派閥領袖の登用でバランス?
福田対麻生というカラ騒ぎは、アレは何なのだ?
ぼくにとってはまるで関係のないヤカラたちの勝手なお祭りのはしゃぎぶりは、ただひたすら腹立たしいだけだった。
しかも粗製乱造の内閣づくりのプロセスと質には、国民不在、民意無関係の裏取引だけが横行して、不愉快きわまる。
当然のように「◯◯派」とか「××会」といった用語が飛び交う。
それは、表立った「切った張った」はないものの、権力ポストや裏金を思わせるヤクザの勢力争いを文句なしに想起させて、これも不快・不明朗に極まる。
だいたい派閥争いなどというものは、ヤクザの勢力抗争とその手法と目的は同じようなものだ。
そう、「領袖――りょうしゅう」という言葉の意味は、ほんらい「集団を率いる良い手本になる人」だが、これはまったくアテにならないね。
政務調査費などという公金(税金)をせっせと私物化する卑劣な行為に明け暮れているようなどうしようもないのがあいかわらずしれっとした顔でまじっているはずだ。
ホンモノの任侠の男のど迫力! 河合徳三郎
いま、時代小説執筆の合い間に、「実録物」を書くことになっている。
昨年末、テアトルエコーで上演して好評を頂いた「大都映画」――その創始者の河合徳三郎を芯に据えて、ユニークで刮目・驚嘆する彼の個性ある人生と事業を書く。
エコーの舞台の河合徳三郎(熊倉一雄が演じた)は、なにしろユーモラスで、人情味あふれる人物だったが――。
この夏の残暑は、愚かしい政治屋たちの不行跡をさらに煽るように不快だったが、その間、河合徳三郎についての取材に専心した。
まず、河合徳三郎氏のお孫さんにあたる高橋理恵さん(つまり、大都映画のスター女優だった三城輝子さんの娘さん)のインタビューをはじめ、国会図書館・大宅壮一文庫・早稲田演劇博物館、さらに忠臣蔵四十七士の泉岳寺などを駆けずり回った。
たとえば「ヤクザ血の抗争史」などの実録物の記述に堂々と登場する本格派(!)河合徳三郎だが、その全体像やディティールはそれほど詳しく書かれていない。
時の政治家集団の「院外団」を組織したり、みずから東京府会議員を勤めるとか、かと思えば貧しい人たちのための慈善病院を建てたり、労使協調をテーマとした社会労働大学を設立する。
さらに民権新聞を発行し、毎日三百人分の炊き出しを実施したり……と、その活動範囲と実行力は凄いの一言に尽きる。
いや、泉岳寺の取材では、寺の境内に見上げるような「大石良雄像」が建立されていたが、これも河合徳三郎が「私財を投じて」のうえでの「建立発頭人」としての名を石碑に残している。
河合徳三郎はヤクザの頭目であったが任侠の人だった
小生はいま文庫書き下ろしの時代小説を書いているが、すでに文筆業も半世紀――。
このHPにも何度か書いたが、ラジオ・テレビの放送作家からスタート、TVコマーシャルの企画・制作・コピーを経て(イヤになって)いまは小説と、そして舞台脚本をめざす毎日。
考えてみれば、この物書き体質は叔父たちが4人も在籍していたかの「大都映画」に原点があるのだ。
現在執筆中の「実録大都映画」は本庄慧一郎の物書きとしての「ふるさと確認」にもなるだろう。
――幼い頃、さんざん遊びにいった大都映画撮影所だったが、劇作・演出の才人でスターだった松山祟三郎(小崎政房)とはじかに接しているし、奥さんの久野あかねにも会っている。
売れっこ監督の大伴竜三は叔父で可愛がってもらっていたので、辣腕石山稔監督にもお年玉をもらったり「子役になれ」などとも言われた。
加えて、大都映画から新宿ムーランルージュを経て活躍した叔父で師匠の小沢不二夫は、美空ひばりの「リンゴ追分」の作詞をしていて……。
たぶん――いま考えれば、あの河合徳三郎ともリアルタイムで邂逅しているはずなのだ!
任侠のココロのないヤカラたちの跳りょう
さんざん公金を食い荒らしておいて、カネが足らないとほざく政治家どもよ。
来年08年4月から(いつのまにか実施することになっていた!)「後期高齢者医療制度」では75歳以上の者の医療費の実質負担が全国平均で約7万5千円。
東京広域試算とやらによると年間15万の負担増になるとも。それも年金天引きだと。
昨年、アベ内閣の「横暴多数決」で決定されたのですよ、皆さん。
福田新内閣の舛添厚労相は、今回この「悪法」をとりあえず「凍結する」と発表したが――。
それにしても、日本国の選挙民って、ほんとうにお人好しばかりだねぇ。
自分のクビを自分で締めるようなコトを平気でやるヤカラが多い。まったく困ったもんだ。
ちなみに「任侠」とは「弱きを助け、強気をくじく気性に富むこと。またそういう性格の人」です。
「キャラが立って居る」なんて言葉を並べて得意になっている人をチヤホヤする若者もとにかくヘンチクリンである。
追伸
うつろな言葉でうそぶいてきて、ひょいと辞任したソーリ大臣。
公金横領の嫌疑にだんまりで通した閣僚。
たんなる暴力でしかない行為を正当化する「国技」の実態。
また、兇悪な殺人犯としか思えない男を「集団弁護」する男たちの一人が、記者会見でなにはともあれベロベロと泣くというテイタラク!
カンマ以下の人間たちの跳りょう!
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