「ニッポンの芸能人」シリーズ23


地球は怒っている
 自然災害(地震・豪雨・山林火災等)が連続している。「災害は忘れた頃にやってくる」という先人の警句はもう通用しない。
 その苛酷な記憶が遠のく間などなく次の災害が襲っているのだ。
 すでに南海・東南海地震など大規模の地震の予想が出されていて、強い関心と話題を集めていたが、今回の福岡・佐賀地方の地震はまったくのノーマークだったとか。
 地球温暖化問題に端を発する気象異常、自然環境異変はエスカレートするばかりだが、「世界の指導者」を自称するアメリカなどの姿勢や行為は、時代の趨勢(すうせい)に離反し、逆行している。
 たとえば、ブッシュなる者の私利私欲、おのれの利権にかかわる詐術(イラク問題等)はアメリカの良心ある者たちの告発で明白だが、その大きな誤謬(ごびゅう)は是正されることはない。しかも日本は危険な蛇行を続けるアメリカにひたすら無批判にシッポを振りながら追従するばかりだ。

人生イロイロ・世界もイロイロ?
 小泉ソ−リ大臣は、あいかわらず「巧言令色」の厚顔鉄皮で押し通している。
 器官としての耳膜や頭脳はもっていても、国民の声や言葉を理解しようとする常識人としての機能はもっていない人である。
 歌謡曲の歌詞のモジリを得意げに政治の場で口にしてうそぶくが、現在、政治・社会の経済などのフィールドに顕在化し、さらに劣悪化している現象は、「人生イロイロ」などという無自覚・無責任な「お宅っぽい」自閉感覚には届かないのだ。
 毎日、早朝4時起床、新聞3紙を精読する。
 そのあと書斎に入って、時代小説の原稿を1日15枚のノルマ達成に努めるのだが、世界や日本の情勢へのイライラは、時代小説という表現方法ではカバーしきれないという不満が残る。
 
「君が代」を大きな声で歌え?
 小学校の頃、空襲警報のサイレンに怯え、B29の爆撃に逃げ惑い、教師の皮のスリッパや鉄拳に脅迫されながら「君が代」を大きな声で歌えと命令された。
 軍人などの訓示や演説の最中、栄養失調で体力のない児童がバタバタと転倒した。
 それから60年。いままた「独立自衛のために」という狷介(けんかい)にしていかがわしいエセ愛国者らの旗振りで、貴重な平和の根がくつがえされようとしている。
 すでに、「おらが国がよければそれでエエ」という時代はとうに過去のものだ。
 たとえば「民族・宗教紛争/世界を揺るがす57の地域紛争」(島崎晋著)を読むまでもなく、世界や地球という規模と視野で考え、そして平和への行動を起こさないかぎり、日本というちっぽけな穴ぼこの安穏などあり得ない。

「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし――」
 寺山修司の短歌である。
 「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし」のあと七七には「身捨つるほどの祖国はありや」である。
 社会保険庁の公金浪費の醜態。警察機構内の裏金作りの狂態。それに政治献金などにまつわる犯罪行為の隠ぺい。さらにチカン行為や女性スキャンダルを引きずる国会議員、もしくはそれが原因で落選しながらもいまだに未練たらしく右往左往するヤカラたち――。
 日の丸をどうしろ、「君が代」を大きな声で歌えのと言えるガラかね。
 たしかに、地球も怒っている。そして、心ある日本人も怒っている……といいたいが、「人生イロイロ」とほざいてシレッとしているソーリでは、これ馬の耳に念仏。現在のニッポン「身捨つるほどの祖国はありや」だね。

●かい間、見せつけられるテレビの――。
 ニュース番組を見る目に、民放の番組やCMがとびこんでくる。出演者たちの悪ふざけと、まるで現実離れしたアホなCM群。
 公共性などとNHKの連中が口にするソラゾラしさ。そして、ニッポン放送・フジテレビ・加えてホリエナントカが口にする公共性……まったく、どうしようもないニッポン!

— posted by 本庄慧一郎 at 11:05 am  

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