃんの目 ↓

小沢昭一氏と18代目中村勘三郎丈の墓参り
2万歩ウォーク達成

NONALNUM-3331382D343330BEAEC2F4B2C8

向島2丁目弘福寺 小澤家墓所・小澤昭一さんここに眠る。

NONALNUM-3331382D343330C7C8CCEEB2C8

竜泉2丁目西徳寺 波野家墓所・中村勘三郎さんここに眠る。

NONALNUM-3331382D343330C0EE

桜橋から隅田川を見る。

NONALNUM-3331382D343330B6F0B7C1B6B6A4C8A3D3A3D4

駒形橋とスカイツリー。

— posted by 本庄慧一郎 at 11:39 am  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
<< 2025.5 >>
SMTWTFS
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
 
※ ご注意 ※このウェブサイトに掲載されている、すべてのコンテンツの著作権は(有)望田企画室ににあります。
著作権者の許可無く、本サイト内の全てのコンテンツ・著作物について、無断での使用・転載・加工は一切お断りしております。