「社会&芸能・つれづれ愚差」第207回(通算319回)

 
さくら花 慟哭の声 聞いてるか

 
地の神よ 人を哭かすな 鎮まれよ

 
余震あり 行方不明者の 呻く声
―― 一露(本庄)

東日本大震災の余震がつづく中での思い

 その惨状に息をのむばかり。しかも、原発設備被害を原因とする放射能禍の危険は収束しないばかりか一層エスカレートしている。
 「原子力の平和利用」などという欺瞞そのもののフレーズが公然と罷り通っていた。この表現を認めるなら「原子力の戦時利用」も「原子力の武器活用」もある――と、とことんニガニガしく思っていた。
 平成10年(1998年)――日本ジャーナリスト(JCJ)賞を受賞した「核の20世紀/訴える世界のヒバクシャ」(平和博物館を創る会・日本原水爆被害者団体協議会刊)というB5判、365頁のずっしりと重い写真集の文・キャプションの部分について娘の協力を得てお手伝いをした。
 世界中の被爆者及び被曝者の記録写真が集められたこの写真集の「真実の記録」には、ただ息をのみ、心を凍らせる恐怖を覚えた。
 ヒバクした各国のコトバの直訳文から解説やキャプションに要約する作業の途中で、精神とからだのバランスを失い寝込んだが、娘のフォローで何とか責務を果たしたのだが。



 現在、(平成23年3月31日)、津波で破損した原発設備の危険は鎮静化しないどころか、エスカレートしている。
 「原子力発電所」を推進した責任者たちは沈没する船からいちはやく姿を消すというワル賢いネズミのように「逃亡」するだろう。



 ぼくは、今回の震災の無惨を極めるいくつもの場面から、おのれの体験をまざまざと想起して、身ぶるいをした。
 それは、昭和20年(1945年)3月10日のいわゆる東京大空襲の本所・深川一帯の惨状(ある事由があって、その直後の残酷にして凄惨な場面を直視している)の記憶と、さらに4月13日深更の自分自身の被爆体験(油脂焼夷弾の絨毯爆撃に見舞われてひたすら逃げ惑った)に原因するトラウマに苛まれた。
 だが、さいわい、心ある仕事仲間と家族たちのフォローで、前のめりにならずに済みそうである。



 それにしても、「これから」という若い者たちの未来・将来はどうなるのか?



 シツコイ権勢欲と醜悪なアナクロニズムの固まりのような都知事候補がのさばっている――都民の皆さん、あなたの一票が、自分のこれからや愛する家族や子孫の将来を台無しにするような男を選ぶようなコトになってはなりませんよ!



 いま、スイスやドイツなどで「反原発のうねり」が起きて、大きく拡大しているとか!当然。



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        ケイちゃんの目 ↓

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:38 pm  

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