「社会&芸能・つれづれ愚差」第362回(通算474回)

武士の報酬は「米―俸禄米」だった

●かつて江戸時代――金銭の代わりに「米」がその役割を果たしていた。
 幕府や大名に仕える者(武士)は「俸禄米」を支給されて生活していた。

●その「俸禄米」のうち、家族や家臣や使用人たちの食べる米を確保して、あとの米を、いわゆる「札差商」に買い取ってもらい、その金で日用品などを買ったのだ。

●しかし幕府も、大名・藩主もデタラメに浪費して財政がきびしくなると、「俸禄米」を削ったり、「借りたり」して、末端の者たちを困らせた。

●そうなると、当たり前のように農民たちに対しての「年貢」(租税―税金)を増やした。その強引さは、昨今の「増税」(もひどいが)どころではない。ほとんど「一方的命令」だった。

●だから、お百姓衆が「冗談じゃねぇ」と怒って反対運動の集団行動に出た。その集団行動を「一揆」とか「騒動」とよんで、幕府は徹底して弾圧した。
 現在、歴史上の目立った一揆についての記録として残っているモノもあるが、なにしろ「記録する」という意識もうすい時代でもあって、主な事象については伝承されているものの、こまかいケースの場合には、まるで記録がない。

●一揆というお百姓衆の行動は、幕府や権力者たちの一方的制圧で蹴散らかされた。
 とにかく、いま取り組んでいる「新聞小説」では、「埼玉県本庄宿周辺」が中心になった、いわゆる「伝馬騒動―てんまそうどう」をしらべている。「珍しく幕府側が全面的に譲歩した」という解説文があるが、その実態は――断罪(死罪)は一人だが、処罰対象者は300人余り……。で、やはり弾圧されている。

●税金は、国を運営してゆくためのカネである。しかし、その公金の使い方にデタラメやいいかげんさがつきまとう。
 かつての幕府や大名・藩主たちの中にも、とにかくヒドイ奴らがいた。いまもいる!

●年貢(租税)、徴収する権力者側のいいかげんさ、そして当時の農民(現在の一般国民)の怒りをいまあらためて検証する――べんきょうをしている。

 (図書館に行かずとも、とりあえずの資料本があるのダ!)

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●とにかく、つねに「べんきょうし直し」という毎日――ボケてるヒマはねぇ!
 なんて「安物の長兵衛になる!」(歌舞伎の演目『幡随院長兵衛』の主人公がやたら見得をきる――それで安っぽいミエをきる奴、という意味になったとサ)

***

●それにしても――
 カンタンに「増税」されても、ワリとニコニコ「あ、そうですか」なんてカオしている日本人はエライ!(?)

●そういえば――
 江戸時代の勘定奉行(現在の大蔵大臣?)神尾春央(かんおはるひで)なる男はヌケヌケとほざいている。
 「ゴマの油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり」とね。
 ゴーマンな政治家は、いまも昔もごろごろいるのデスよ、皆さん!

●そういえば――
 「みんなの党」のワタナベさん――億単位のカネにからんでのあれこれ。「お酉さまの熊手を買って……」なんて、「とっさのウソ」はどうしてもバカ丸出しとなるんだネ。

●そういえば――
 こんなデータもあった。

 「江戸時代(しっかり記録として残っていない一揆は)3千2百余件あった」

(『百姓一揆総合年表』 青木虹二編集 1971年 三一書房刊より)



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ケイちゃんの目 ↓

空を見上げて深呼吸する

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**「好」という字に見える雲**


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**「昆虫」のカタチの雲**


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**オーソドックスな雲**

— posted by 本庄慧一郎 at 11:50 am  

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