●「うさんくさい奴。うろんなやから」と読む。
なんとなく、卑しくいかがわしい臭気をまとった人間のことだ。
●ゲーノー・マスコミ界で仕事をしていた頃は、こちとらも同種同属と思われていたけど。
●だが、当時(ン10年も以前)、小なりとも、CM制作会社を経営していて、経営責任者でもあった。
つまり、「出金伝票」のすべてについてチェックし、その全責任を負う立場にあった。
●税務署の監査が入れば、すべての「出金伝票」の抜き打ち検査があり、細かく具体的な説明を求められる。
●海外の長期ロケの、ン十名というスタッフの膨大な出金伝票(領収書)がある。
外国のどこやらの都市の、見知らぬ店の伝票(領収書)などについて、説明するのはもともと不可能だ。
担当責任者を呼んでその者の説明をきくが……その内容もアヤフヤだったりした。
●国内制作の場合でも、インチキな出金伝票がやたらまぎれ込んでいたりする。
たとえば「クラブさふらん」の接待費というモノを税務署に問い質される。
このクラブなるものを、追跡調査すると六本木のSMクラブだったりして、それもクライアントや広告代理店の関係者は存在せず、スタッフその者のワル遊びだったりした。
●某大手広告代理店からの発注があり、もちろん受けるのだが、その担当者の某が、その担当者は即座に「コレ、処理してネ」と、エロキャバレーや怪しげなクラブの請求書や領収書をゴム輪で束ねて送ってよこした。(ソレって、どう処理したか? ま、いいじゃないですか)
●こんなケースは、それこそ、日常化していたネ。でも結局は代理店の「支払いサイト」のルールが大きく変更され、資金繰りに詰まり……クローズしたのダ。
●それにしても、このギョーカイには、胡散臭い奴、胡乱なヤカラはゴロゴロしていた。つまり「郷に入りては郷に従え」なのだが、結局はそれに順応できなかったねぇ。
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●それにしても、もともと怪しげなマスコミ業界はともかく、「公人」の主格をなす国会議員らの、うさん臭く、やたらうろんなこと!
●あの「号泣した地方議員」のような、「政務活動費」のデタラメな使い方をはじめ、「ドロボーそのもの」のようなルール違反は、まだ根絶されていないだろう。
●現職大臣やその周辺の者たちの「カネ」にまつわる「疑惑」はさらにエスカレートし、醜悪政治家はあとを絶たない。
●福島の天災と原発事故も放ったらかしで、防衛予算は水ぶくれのように膨張している!
●日本の選挙民って、どうしようもないお人好し……なんだ! ふう!
●中国の習近平主席が声を大にして宣言した――
「トラもハエも共にたたく」。そして新たに「キツネ狩り」も加わった。
公金横領や賄賂に関わる高級官僚や地方役人等、5万5千人ほどを厳重処分するとか。
江戸時代の「賄賂の帝王」といえば、大老田沼意次。
木箱の中に京人形ならぬ本物の京美人が入れられて贈り届けられたという記録がある。
どこの国のどの時代も、人間という動物は卑しく、ひたすら浅ましいダ。
ケイちゃんの目 ↓
嘘をつかないキツネとタヌキ