「イチロー君のウィークリーショット/それにつけても」第143回(通算855回)

あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


NONALNUM3534362D363538BDF1BAD8A3B1

NONALNUM-3534362D363538BDF1BAD8A3B2






●私、望田市郎が本名。筆名が本庄慧一郎。(と、くり返し書いたけれど)。
 この間に、放送作家としては、1965年から本庄一郎の名でラジオ番組などを手当たり次第に手掛けた。
 フジテレビは開局当時から参加して、ドラマやいまでいうバラエティ風番組にも関わった。
 そう、『ママとあそぼう!ピンポンパン』は、午前8時からの月曜〜土曜の放送でも、真面目に努めた。楽しかった。
 渡辺直子さんと坂本新兵さん。ああ、なつかしい! 

●その後、「物書き業」としての気持ちに変化があり、テレビ・ラジオのコマーシャルの仕事に転換。やがて、大勢のスタッフなど、また広告主の折衝をクリアするビジネスに疲れて、さっさと「書き下ろし文庫本」の小説書きへ転進。さいわいオーダーも文句なしにあって、ン十冊も出版された。
 結局、大勢のスタッフの皆さんとの仕事を逃げて、「コツコツ型スタイルの作家業」に変えたのだった。
 「わがまま」というより、その折々の自分のペースに合わせた自己マネージメントということにしてもらっている。

●コマーシャルをベースにした音楽制作の仕事も大いにやらせてもらって……ひたすら「どうもありがとうございました」の気持ちであります。
 そういえば、ワタシのCМ作りの最初は、日本の広告業界史に特記される「アンネ課長」という異名でも知られる渡紀彦(わたり のりひこ)氏との出会いである。
 現在のように、堂々と商品を紹介することは出来ず、「ふとユーウツに襲われる日……」とか、「せっかくのおしゃれのシルエットが気になる日……」とか、「人には分からない不快感をおさえる必需品……」とかのコピーを書いた。

 その後、研ナオコさんの「ユニ・チャーム」のTVCМなども手がけるようになって……その苦労の思い出は、いまとなっては、すべて楽しい!

143-855001

(朝日新聞 2022年9月28日 朝刊より)


●5段ぬきの新聞記事を見て……ことさらに感慨にふけったね。



***




●本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)作品を掲載しています。

 コレクションシリーズ18はコチラ Link をご覧ください。




***






NONALNUM-A5CBA5B3A5E4A5F3C0C4

イラスト:やっぱっぱだいすけ

ニコヤンの目↓
Scenes of memories
あの日の公園

143-855-01

143-855-02

143-855-03













【電子書籍 余美太伊堂文庫(よみたいどうぶんこ)のご案内】

NONALNUM-

CDBEC8FEC2C0B0CBCAB8B8CBA5EDA5B4


主な取り扱い電子書籍ストアのご紹介
リンクをクリックすると、
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。


Amazon/Kindleストア Link

楽天ブックス/楽天Kobo Link

BookLive! Link

BOOK☆WALKER Link

どこでも読書 Link

honto Link

COCORO BOOKS Link

そのほか、iBook等のストアにて発売中です。
新刊 続々発売予定。

— posted by 本庄慧一郎 at 03:51 pm  

「イチロー君のウィークリーショット/それにつけても」第142回(通算854回)

あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


NONALNUM3534362D363538BDF1BAD8A3B1

NONALNUM-3534362D363538BDF1BAD8A3B2






余計なぜいたくは必要ないけど――。


●どうしても仕事場(書斎)をと熱望した。
 現在の60平米ほどの居場所は、女房ドノの承諾を得ての「お気に入りの書斎」である。
 まるで古書店の倉庫のような本の山を何とか努力して、折をみては処分整理をしている。

●物書き業道中記として、何度か書いたけれど、放送作家としてラジオ・テレビの脚本や構成台本を書き、広告業界に移り、企画・コピー・制作にのめり込み、CМ制作会社や音楽制作プロまで作って、よく働いたなぁ。
 その後、180度の方向転換。物書き業の原点になった演劇の舞台脚本(テアトル・エコーなどで上演)もあって――現在はもっぱら電子書籍オンリー。

●この書斎には、すでにン10年も「読み語り」の稽古に通ってきている二期会所属のクラシック歌手木山みづほさんがいて、進境いちじるしい成果に拍手をしている。

●久しぶりに、評論家の樋口恵子さんにお電話をし、親しくお話をした。

 なにしろ、樋口さんとは、大手新聞社が公募した「二十歳の記」という論文募集の学生の部で、第一席を受賞した樋口さんに、ぶしつけなお手紙を出した――のがきっかけだった。

NONALNUM-3134322D383534CBDC

(大和書房 2022年8月20日刊)


 樋口さんの著書は、しっかりと読ませて頂いている。もう、こんなに長いおつきあいのお方は――誰もいない!

●そして、ノンフィクション作家で、あの「ムーランルージュ新宿座」をテーマにした著作を出された押田信子さん。もともと、私も「ムーランルージュ新宿座」をモデルにした本を出したり、舞台化したこともあって、この同志ともいうべき、押田信子さんや、編集者の旦那さまなど、歓迎すべきゲストで気分の良い賑わいがうれしい。

●もともと「孤独な作家業」になれている私だが、心楽しい上質のお仲間は大歓迎である。

●コロナに関係のない孤独には、控えめな花の香りがある――。



***




●本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)作品を掲載しています。

 コレクションシリーズ17はコチラ Link をご覧ください。




***






NONALNUM-A5CBA5B3A5E4A5F3C0C4

イラスト:やっぱっぱだいすけ

ニコヤンの目↓
Scenes of memories
思い出のピクニック



142-854-1

(前列左端:樋口恵子さん 後列左端:望田市郎)



142-854-2

(左から、樋口恵子さん、望田市郎)



142-854-3

(左から2番目:樋口恵子さん 右から2番目:望田市郎)









【電子書籍 余美太伊堂文庫(よみたいどうぶんこ)のご案内】

NONALNUM-

CDBEC8FEC2C0B0CBCAB8B8CBA5EDA5B4


主な取り扱い電子書籍ストアのご紹介
リンクをクリックすると、
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。


Amazon/Kindleストア Link

楽天ブックス/楽天Kobo Link

BookLive! Link

BOOK☆WALKER Link

どこでも読書 Link

honto Link

COCORO BOOKS Link

そのほか、iBook等のストアにて発売中です。
新刊 続々発売予定。

— posted by 本庄慧一郎 at 04:20 pm  

「イチロー君のウィークリーショット/それにつけても」第141回(通算853回)

あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


NONALNUM3534362D363538BDF1BAD8A3B1

NONALNUM-3534362D363538BDF1BAD8A3B2






いまさらのようだが、葛飾北斎。


●ゴッホと北斎。
 ゴッホは、劇作の師・三好十郎(1902年〜1958年)の弟子として、学んだ。名作といわれる「ゴッホ小伝/炎の人」の戯曲は、ゴッホ役の名優・滝沢修の名演技で舞台化され、感銘をうけた。
 そのゴッホと並び称されるのが日本の葛飾北斎。

 今回、コロナ禍で蟄居(ちっきょ)を強いられる中、なんとか北斎の修行時代を小説としてまとめたいと、一念発起――だが、これが、思うに任せない。
 創作という作業に「慣れる・馴れる・狎れる」ことは、ないのだ。

 それにしても葛飾北斎――男の平均寿命は、五十歳半ばと称された江戸時代に、記録的な《長寿》を記録して、「画狂人北斎」の名を歴史にのこした。

 あらためて、関係資料をチェックして、その独自性と生命力と、そして、絵描きとしてのパワーに圧倒された。

 親しい人のお招きで、北斎が訪れた信州小布施の岩松院の「天井画」に圧倒された記憶の鮮やかさは、色あせることはない。

 いま、あらためて、書斎の資料をあさる。
 通称あぶな絵。そして枕絵・酒楽本・秘蔵画……などなどの呼称のある画集を、本箱の奥の棚から引き出し、ヒマにあかして頁をくる。

 同類の画集は、あれこれあって、「文庫本書き下ろし」の素材として、フルに活用した時代もあったなぁ。

 それにしても、天才北斎の「男と女の秘戯画」に対する執念というか、情熱というか、そのこだわりのねばっこさ、やはり、凄い! としか言いようがない!



***




●本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)作品を掲載しています。

 コレクションシリーズ16はコチラ Link をご覧ください。




***






NONALNUM-A5CBA5B3A5E4A5F3C0C4

イラスト:やっぱっぱだいすけ

ニコヤンの目↓
Scenes of memories
あの日のそぞろ歩きスナップ



141-853001

NONALNUM-3134312D3835333030322D283229

141-853003













【電子書籍 余美太伊堂文庫(よみたいどうぶんこ)のご案内】

NONALNUM-

CDBEC8FEC2C0B0CBCAB8B8CBA5EDA5B4


主な取り扱い電子書籍ストアのご紹介
リンクをクリックすると、
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。


Amazon/Kindleストア Link

楽天ブックス/楽天Kobo Link

BookLive! Link

BOOK☆WALKER Link

どこでも読書 Link

honto Link

COCORO BOOKS Link

そのほか、iBook等のストアにて発売中です。
新刊 続々発売予定。

— posted by 本庄慧一郎 at 03:59 pm  

「イチロー君のウィークリーショット/それにつけても」第140回(通算852回)

あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


NONALNUM3534362D363538BDF1BAD8A3B1

NONALNUM-3534362D363538BDF1BAD8A3B2






夏バテとウダウダぼやくゆとりはない!


●放送作家としては、1959(昭和34)年に、ラジオ(LF)のオビのコント番組をスタートした。
 家庭の事情で、絶対に生活費を――とセッパ詰まっていた。
 そして、1960(昭和35)年には、中部日本放送創立10周年記念のラジオドラマ脚本募集があり、「音速」に挑むテストパイロットのドラマで佳作入選を果たした。
 以来、懸賞募集に応募したことはない。

●師匠の劇作家三好十郎氏や叔父でもある劇作家小沢不二夫には、「そう急ぐな」と言われたが、「家庭の事情」が許さなかった。
 しかし、それ以後、ラジオの仕事などが途切れずに続き、フジテレビの開局1959(昭和34)年の試験放送からテレビ脚本「ヒゲ侍と花嫁」を書いた。
 その当時、文化放送を経てフジテレビに入社されていた森川時久氏がいらした。
 その森川氏が2022年8月28日に亡くなられたことを知った。


140-852001

(朝日新聞 2022年9月6日朝刊より)
 


 かつて、2011年9月に新宿歴史博物館にて行われた「ムーランルージュの青春」のシンポジウムにて、司会をした際に、森川氏は、明日待子さんらとトークゲストとして登壇されたのを、懐かしく思う。
 あらためて、ご冥福をお祈り致します。



●このコロナ禍で書斎に閉じこもっている。
 予告した、新企画の時代物で、葛飾北斎、小林一茶、鶴屋南北などの「彼らの若き日――猪突猛進時代」を書いてみようと意欲している昨今である。





***




●本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)作品を掲載しています。

 コレクションシリーズ15はコチラ Link からご覧ください。




***






NONALNUM-A5CBA5B3A5E4A5F3C0C4

イラスト:やっぱっぱだいすけ

ニコヤンの目↓
Scenes of memories
小庭の花




140-852-02

140-85201








【電子書籍 余美太伊堂文庫(よみたいどうぶんこ)のご案内】

NONALNUM-

CDBEC8FEC2C0B0CBCAB8B8CBA5EDA5B4


主な取り扱い電子書籍ストアのご紹介
リンクをクリックすると、
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。


Amazon/Kindleストア Link

楽天ブックス/楽天Kobo Link

BookLive! Link

BOOK☆WALKER Link

どこでも読書 Link

honto Link

COCORO BOOKS Link

そのほか、iBook等のストアにて発売中です。
新刊 続々発売予定。

— posted by 本庄慧一郎 at 04:05 pm  

「イチロー君のウィークリーショット/それにつけても」第139回(通算851回)

あらためておのれの履歴をふり返ってみると、半世紀あまり一貫して日本語を素材にした仕事(ラジオ・テレビ・構成台本/舞台脚本/TVCMプロデユース・企画・COPY/時代小説・現代小説/五七五・評論集・エッセイ等)をしてきた。
現在の書斎は、古書店の倉庫のようで「創作の遊園地」になっている。
●執筆スタッフ 本庄慧一郎(望田市郎)/みさき けい/深実一露


NONALNUM3534362D363538BDF1BAD8A3B1

NONALNUM-3534362D363538BDF1BAD8A3B2






俳人・石田波郷さんのこと。


●俳句や短歌はよく読む。
 かつて、俳人石田波郷さんは、練馬の谷原に住んでいた。私の叔父で、物書き業の師匠である小沢不二夫(1912年〜1966年)とは、「俳友」としておつきあいがあったようだ。
 その後、私の「東京ろまんちっ句 」なる出版企画などもあって、調布深大寺の波郷さんの墓とめぐり合い、お詣りもした。
 波郷さんは結核(心衰弱)で亡くなったが、たまたま私の母親も清瀬の療養所と同じだったこともあり、くっきりと当時の記憶がのこっている。



●あらためて、「現代俳句の世界7――石田波郷集」の頁をめくる――。

  綿虫やそこは屍の出でゆく門

  乙女の声して寒林を屍行く

  七百の患者等にけふ雪来るや

  白き手の病者ばかりの落葉焚

  朝雲や寒林すでに屍が通り



●石田波郷さんは、昭和昭和44(1969)年11月21日午前8時30分頃に逝かれた。

 元日の夜の妻の手のかなしさよ    石田波郷(昭和25年)
                       




***




●本庄慧一郎(望田市郎/本庄一郎)作品を掲載しています。

 コレクションシリーズ14はコチラ Link からご覧ください。




***






NONALNUM-A5CBA5B3A5E4A5F3C0C4

イラスト:やっぱっぱだいすけ

ニコヤンの目↓
Scenes of memories
あの頃の浅草の風景



139-851-1

139-851-2

139-851-3











【電子書籍 余美太伊堂文庫(よみたいどうぶんこ)のご案内】

NONALNUM-

CDBEC8FEC2C0B0CBCAB8B8CBA5EDA5B4


主な取り扱い電子書籍ストアのご紹介
リンクをクリックすると、
各書店の余美太伊堂文庫のページへとびます。


Amazon/Kindleストア Link

楽天ブックス/楽天Kobo Link

BookLive! Link

BOOK☆WALKER Link

どこでも読書 Link

honto Link

COCORO BOOKS Link

そのほか、iBook等のストアにて発売中です。
新刊 続々発売予定。

— posted by 本庄慧一郎 at 02:59 pm  


*** お知らせ ***
自主CDを制作
21.1:130:128:0:0::center:0:1::
平和を願う歌
「鳥になれたらいいね」
総合プロデュース:本庄慧一郎
<< 2022.9 >>
SMTWTFS
    1 23
45678 910
1112131415 1617
1819202122 2324
2526272829 30 
 
※ ご注意 ※このウェブサイトに掲載されている、すべてのコンテンツの著作権は(有)望田企画室ににあります。
著作権者の許可無く、本サイト内の全てのコンテンツ・著作物について、無断での使用・転載・加工は一切お断りしております。