「社会&芸能・つれづれ愚差」第114回(通算224回)

図師三千男さんの作った映画のこと

 かつてのぼくの生業は、テレビコマーシャルや広告制作だった。
 企画・コピー・制作とせっせと働いた。
 小説のフィールドに移ってからは、当時のお仲間とのつきあいはほとんどなくなった。
 でも、当時、大手CM制作会社で活躍していた何人かの人たちとはいまでも交流がある。
 それは、大きな企業や組織から離れても、変らぬ人間的魅力を有している人――である。
 たとえば、図師三千男さん。
 ちょっとごぶさたしていたら、「こんど映画を作りました」という連絡を頂いた。
 図師さんは、大学では演劇を専攻していたが、CMディレクターとして大手企業60社ほどのCM制作を手がけ、フルに活躍した。図師さんの「演劇」というアイテムでは、ぼくは大いなる関心を持っていたし、そのジェントルなお人柄にいっそうの親しみを感じていた。
   その図師さんが劇映画を作ったとは――うれしいねぇ!である。




タイトルは「昭和から愛/三十九枚の年賀状」

その宣材からのコピーをご紹介したい。

昭和二十年
あのときの少年少女たちへ

時代の濁流にながされていった
優しい日本人たち
じっと心に思いを留めながら
運命を受け止めて
与えられた時代を
ひたむきに生きた人びと

人が信じあうことの
喜びや哀しみを
淡々と語りたい
「昭和のメロドラマ」として

日本人は「昭和」から
何を学んだのだろう

制作 監督 脚本/図師三千男




●ものがたり

太平洋戦争が終幕に近づいていた頃、若い二人は出会った。視線がわずかに交わるだけの、一瞬の胸のときめき。そこから、四十年にわたって燃え続けたひそかな愛の軌跡が始まる。
――人を純粋に愛することのとてつもない美しさと尊さ。
それは、私たちが昭和という時代に置き去りにした、大切な心の忘れものだった――笑いと涙でつづる感動の物語。(パンフレットより)




 しみじみと、ほのぼのと……いい映画です。
 どうぞ皆さん、お誘い合わせのうえ、ごらん下さい。
 得難いカタルシス(快いこころの浄化作用)があります。
                     本庄慧一郎

2009年6月20日(土)よりロードショー
 シネマート六本木 TEL:03−5413−7711
   URL http://www.cinemart.co.jp Link

— posted by 本庄慧一郎 at 02:04 pm  

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平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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