あらめておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露
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へくそかずら&屁ひり虫
●悪臭・腐臭・死臭。
「生きもの」にはそれぞれに固有の「におい」がある。猫には猫の、犬には犬の、魚には魚の「におい」がある。
人間も――当然、それぞれの体臭をもっている。
愛猫や愛犬の「匂い」を嫌う人はいないだろう。もちろん、心から愛する女性(または男性)のからだの匂いを嫌う人はいないだろう。
●「へくそかずら」と名付けられた植物がある。
(『山野草 ポケット図鑑』 著:菱山忠三郎 昭和62年 主婦の友社刊より)
花は可憐だが、指先でもみしだくと悪臭を放つ。
昆虫にも「屁ひり虫」とよぶ嫌われ虫がいる。この虫、危急の場合に「悪臭」を放つ。
●人間も「心根を腐らせている者」は、悪臭を放つようだ。
「もの書き業」を半世紀以上やってきて、マスコミ業界――ラジオ・テレビ、そして芸能界などには「鼻持ちならない者」(臭気が堪えられないほど甚だしい。転じて言動が嫌みで見聞きするに堪えない/広辞苑)がウヨウヨしていた。
●それでなくても、政治界には「公僕の仮面」をかぶったヤカラがウヨウヨしている。とりわけ公金――政務調査費などや議員としての歳費を、私物化するセコイのが後を絶たない。
(東京新聞2017年12月1日朝刊より)
(朝日新聞2017年11月27日朝刊より)
●それにしても、その内訳の「さもしく卑しいこと」といったら、とりわけ「グルメぶり」が際立つのが麻生副総理の資金管理団体の――だそうだ。高級すしやフグ料理店などの店めぐりが1日200万円とか。
東京赤坂などのホステスがはべるクラブなどでは、数十万円もの金額を支払っている――とか。
浅ましいとしか言えないぜ。
●最近の社会では、9人の死体を――なんて凄まじくも残酷な事件や、かと思えば富岡八幡宮の凄まじい事件など、いくつもの殺人事件が続発している。
その一方で「公金」にたかるうす汚いハイエナのようなヤカラが跳梁している。
●「人間としての心根」を腐らしたヤツは、必ず「悪臭」をまとっている。その「悪臭」は市販の「消臭剤」などでは消去できない。
このワタシにはその悪臭が「死臭」と同様に耐えられないが!
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●「好もしい女性の良い匂い」が感じられるイラストをどうぞ。
「氷河特急」心まかせのエスプレッソ
人生は汽車に似ているね、淋しくなると汽笛をならす……といったのは寺山修司だった。
フランスからスイスへのゴッダルド峠を越える列車に揺られていると、さまざまな風景に出会う。
明るい陽ざし。重い空。やがて、雨、そして、雪と、自然がくり展げる二つとないパノラマの変化が、そのまま自分の人生の風景に思えてくる。
そんなとき、熱いエスプレッソが心を暖めてくれる。
フランスからスイスへのゴッダルド峠を越える列車に揺られていると、さまざまな風景に出会う。
明るい陽ざし。重い空。やがて、雨、そして、雪と、自然がくり展げる二つとないパノラマの変化が、そのまま自分の人生の風景に思えてくる。
そんなとき、熱いエスプレッソが心を暖めてくれる。
コピー:みさきけい/イラスト:野田ともじ
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ケイちゃんの目 ↓
Scenes of memories
歳末の街の記憶/渋谷・新宿・高田馬場
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