「社会&芸能・つれづれ愚差」第432回(通算544回)

「曲がりなりにも……」(どうにかこうにか……)
 
●そういえば――
 作家阿川弘之さんが亡くなられた。(2015年8月3日 享年94歳)
 「阿川弘之さんを悼む」という追悼文を東京新聞8月6日夕刊に、半藤一利氏(作家/「日本のいちばん長い日」の原作者)が書かれていた。

●そういえば――
 阿川氏は、日本海軍にことさらの思い入れがあり、「山本五十六」や「米内光政」そして「井上茂美」といった海軍の軍人をテーマにした作品が多い。

●そういえば――
 半藤氏のこの追悼文の見出しのコトバは「言葉大事に/一直線の人生」である。
 阿川氏の日本語に対するシビアな例として「とんでもございません」という表現に対して「とんでもないことでございます」と正されたという。

●そういえば――
 最近の政治家たち(首相をはじめ、内閣の中枢にいる者たたちや、大臣などの責任ある者たち)の言語感覚は、どうしようもなくアサハカで無思慮で無教養だ。

●そういえば――
 以前にも書いたこんなザレ歌がある。
立てば放言 座れば失言 歩きながらもひたすら暴言
 人間、「性根」に狂いやズレができるヤカラの言葉には、その「病根」が、口にするコトバにそのまま現れる――当然のことだろう。

●そういえば――
 こちとらの職業は「作家・脚本家」(現在の表記)――。
 ラジオ・テレビ番組の構成台本や脚本等に、テレビ・ラジオCMのコピー、そして小説や評論めいたものを手当たり次第、せっせと書いた。
 すべてが、誰にでもすんなり理解、納得してもらえる「平易な言葉表現」が鉄則だった。曲がりなりにも、そんな作業(文筆業)を半世紀以上も続けてきた。

●そういえば――
 ラジオもテレビの番組もすべてが、活字化した台本や脚本が基本だった。
 たとえば、あの故城達也さんのような、腰のすわったプロたちの耳に快い響きをともなったコトバがベースになった。しかし――
 いつの頃からか「フリートーク」とやらになって、マスコミ・メディア(ラジオ・テレビ&TVCMも)品性を失い、ほとんど堕落した――そして、こちとらはさっさと活字メディアの書籍へと移動したのだった。

●そういえば――
 現在のテレビのバラエティと称するゴラク番組の「品性の欠落した惨状」には言及する気もないが、民放という名の電波に強引に割り込むTVCFの質の悪さも手がつけられねぇよ。

●そういえば――
 「なるほどねぇ」「うん、そうかそうか」「その主張、よくわかるなぁ」などという共感のまるで欠落したTVCFに無神経に分断された番組(民放テレビ局の商品)は、やっぱり「欠陥商品」だろ!

●そういえば――
 「安保法案」のゴリ押し。「沖縄基地問題」の強引進行。
 新国立競技場及びオリンピックの諸問題。さらに原発対応策のデタラメさ……などなど、問題山積みのアベ内閣のコソクな対応は、そのまま「墓穴」になるだろう。やむを得まい?





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ケイちゃんの目 ↓

2015年夏――生きとし生けるもの

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— posted by 本庄慧一郎 at 11:56 am  

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