●そういえば――
ボクのお仲間で、自分の職業欄に「雑文家」と正面切って書くヒトがいた。かく申す本庄慧一郎は、(めいっぱい気取って)「文筆業」と書く。
●そういえば――
ボクの「文筆業」は演劇修業のかたわら、民間放送のラジオ番組の作・構成からスタートした。
その後のテレビの脚本・構成の仕事、そしてTVCFをメーンにしての広告の制作の仕事などすべてが、企画でありコピーであり、CMソングの作詞であった。
●そういえば――
ボクはそのTVCF制作・CM音楽制作に(必要以上に深入りして)関わり、そして「離脱」して、「書き下ろし文庫時代小説」執筆に没頭したりした……。
●そういえば――
ずっと書斎派の物書きではなかった。とりわけ「喋りコトバで勝負」というラジオの現場どっぷりで、それと平行しての仕事は、いうなれば「マスコミのどツボ」で働いていた。
●そういえば――
小説書きに転じてすぐ、それまでに貯まっていたギョーカイ人の名刺を捨てたことがあった。(あのプラスチック・ケース10箱分を廃棄したか)
そして、プライベートにおつきあいするお仲間もホンのン十人ほどにさせて頂いた。
●そういえば――
つい先日の3月1日、「内輪の人々での出版パーティ」が催された。
1965年頃から放送ライターとしてさんざんお世話になったTBSラジオのプロデューサーだった岡本安正さんの写真作品集『CHANCE MEETINGS』が披露されたのです。
●そういえば――
岡本安正さんとは番組もあれこれやらせてもらったが、その後もずっと付かず離れず、いいおつきあいが続いている。
共通する趣味でのおつきあいではない。(こちとら、まるで無趣味のボクネンジン!)シャシンでもご一緒したコトはありません。でも、かく申す本庄慧一郎としては、あの雑誌『東京人』に5年間(1987年〜1991年)にわたり『東京ろまんちっ句』というフォトと五七五と小エッセイを担当したこともあり、結構カメラを振り回しております。(当HPでもヘタなフォトを毎回のせているし)
●そういえば――
今回の岡本作品集――著名な歌い手さんをはじめ、さまざまなアーティスト、多様な職域のプロフェッショナルの方々の個性的な風貌を紹介している、いわば「岡本安正好みの顔ものがたり」という趣向で、勝手な「ウラ読み」をすることでもう一つの味わい方もある――という出来になってマス。
●そういえば――
『CHANCE MEETINGS 岡本安正写真展』のご案内
●そういえば――
元ゲーノーマスコミ界の「ど壺」にうろうろしていたボクは、こういう催しや集まりに出ると、ふっと思い出すわらべ唄があるのです。
その催しや集まりに来ている――有名タレントやゲーノー人と称する者の中に、たいていいるのデス。
♪ 成り上がり
成り下がり
グルッと回って
駄目の目ェ〜(この部分「ウオの目ェ」でもOK)
のようなウタがぴったりするヤカラがネ。
●それにしても――
「成り上がり」にも「成り下がり」にも「駄目の目」にもなりたくないですよね、岡本さん。
●そういえば――
岡本さんに撮って頂いたボクのポートレート、「いい感じのもの」が何枚もあるので、「ソーシキの時に使わせてもらいたいけど、そうすると何回もソーシキをやらなければならないね」などと呟いているのデスけど。
岡本安正氏写真集『CHANCE MEETINGS』
『CHANCE MEETINGS』モデルリスト
写真集『CHANCE MEETINGS』掲載
2000年 岡本安正氏撮影
2004年 岡本安正氏撮影