「社会&芸能・つれづれ愚差」第509回(通算621回)


あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆トリオ 本庄慧一郎/みさき けい/深実一露


「オレオレ詐欺」と「武力衝突」

●それにしても――
 戦場とは、「殺さなければ殺される」という場所のことだ。
 そのことをヌケヌケと「武力衝突」と言い替える神経の図太さは呆れ返る。

●それにしても――
 ある種の企みや陰謀をもって言葉をすり替えて、国民を、そして国運そのものを誤らせたのは、戦中(昭和20年1945年以前)の政治指導者らであった。

●それにしても――
 「八紘一宇」といった「日本書紀」からのコトバを持ち出し、「大東亜共栄圏」という名の世界侵略を企てたり……と、コトバの詐術はエセ政治家の常套手段として悪用され続けた。

●それにしても――
 粛清・処刑・暗殺などなど正々堂々とやらかすなんて。
 いまの日本にもそういうコトに憧れてるヤツがいるらしい。
 平和にふやけた者たちは足をからめ取られるぞ。

●それにしても――
 「鬼畜米英」(昭和19年/1944年)という日本国民向けの政府軍部発のキャンペーン用語があった。
 先般のアベ首相のあの「親密さ」と、あのトランプ氏の言動には?マークを100個ほど並べたいね。

●それにしても――
 「オレオレ詐欺」を企む連中は、相変わらず高齢者のご婦人方を「実子――息子」になりすまして巨額のカネを騙し取っている。

●それにしても――
 「母さん」とか「おふくろよ」という電話の呼びかけからのぶっつけ本番の「詐術」で、ン十万、ン百万円をせしめる「演技」はいかさまとはいえ、ズゴイじゃないか!

●それにしても――
 政治家も企業人も……そして、テレビマスコミのメインでペラペラと喋っている者たちも、その質やコンセプトにおいて……つねに?だぜ。

●それにしても――
 あのイシハラ氏……うまいコト、F.O(フェイドアウト)してしまうのかと思ったけど、ようやくスポットライトを当てられるね。
 こちとら、あのヒトと似たような世代だけど……昔から嫌いでね。
 あの人のゴーマン(傲慢)の裏返しは病的な劣等意識だろ――なんて思ってたけどさ。

●それにしても――
 人間としての「立ち位置――着実に生きてゆく場所」を間違えている人って多いなぁ!





深実一露 詞句
―― 五七五のめもらんだむ ――


軍政権 差別貧困 暗殺と 

醜聞で くくる半島の 北南

東芝よ サムスン電子よ 電通よ

戦争の 正義に あなた 死ねますか

スキャンダル? 教育勅語? 小学校?

グルメとか ひたすら賎しい 顔ばかり

千人針 武運長久 自衛隊

下司がまた 下品になって 春寒し

あのゴーマン 劣等意識の 裏返し

学園の 道徳教育と 不正臭

政治語は「下手くそな口八丁」 



***



03

デザイン:高氏雅昭氏

『東京ろまんちっ句』著望田市郎(本名)1996年 冬青社刊より
このフォトコラムは、雑誌『東京人』1987年 〜1991年に掲載。その後、単行本化されたものです。



508-620p196

NONALNUM-3530382D36323050313937BCCCBFBF

NONALNUM-3530382D36323050313937CAB8

— posted by 本庄慧一郎 at 03:36 pm  

この記事に対するコメントは締め切られています


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
<< 2017.2 >>
SMTWTFS
   123 4
5678910 11
121314151617 18
192021222324 25
262728    
 
※ ご注意 ※このウェブサイトに掲載されている、すべてのコンテンツの著作権は(有)望田企画室ににあります。
著作権者の許可無く、本サイト内の全てのコンテンツ・著作物について、無断での使用・転載・加工は一切お断りしております。