「社会&芸能・つれづれ愚差」第476回(通算588回)


ラビリンス――ゲーノー・テレビ業界

●そういえば――
 曲りなりにも(どうにかこうにか)、物書き業で生計をたててきた。
 具体的な分類をすれば、放送作家、TVCMなどのコピーライター、小説などとあれこれやって、現在は「初志」としてめざした舞台脚本にこだわって書き続けている。
 こうした仕事の流れのなかで一貫して関わってきたのは、「ゲーノー・テレビ業界」である。

●そういえば――
 前回の当エッセイでも触れたが――最近の「ゲーノー・テレビ業界」のクオリティの劣化はヒドイ。
 テレビというメディアが、のさばる以前の「芸能」にもいえることだったが、このギョーカイは「好評と不評」「人気と不人気」、そして「有頂天と地獄道」や「擬態と虚栄」などなどのラビリンス(迷路)そのものの業界だった。

●そういえば――
 資料棚から『日本タレント名鑑1999』を取り出し頁をくる。
 男性女性タレントとコントなどのグループ、ざっと1万項目の紹介データがのっている。
 つまり、いまから約17年前の芸能タレントのリストということだ。

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●そういえば――
 「物書き業」の当初は、新宿や浅草をベースにした「軽演劇」や、それに新劇のメッカである築地小劇場を原点とする劇団民藝・俳優座・文学座の舞台や戯曲にことさらに執心した。
 そして、「生業」としてのマスコミ関連の仕事――ラジオ、テレビ、さらにTVCMの仕事でさまざまな俳優やタレントたちと関わった。


●それにしても――
 あらためて、資料棚から、手当り次第の本を取り出す。

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 これらのデータを読み返すと、やはりここに紹介されている者たちの動静や去就に対する記述は「当たらずとも遠からず」の思いをいだく。
 とりわけ、ジカに関わった俳優やタレントなどで中には文字どおり、「成り上がって成り下がった」という者も多いなぁ。


●それにしても――
 ゲーノー・テレビ業界以外でも、最近の例では、マスゾエ氏とか、オトタケ氏とか、キヨハラ氏とか、「自らの人生」にシミや汚点を塗りたくる者が続出している。
 (これを書いている折に、元俳優の高知東生という男の覚せい剤と淫行騒動でマスコミが大さわぎしている)

●それにしても――
 かつて、「芸人と女あそび」は「天下御免」の時代があって、ソレもコレも「蛙にしょんべん」というツラで押し通せた。
 でも、つい先日の桂文枝や三遊亭円楽の「女あそび」についての弁明などをきいていると、ご本人の意図とはうらはらに、何ともただ情けない。
 そんな彼らの弁明をシャレているの粋だったのと「わかった風」の者たちの「ユルイ・タルイ」態度も鼻もちならない。

●それにしても――
 「視聴率争い」に浅知恵とイージーな番組作りにウロウロするテレビ局のスタッフたちよ。このギョーカイと関わってきた者の一人としてあえて危惧の苦言を呈するゼ。
 そして、現在のテレビ娯楽番組という「ドロ船」でバカ騒ぎするタレント連中に、あらためて「憐憫と悔蔑」の情を進呈するゼ。

●あえて言わせてもらうが――
 「食うや食わずの三畳間」から、「ン億円の豪邸住まい」なんて「異常な変化」は人生に狂いをもたらずことになる――と思うがね。




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ケイちゃんの目 ↓

練馬美術館前/美術の森緑地の動物たち

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:30 pm  

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