「社会&芸能・つれづれ愚差」第187回(通算299回)

いつもこのHPを訪問して下さっている皆様へ

 ご愛読を感謝しております。心から。
 原則的には週一回、必ず更新する――と己に言い聞かせてとにかくも通算で299回に相成りました。
 と言っても実は、PCオンチの小生でして、ムスメやムスコのフォローがなければ具体化できないのデス。
 ほんとうはこのHPに訪問して下さった皆さんのおひとりおひとりにご返事をさしあげたいと思っているのですが……ご無礼をお許し下さい。



 ところでもう霜月11月もなかば。地球温暖化の悪影響で石神井公園周辺の樹木もまだ紅葉はしていないようです。
 季節に狂いがきていること……政治や社会や、そして人心にもそれこそ手のほどこしようもない狂いがきていることをひしひしと感じませんか。
 霜月11月といえば、おなじみの行事は酉の市・七五三……。
 思い出の中の酉の市や七五三の頃はもう、思わず身ぶるいするほどに寒さがきつかったのに、現在は汗ばむ日さえあります。
 皆様どうぞ、おからだをお大切に。



  乞食の犬抱いて寝る霜夜かな     許六
  我骨のふとんにさはる霜夜かな     蕪村
  吾が影の吹かれて長き枯野かな    漱石
  枯野ゆき橋を渡りてまた枯野行く    風生
  チンドン屋枯野といへど足をどる     秋邨
  わが歩む落葉の音のあるばかり     久女
  白き手の病者ばかりの落葉焚      波郷



 このところ、新しい企画の取材で多磨霊園・明大前和田堀廟所・谷中霊園などなど、不快な悪ハシャギや喧騒のない場所を歩き回っています。広大な霊園や墓地には変わらぬ季節の匂いと素朴なたたずまいがあります。
  冬蜂の死にどころなく歩きけり     鬼城



 あらためて、親愛なる皆様、どうぞご自愛のほどを―― 本庄慧一郎

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        ケイちゃんの目 ↓

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   二千万円寄附したヒトの記念碑(?)
          赤坂豊川稲荷

— posted by 本庄慧一郎 at 12:05 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第186回(通算298回)

2010年11月の思いつき抄

 十一月の異名・異称は、おなじみの霜月をはじめ、雪待月、雪見月、仲冬、冬半などなど、雪にかかわるコトバが多い。
 しかし、地球温暖化による悪影響もあって、現在の十一月の周囲の風景は(とくに東京あたりでは)雪の気配などさらさらない。
 たとえば、長年なじんで暮してきた練馬石神井の、三宝寺池や氷川神社のいちょうなどはまだ黄落の気配さえなく、その葉は緑のままだ。



 朝、明け方に起きて複数の新聞を読む。
 政治の動向と、政治家たちの対応のあれこれに……イライラする。



 早くも年末――いままでの毎年の年の暮れはワケもなく嫌いだった。現在もその心境に変化はない。
 つまり、その主原因は、なぜかさしたる理由もなく、やたら悪ハシャギする者たちと、日々の暮らしを辛く耐えている人々の姿との対比が、この季節にはくっきりと見えてくるからだ。



 あいかわらず、税金・公金を浪費し、またコソコソと食い荒らす卑しい役人たちの集団がバッコする。
 「事業仕分け」といったムダ撲滅のための作業が公開されたのは、従来の自公政権ではあり得なかった快挙(アタリマエのことだ)だが、その結果を「大した金額にはならない。あんなこと」などとのたまう輩がいる。「公金ドロボー族」は根絶できそうもないと腹を立てるネ。



 現在の日本――「ハンパなぜいたくに麻痺したグータラの、心根を腐らせた右往左往」という表現がふさわしい?



 身のまわりの山積みの本の中から、気まぐれの一冊をひき出して〔乱読〕するのがならわしだ。
不快な政治・社会のさまざまな事象にイラついた気持ちを鎮めるために――「風天――渥美清のうた」(著・森英介)の頁をめくる。

  風が吹くと、おしゃべり女のような柳
  いつだって朝ねしたようひとかわ眼
  金魚屋生まれた時から煙草くわえたよう
  ひぐらしは坊さんの生まれかわりか
  ひばり突き刺さるように麦のなか
  蓋あけたような天で九月かな
  いつも何か探しているようだなひばり
  ゆうべの台風どこにいたちょうちょ
  貸しぶとん運ぶ踊り子悲しい
  好きだから強くぶつけた雪合戦
  おふくろ見にきてるビリになりたくない白い靴

 それにしても、テレビから「情報素材」を得ようとスイッチONにするが、あの若い女のキンキラ声とぶしつけな嬌声、若い男たちのバカ騒ぎはどうにかならないか。テレビ局の自浄力(?)もゼロになったかね。
 テレビの現況は「公共放送」ではなく「公狂放送」か「公矯放騒」だね。

もう何年もムカシになるが、Tというテレビ局の社長が「このままではテレビ局は炭小屋になるゾ」と公言していたけど……さてね。

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        ケイちゃんの目 ↓

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深川不動尊参道の奇跡(本庄慧一郎クンの影)

— posted by 本庄慧一郎 at 12:07 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第185回(通算297回)

「事業仕分け」というライブ・イベント

 それにしても――である。
 自民党政権半世紀以上、その間ずっと「公金」のムダについて公開討論するということは皆無だった。
 破産寸前という国の財政にずっとソッポを向いていたのは自民党政府だ。
 なにはともあれ、「ムダ撲滅」にムキになって立ち向かうヤリトリが「可視化」されたことに拍手を送りたい。
 もう一度、それにしても――である。
 質問する仕分けメンバーに対して、回答する役人たちの、不様さは……ひたすら情けない。
 彼らの……顔の……表情の……態度の……そのコトバのなんとも「胡乱なこと」といったら……情けない。みっともない。だらしがない。
 ちなみに「胡乱――うろん」とは、乱雑であること。いいかげんなこと。不誠実であること。さらに疑わしいこと。胡散臭いこと……です。



 それにしても――つい、言いたくなる。
 天下り役人はあとを絶たないんだってネ。
 役人OBとやらの中には、ダニのように、シラミのように、過剰な報酬を得られる「胡乱」な団体にへばりついている者が後を絶たない――人間って、しょせんは強欲のカタマリなんだなぁ。
 そんなことをつぶやきながら、ついついクセになっている「類語辞典」をひく。キィーワードは「欲」である。
 欲心・欲念・欲求・欲得・我欲・私欲・多欲・大欲/物欲・利欲・俗情・山気・邪欲……キリがない。



 ぜいたくと貪欲――これらの疫病は、あらゆる国家を破滅させるものなり。
ローマの政治家/カトー



 我欲を除くとパンツをはいたガラしかのこらない――なんてコトあると思うよ。



 金と良心は反比例する
ロシアの作家/ゴーリキィ


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        ケイちゃんの目  ↓

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            雑司ヶ谷の朝顔三姉妹

— posted by 本庄慧一郎 at 12:46 pm  

 

ドラマチック・リーディング「小童夜叉・捨」第三章 配信開始サイトが追加されました。

「小童夜叉・捨」第3章の配信サイトが追加されました。

「小童夜叉・捨」第1章・第2章も同サイトにて
ひきつづき好評配信中です。

 

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       イラスト/中野耕一



各サイト共通データ↓
アーティスト名:本庄慧一郎
アルバム名:小童夜叉・捨 第3章

楽曲名:
 カッパになった捨(上)
 カッパになった捨(下)
 おみよの涙と怒り(上)
 おみよの涙と怒り(下)
 向こう見ずの三吉(上)
 向こう見ずの三吉(下)
 お願い!神様ほとけ様(上)
 お願い!神様ほとけ様(下)
 宵闇とおばば(上)
 宵闇とおばば(下)

各サイト無料試聴ができます。

morawin↓
http://morawin.jp/package/60000014/10231600/ Link
mora↓
http://mora.jp/package/80328107/10231600/ Link




その他配信中の携帯サイト
(docomo、au、SoftBankの3キャリア対応)

下記サイトのアドレス・QRコードは↓
株式会社ヤマハミュージックメディア Link

MySoundウタ
MySoundメロ
メロディックラバー
美音オルゴールラウンジ
MySoundフル
Girl's LOVER
LAZY!!モバイル
MTV Sounds
MTV Soundsプラス
ゴルゴンゾーラZ
ピアノハーツ
メロディックラバーRealMix
メロディックラバーRealMixフル
朝日日刊メロ蔵




— posted by 本庄慧一郎 at 11:25 am  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第184回(通算296回)

いくつもの墓地を馳けずり廻る秋

 おかげさまで、拙著「新宿今昔ものがたり/文化と芸能の三百年 Link 」(東京新聞出版部刊)は皆さんから好評を頂いております。
 さまざまな方から頂いたハガキ、お手紙……中には原稿用紙で三十枚以上はあるかと思われる「大論文」もあります。
 内容としては拙著でもふれた「昭和初期の大恐慌」の部分についてさらに詳細に書かれたりしている「労作」になっています。
 ここであらためて、お手紙を下さった読者の皆さんに心からの御礼を申しあげます。

新しいノン・フィクションものの企画を進行中です
 
 猛暑酷暑といわれていた頃から、「次はこんな企画で」と進めていたモノがあります。
 かつてコピーライターなどをやっていたこともあり、たいていはまずおのれの行動指標になるべきスローガンというべきか、キャッチフレーズというべきか……そういうフレーズを作成します。
 今回はとりあえず「来世極楽&現世招福」!!
 そして取材先は東京都市圏内にある大規模墓地デス。
 すでに「五十万の御霊が眠る――」と表示されている多磨霊園をはじめ、築地本願寺和田堀廟所、そして雑司が谷霊園、さらに新宿区の源慶寺と多聞院、中野区上高田の功運寺などなどを馳け廻りました。

有名人・著名人の墓所墓碑を訪ねて――

 従来の墓所・墓碑めぐりのホンは、いずれも素っけなく、ぬくもりがない。
 親しみがもてない――このところ「墓マイラー」とよばれる奇特な方々が急増しているということなので、その方々に「なるほどねぇ」と言われるぬくもりをもった内容のホンを作る、というのがコンセプトです、ハイ。
 その目的はともかく、やっと秋らしくなってきた広大な墓地はいずこもワルハシャギするばかりの人間の姿はなく、なんとも気分さわやか。そして、「ぜひあの方、この人の墓を――」という思いを果たして、じっくりと掌を合わせて、カメラのシャッターをきりました。
 それからが、本庄慧一郎流の個人作業もあれこれあって――。
 とにかくきっと読者の皆さんに「なるほど!」と言って頂ける内容になりそうです。



追伸―― 

 前回に続いてのむかし作った五七五
 (本格俳句ではなく、これは「とうきょう暮らしっ句」なんてモノです)

 1997年秋8句

 短日や無知蒙昧の大臣の眼
 生き急ぎ死に急ぐ人よ空(から)の蝉
 友が逝く幸せもどき梅もどき
 末枯(うらが)れの風の行方よ野良の猫
 バイオレンス映画疎まし茶碗酒
 淫売婦に見える女ばかり夏果つる
 接吻という言葉ありけりちちろ鳴く
 喧噪と虚の町捨てていのこずち
                         ―― 一露



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        ケイちゃんの目 ↓

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  バンザイをする宇宙人?(東京芸術劇場のパイプオルガン)

— posted by 本庄慧一郎 at 01:53 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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