「社会&芸能・つれづれ愚差」第70回(通算180回)

●パート1
無自覚・無責任・詭弁・空っとぼけ
 いま、庶民は例外なく疲弊している。
 食糧自給率39%という事実を放ったらかしにして、〔政治〕そのものが根なし草のように浮遊している。
 会社員諸氏は現在の雇用状況に不安を募らせている。中小の商工自営業者はとうに疲弊している。農業や酪農業を営む人たちはすでに窮地に追い詰められている。
 パートやアルバイトで家計を助ける主婦や、やむなく自立への道を探る過程の若者たちは、先行不安の迷路をさまよっている。
 せっせと働き続けてやっと安楽の時を願っていた者たちは周辺事情の大変化に対して、不安を怒りに変えて立ちすくんでいる。
 そして、将来に備えての基礎力創造に努めているはずの学生諸君は目標への意欲や情熱を喪失して沈滞している――。

 現在の社会的状況は、否も応もなく政治の劣化そのものが原因していると断言できる。
 50年余に及ぶ一党支配の構造はまぎれもなく根腐れを起こしているということだ。
 役人といわれる者たちと、そのOBとやらの公金・税金の食い荒らしを改めずしての増税論に我れ関せずの愚かしい選挙民にもとことん怒りをおぼえるね。

●パート2
イチロー選手の快挙と奥さん弓子さんのこと
 小生の本名はイチロー(市郎)ということもあるけれど、米リーグ・マリナーズのイチロー選手に親しみを持っている。
 彼が結婚した福島弓子(旧姓)さんはTBSのアナウンサーで、1年間(月〜金)の生ラジオ番組をご一緒したことがある。
 明るく闊達なレディで、文句なしに素敵なレディだった。
 赤坂TBSのスタジオの毎日午後10時スタートの生放送の「好奇心の大統領」という番組だった。企業トップや経営陣に、一歩先んじている社会人先輩諸君をまじえ、就職をめざす学生諸君とのディスカッション番組で、パーソナリティにはジャーナリスト嶌信彦氏、経営コンサルタント植山周一郎氏がつとめた。
 弓子さんの存在は大変チャーミングだった。
 当時のスタジオでの彼女のスナップ写真は山ほどある……。
 で――、お話は旦那さまのイチロー選手のことだが。
 「ヒット3000本記録」はほんとうにスゴイ。
 彼のコトバとして「小さいことを重ねることが、とんでもない所へたどり着くただ一つの道だ」(東京新聞7月31日「筆洗」)と紹介されていた。
 イチロー選手のプロとしての勘の鋭さや、したたかな根性や、当然、打撃の瞬間に見せるあの瞬時の判断とテクニックにはただ驚嘆している。
 同じ〔瞬間芸〕ではあっても、テレビに右往左往する安っぽい芸人たちの〔瞬間芸〕とはとことん異なる〔個性の魅力〕がある。
 それともうひとつ――結婚以後、けっして顔や姿を見せない奥さま弓子さんも、やっぱり賢いレディなんですね。
 どうぞお幸せに。

●パート3
人生は世界でたった一枚の独自の布
 このトシになると結婚披露パーティなどのスピーチを依頼されることも多い。
 そんな時「それぞれの人生は、世界でたった一枚の布を織り上げるのに似ている」などと申し上げる。
 つまり「運命とか寿命などというタテ糸に、快いエピソードのヨコ糸でていねいに自分独自の布を織り上げる」ということです。
 人生なんて、放っておけば「まさか!」とか「何で!」とか「冗談じゃない!」とかいったマイナス事象は続々とヒン発する。
 だからこそ楽しいことうれしいこと、忘れ難い快いことを求める。
 それらのプラスのエピソードを自分の力で紡ぎ出せない人は、満足な布を織り上げることはできない。

 とにかく、ひどい世の中になった。
 その濁流に巻き込まれないように、日々、こまやかな心くばりを怠るまいとしみじみ思う。

 自慢げに聞こえたらヒラにあやまりますが、小生は、金もうけはヘタクソですけど、でもいつも、どきどき・ワクワクするようなエピソードのタネはせっせとまいています。それで、そのタネは全部が全部とはいきませんが結構な確率で芽を出して育ちます。
 いまも……そうだなあ、三つ四つの〔快いエピソードのタネ〕が新しい芽を出していますよ。

— posted by 本庄慧一郎 at 11:36 am  

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