「社会&芸能・つれづれ愚差」第419回(通算531回)


アトランダム・メモランダム(2015年5月)

●100%自己責任というコトで怪我をした。
 具体的な説明は省略するが、その結果、脳神経外科で精密検査を受け「スライスCTスキャン」他のお世話になった。

●結果「おトシのわりには、キレイな脳です」という診断結果になった(かくれ脳梗塞のこんせきもなかった)。しかし、怪我の後遺症は「ケロリ」とは治癒しなかった。

●事故発生が2015年1月16日。
 すでにそれから100日ほどの日が経ったが、肩からクビ、そして脳内に「ズキズキ」とか「チクチク」といった後遺症は残っている。
 でも、確実に快癒していることは間違いない。

●折しも、図書の装丁装画などのデザイナー集団である日本図書設計家協会からの依頼で『物書き業 道中控/仕事と人と本と書斎と』と題して2回に分け(2014年冬季号&2015年春季号)おのれの来し方についてエッセイを書いた。

●来し方(過去)を振り返る――という作業は何かキッカケがないと手を付けようとしないものだ。

●掲載誌2冊の中間地点での事故だったわけだが……その事故の1週間後の1月23日に大事な約束を入れていた。
 それは、この7月2日〜5日にテアトルアカデミー睦組の第3回公演のための拙作「『めざせ!忠犬ハチ公』物語/1943年のさようなら」の「作者本読み」を、演出の睦五朗氏と約束していたことだ。

●「何かのお役に立てば」と自分から申し入れていたことで、なおざりに出来ない。睦組メンバー40余名(?)の前で「作者本読み」を決行した。

●つねに俳優諸君には、台本を読むときには「絶対に台本で顔を隠すような姿勢をとるな」と言っているのだが、下を向く角度になると首根っこと頭のシンがズキズキするので、結局は「台本を顔の前に掲げる」という好ましからざる姿勢で……なんとか「作者本読み」をやり遂げたのだが。


***

●この春先からずっと新しい舞台脚本の企画を進めてきた。
 なじみの「新宿」という地に関わるモノである。だから「事故と怪我」は痛恨事であったが、へこたれていられない。

●自由業――原則的に「応諾・拒否」は自由裁量である。
 企業の諸君(会社員)のように「我慢」や「忍耐」を強いられなくても済む。その反面、当面の「仕事」は自分自身で獲得する。

●ふり返れば、放送作家業も、TVCFの制作・企画・コピーライティング作業も、さらに小説作家業も……どれもこれもが決してラクな内容ではなかった。

●このところ、マスコミというフィールドをずっと併走してきた仲間たちが、いつのまにか姿を消している。
 「訃報」も多い。けれど、いつの間にか消息を絶っていた……という仲間も少なくない。

●かえりみれば「本庄さん」は、どの業界でも「臆病」で「日和見」で、いつも「二番手三番手」の群れにまぎれ込んでいたように思う。
 というとカッコイイが、トップを切る自信も実力もなかったのかもネ。

●たとえば、テレビや映画の脚本やシナリオに取り組んできた同輩先輩たちの仕事ぶりの実際を見聞すると、その「苦労」や「苛酷」さにはひたすら尻込みするばかりだ。

●たとえば「映画館に、日本映画があった頃」(野沢尚著/キネマ旬報/1995年2月刊)彼の仕事ぶりはモーレツだった。
 主にテレビと映画のホンを書いてきたが、仕事への取り組み方は……むしろ壮烈と言っていい。
 その野沢尚(1960年5月7日〜2004年6月23日)は、仕事場で「自死」」している。

●そして、あらためて「シナリオ無頼/祭りは終わらない」(中島丈博著/中公新書2010年2月刊)を読む。感慨、新たにあって。

●2015年5月。例によってGWのカラ騒ぎは論外として――。
 このいきいきとした新しい芽吹きの季節に、あらためて「仕事」と「人生」の事をしみじみ考える――。




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ケイちゃんの目 ↓

初夏のゴージャスなお客さま

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— posted by 本庄慧一郎 at 05:00 pm  

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