「社会&芸能・つれづれ愚差」第327回(通算439回)

本庄流「時代人情物〔読み語りライブ〕始めます

 ゴーリキーの「どん底」のセリフの中にこんなのがありました。

 いまの仕事が性に合っているなら、まあ人生もそう苦にならんだろう。
 でもその仕事がチグハグでしっくりいかないと、人生もそれだけで地獄みたいなものだな。
                                            (本庄流の意訳)

 あの「3・11」の影響もあって、従来の仕事のフィールドをちょっと変えたい――そんな気持が強くあった。
 それで、自作創作時代物の本庄流〔読み語りライブ〕をスタートさせることにしたのです。

***

 第1回は、小田急線狛江駅北口前の「泉の森会館ホール Link 」。
 そのフライヤーが出来ました。
 「江戸人情物&ブルースハープ」というセッションで――というユニークな趣向です。
 ぜひ、ご来場下さい。

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 この狛江がスムーズにスタートしたら、中野区沼袋の山田屋呉服店内シルクラブでも――と考えています。
 都会の中心地ではない場所でというのも、あれこれ考えてのコトです。

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 選挙です。若い人たちの関心や投票率が……という問題、ホントに困ったことです。
 スマホやゲームにこだわり、気を取られているうちにとんでもないことになるゼ、おい!


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ケイちゃんの目 ↓

わが家(の近く)のすばらしき緑陰と池


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— posted by 本庄慧一郎 at 01:11 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第326回(通算438回)

猛暑・酷暑にも負けずベンキョウしてるよ

 故井上ひさし氏とは、ずっと長い間、背中合わせの場所で物書きとして暮らしてきた。
 もちろん、劇作家としての彼の業績は図抜けていて、とてもかなわない。
 とりわけ、テアトル・エコーの熊倉一雄さんの「誘導」によって書いた「日本人のヘソ」を皮切りに膨大な傑作を遺されたが、やっぱり彼は「コトバの魔術師」と言われる特異な存在だ。
 何にしても早逝が惜しまれる。

***

 いま、あらためて井上作品のあれこれを舞台で観たり、またその戯曲を心して再読玩味している。
 とりわけ、彼が作品を書くにあたってのコンセプトとも言うべき次の言葉を反芻する。

むずかしいことをやさしく。やさしいことをふかく。
ふかいことをおもしろく。おもしろいことをまじめに。
まじめなことをゆかいに。
そしてゆかいなことは、あくまでもゆかいに。

***

 現在、小生の「本庄流ことば表現塾」には何人かの塾生がおり、多忙のさなかまた遠路もいとわず通ってきて研修を積んでいる。
 その際のテキストに井上ひさし作『花子さん』に登場する「参議院に立候補した新人」の演説の部分を使わせてもらっている。

若生 (手にした原稿にときどき目をやりながら)みなさん、あなたがたは阿呆(あほう)。鈍感で平凡なでくの坊。麻雀(マージャン)とパチンコと競馬とゴルフで大切な時間をつぶしている処置なしの白痴。麻雀、パチンコ、競馬で裸になるまで毟(むし)りとられ安酒あおって月賦の払いがまだ十五年はたっぷり残っている建売りの棟割(むねわ)り長屋へしょぼくれて引き揚げる素寒貧(すかんぴん)。上から入れて下からひり出すだけの糞袋(くそぶくろ)。かつぐは縁起と御神輿(おみこし)ぐらい、あとは小利口者にかつがれっぱなしのおひとよし。宣伝にやすやすと乗るお調子者。たとえ虫の居所(いどころ)が悪くてもおえらがたに文句ひとつ言えぬ弱虫の虫けら。遠い未来にたいしてはひどく悲観的なくせに「明日という字は明るい日と書くのよ」などと近い未来についてはふしぎに楽天的になることのできる分裂症患者。事件が起きるとその日は夢中、あくる日になるときれいに忘れ別の事件にまた熱狂する健忘症患者。自分の国では売春を禁じておいて外国へ女を買いに出かける図々(ずうずう)しさと、外国からなにか批判されるとそれを必要以上に気に病む臆病(おくびょう)さとを同時に持ち合わせたわけのわからぬ存在。とにかくみんな馬鹿。睨まないでください。わたしは自分ひとり高い所に立って警世家や予言者ぶるつもりはないのですから。じつはわたしも馬鹿。みなさんよりずっと程度の悪い馬鹿。(略)
 さてわたしはなぜ参議院全国区に立候補したのでありますか。秀才や利口者や賢い人にこれ以上政治を委(まか)せておいてはいけないと考えたからでありました。いまこそ馬鹿の出番です。そう、わたしたち馬鹿の出番です。馬鹿が小利口者を選んだのがこれまでの選挙。だから世の中がすこしおかしくなっちゃった。世の中の大部分を占めているのはわたしたち馬鹿、だったらその代表も馬鹿であるべきではいか。そう考えたのが立候補の動機でありました。誤解しないでください。わたしは馬鹿を馬鹿にして馬鹿馬鹿と言っているのではない。いくらなんでもわたしはそれほど馬鹿じゃない。おっといまの馬鹿は利口な人が馬鹿を馬鹿と馬鹿にするときの馬鹿、差別の馬鹿。わたくし、赤尾小吉は馬鹿こそがすばらしい、馬鹿こそが真に人間である、と申しておるのであります。わたしたちは阿呆で、でくの坊で、白痴で、糞袋で、虫けらで、分裂症で、健忘症で、そしてわけのわからない存在でよろしい。なぜなら馬鹿だけがやさしい心を持ち合わせているからです。みなさん、馬鹿や阿呆が原爆や水爆をつくろうとするでしょうか。もちろんそういうものをこしらえる知恵(ちえ)は馬鹿にはない。馬鹿は公害病を生み出しているあの手に負えない化学工場をつくったか。とてもとても。そんなこと、馬鹿には不可能。<外国に自動車やテレビを買ってもらおう。しかし、ただ買ってくださいでは外国も首をタテには振らないだろう。見返りに農産物を外国から買いつけることにしよう。そのためには、日本の農業をつぶしてしまおう>こんなややっこしい理屈が馬鹿に思いつけるか。ジェット旅客機の売り買いのためにたくさんの別会社をつくりそこを書類が通過するたびにリベート用に使う現金がうんかのようにひょこひょこ湧(わ)いて出る、こんなすごいからくりを馬鹿に考え出せるか。馬鹿に人体に危険な発色剤や防腐剤が発明できるか。そしてそれを食物に入れようなんて勇気があるか。土地をころがしたり、魚をころがしたり、そんな器用なことが馬鹿にできるか。馬鹿にできるのは女房(にょうぼう)をころがすか、ころがされるか、せいぜいそんなところだ。だいたい土地だの、魚だのってころがせるものかしらん。そういうものをころがしてしまうとは世の中にはよっぽど利口なひとがいるものだ。とにかくそこでわたくしは考えた。利口な方、賢い方にはこれまでずいぶんお世話になりました、しかしいまそこ選手交代のとき、どうかしばらくお休みください。これからは当分の間わたしたちが先頭に立つべきとき。世の中の進歩は牛の歩みのようにのろのろしたものになるでよう、なにかと不便で、お金もあまりもうからない世の中になるかもしれません。でも、そのかわりにやさしい心が、わたしたち馬鹿がたったひとつ持ち合わせているやさしい心がこの日本おおうことでしょう。進歩をとめてやさしさを日本に。みなさんの内にある馬鹿さ加減をぜひともわたしに代表させてください。さあ、これからは馬鹿が決め手だ。赤尾小吉でした。
(国語元年(戯曲集) 井上ひさし著1989年新潮文庫刊 『花子さん その2公示前夜』より)



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ケイちゃんの目 ↓

本年9月にスタートする「本庄慧一郎――
読み語りドラマ」の台本のあれこれ

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:20 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第325回(通算437回)

「ムカシの若者」から「現在の若者」へ

 ボクはね、ずっとこう考えてきたんだよ。

***

 人生っていうやつは――
 新しくやることが、たとえ5ミリでも3ミリでも「理想」というものに近づけば、それを「幸せ」とよぶんだ――とね。

***

 さて、今度の選挙は5ミリでも3ミリでもいい、「理想」に近くなるだろうか。君はどう思う?

***

 あのアベという首相は「強い日本!」というフレーズを好んで口にする。
 アベノミクスとやら「経済優先」の政策での「効果」を得意げに口にするが、大企業や一部、マネーゲームに目の色変える者たち以外の一般庶民には、確実なプラス効果などないんだゼ。

***

 それよりも「強い日本!」というフレーズの裏側には「自衛隊の軍隊化」を推進するコンタンがある。
 現行の「平和憲法」を改変(!)したいことも、そのためだ。
 そうなれば、まず若者たちよ、君たちがまず徴兵制というアミにかかって、否も応もなく――ということになるのは判ってるよな。

***

 これからの戦争は、必ず核弾頭ミサイルの応酬を誘発する。
 勝者は存在しないのだ。
 「死の廃墟だけが残る」そんな未来にしてはならないだろ、若者よ!



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ケイちゃんの目 ↓

さようなら銀座松坂屋銀座店
その屋上のスナップ5月

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— posted by 本庄慧一郎 at 12:20 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第324回(通算436回)

ジメジメしているのに「慈雨」にならない梅雨どきのメモ

●あれこれ、モノを考える仕事では、舞台脚本の企画関連の資料(本・雑誌・新聞記事等)は机上や書斎の身辺かに、ずっと存在していなくてはならない。
 したがって、コロコロと勝手に変わってしまうビデオやDVDのような映像では、あまり役に立たない。
 いや、現在しきりに喧伝される「電子書籍」なるキカイはまるで役に立たない。

●33平米とその他のいくつかの部屋(2階書斎への階段やそのワキの手作りのタナ等)も本でぎっしりで、まるで古書店の倉庫のようなわが家だ。
 それでも、キレイなままの寄贈本はまとめてごっそり被災地に贈呈し、かなりの古書は専門店に引き取ってもらった。

●小説家、戯曲作家、評論家、そして質のよいエッセイスト等の著作物(本)を読み、そして、その本たちを「矯めつ眇めつ――ためつすがめつ」して、そこからおのれの新たな出発点を探す。いや創り出すことに努めるのがならわしだ。
 したがって、パッパと消えてしまうモノは役に立たないのダ。

●さてさて、最近、都にはびこる3族がやたら目に立つ。
 ��スマホ・フィンガー族
 ��テレビ・ボーフラ族
 ��政界(中央・地方議員などの)暴言・暴走族
 �,鉢△蓮△汗睫世良�要はないだろう。��について補足したい。
 口にするコトバがすべてウソ臭い。いや、テンから的はずれでとんでもない勘違いそのものなのだ。
 その軽ハズミな、また「心の根っこの腐敗していたことばで」現在の政治生命や、あるいは命そのものを破壊してしまう者も多い――。

●というところで(古めかしいコトバでいえば)閑話休題。
 ずっとムカシ(20年くらい前?)、OLたちの茶飲み話などに「3K男」という造語がよく使われた。つまり、「汚い男」 「気が利かない男」そして「クライ男」のイミである。現在も変わらないハズだ。

●そして、男たちも、安酒をくらって「3Y女」としきりに口走ってうっぷん晴らしをしたね。「3Y」とは、「よく食う」「酔わない」「やらせない」(?)の頭文字のYである。
 「3K男 VS 3Y女」のトーナメントはずっと続いているんだろうナ。

●それで、「4K」のおハナシ。
 この「4K」とは、テレビ受像機のこと――はご存じですよね。
 要するに、現在の「フルハイビジョン」の4倍もの解像度があって画質はさらに一段と美しいというワケ。
 でも、そんな新製品もさっぱり売れないようだけどさ。

●そりゃあそうだろうねぇ。
 やっとひと息入れて、テレビをつけると安っぽいゲーノー人やタレントたちが、勝手にワルはしゃぎしているばっかりだもんね。
 画質や映像をウンヌンする以前に、あのワルハシャギの騒音にイラつくもんね。

●たしか去る4月14日東京新聞の記事の見出しに「民放ラジオ局・デジタル化暗礁」とあった。
 「若者離れの苦しい経営」「巨額設備投資のカベ」「受信するには専用器必要」などの条件をクリアすることは困難ということで、業界全体の参入は断念ということだ――だろうなあ。
 あのラジオというメディアは「フリートークという名のコトバのゴミ箱になっちゃった」と思ってたもんね。

●あれはいつだったかなぁ。「民放キャンペーン」でCMを作ったことがあった。テーマは「防災」でね。
 「♪いざという時〜「いつものラジオのいつもの情報」(声・熊倉一雄さん)
 あれはちゃんと活きてるぞ。

●そういえば、コラムニスト天野祐吉さんが、2013年5月29日付朝日新聞の「CM天気図」に『CMに明日はない?』というタイトルで書いていた。
 それと、「テレビは余命7年」(指南役著/大和書房)という題名の本があったな。まだ買ってないけど。
 内容紹介文には「(略)下請け・孫請け会社への外注、売れっ子を奪い合う視聴率主義、女子アナのタレント化など、若者を中心とする視聴者が(テレビ離れ)を起こした原因を探る。(略)」
 結論として「このまま衰退を続けると2018年に民放キー局は破綻すると予測」。
 ウン、時間的条件はともかく、ガタガタになる――と思うよ。

●テレビ4K。
 「苦しい」
 「暗い」
 「くたびれた」
 「くたばる」
 なんて4Kなんてねぇ。

●図に乗る――というけど、テレビのバラエティだけじゃあない。
 日本という国のリーダーたちの「図に乗る図」は「危険」にシンクロしてるぞ。


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ケイちゃんの目 ↓

蝶々(オス・メス)2頭の
華麗なるラブ・プレイ

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:54 pm  

「社会&芸能・つれづれ愚差」第323回(通算435回)

声優・内海賢二さんのこと
 
 2013年6月13日。内海賢二さん逝去。75歳。
 スキンヘッドでぎょろ目。ずんぐりした見るからに頑健な体躯。
 ほんらい舞台でのシバイをやりたかったようだが、ドスのきいたその「声」のためにもっぱら「声優」として活躍した。
 昭和40年代には、ウエスタンスタイル――カウボーイスタイルでまっ赤なオープンカーに乗り、ドスのきいた声で「やあ、元気かい!」と現れた。
 コワモテの顔はたちまち人なつっこい笑顔になった。

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 小生には、テレビCF制作時代があり、当時のコンビにディレクターの内田健太郎がいて、日常は「ウチケンさん」と呼んでいた。
 そして、もうひとりの「ウチケンさん」が内海賢二さんだった。
 3人はけっこう親しくつきあっていたっけ。

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 内海さんはプロダクション「賢プロダクション」を主宰していた。
 奥さんは、声優の野村道子さん。野村さんといえばこれまた超売れっ子の声優さんだった。中でもTVアニメの「サザエさん」の「ワカメちゃん」の声がとくにおなじみだった。(現在はご自分から身をひいてプロダクションのマネージメントに専念している)

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 この野村道子さんプロデュース、制作オフィス・デュオで、人形劇「南総里見八犬伝」の脚本を書いたなぁ。語り手として内海賢二さんと加藤みどりさん(あのサザエさんの声の)。
 そして、劇団貝の火(主宰伊東万里子さん)の川本喜三郎先生作のゲイジュツ品ともいえる精巧な人形が魅力的だった。(演出は故香西久さん)

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 つい先日、テアトル・エコーの納谷悟朗さんとの思い出を書いたばかりだ。同じテアトル・エコーの山田康雄さんも亡くなったし。
 これから、しっかり腰をすえてかかろうとしている「本庄慧一郎メソッド」による自作時代人情物〔読み語りドラマシリーズ〕には、内海賢二さんにもいずれ声をかけたいと思っていたのに――とにかく残念である。
ご冥福を祈ります。ウチケンさん!

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 それにしても――
 またしても、政治の中枢にいる者(自民党政調会長とやらの)高市女史の失言問題。あまりにも、軽率で無思慮でしかも、その始末と処理に対する態度も言動も雑に過ぎる。
 しかも、問題化した当初、菅とやらの官房長官もショボショボしながらも「そんな問題になるような発言ではなかった」とうそぶいたな。

***

 このところ、あのイシハラ氏とハシモト氏がゴタゴタしてる。
 このブログで小生がギャグにした「維新の会――異心の怪」というのが現実化……してくるようだなぁ。それは放っといてもいいけど。


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ケイちゃんの目 ↓

千葉県富浦の劇団貝の火
アトリエでの「南房総里見八犬伝」の人形

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— posted by 本庄慧一郎 at 02:39 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
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