メモ(1)74年ぶり国内最高気温40.9度
熱中症で死者12名とか。病院へ運ばれた者350人。(朝日・東京新聞など)一方、消費電力抑制でクーラーの温度をおさえよとも。
地球温暖化。フェーン現象・ラニーニャ現象……地球規模の異常気象はますますエスカレートするが、商店街あげて水を撒き、ドライ・ミスト噴霧と水がぶ呑みで耐える酷暑。
メモ(2)首相の「美しい国」封印
首相「美しい国」封印。参院戦惨敗後、生活重視に転換とか。
いまさら、ナニを言ってんのさ!とそのイージーで幼稚な思考力にただア然とするばかり。
メモ(3)「私の」ではなく「国民の」の政治を
女優東ちずるさんのコラム(東京新聞「言いたい放題」)は明快にして的確である。アベ・ソーリの「私の内閣」「私の改革」「私の使命」の連発と「基本路線について国民に理解していただいている」の発言を糾弾している。愚かなおチャラケで〔暴利〕をむさぼるゲーノー人の中ではこのヒト、まっとうです。
メモ(4) なぜ起こる「戦前回帰」
「作家加川乙彦氏に聞く」(東京新聞)加川氏は言う。
「若い人はいつの時代も流行に乗る。当時の流行は軍国主義。加えて、日本社会には個人の突出に対する拒絶、人と同じことをしていた方が得というムラ精神がある。その村八分の精神は現在の”いじめ”に通じる。戦争中もいまも精神の根幹は変わっていない」
平和を語るテレビ番組で、20代のフリーターという男性は、「現在のような不安定な生活を続けるなら、いっそ死んで”英霊”といわれるような死に方をしたい」などと大まじめに語っていた。
まともな思考力と人間らしい想像力を失ったヘンテコな人種がうようよしている昨今――。
「朝ズバ」問題。TBSは自浄の姿見せよ
(朝日新聞・8/12社説)
ごく一部の番組に、政治や社会の腐敗・不正を糾弾し、是正への提言を――というまっとうな姿勢がうかがえる。
しかし、いわゆるゴールデンタイムや編成替えシーズンの特番なるものの空疎なカラ騒ぎ番組は、ゼッタイ見ることがない。
とりわけ、司会者という名目ののさばる数名のタレントの跳りょうとその思い上がった傲岸さにはゲロが出る。
それはとりも直さず彼らのもつ”人気”にひたすらすがり付いているテレビ局の劣化した体質があるのだ。
「朝ズバ」の問題は不二家という菓子メーカーに関する問題だったが、いままた北海道の石屋製菓「白い恋人」製品が賞味期限改ざんで摘発された。
「ミートホープ」同様の原材料偽称の問題も続発している。
問題にされる方も、問題にする方も、いずれもその企業体質と現場スタッフに問題がある。
この社説のしめくくりのフレーズは「TBSはかつて”民放の雄”と呼ばれた。復活を果たすには、厳しい反省と自浄の姿を外に見せて――」とある。
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この酷暑の夏の個人的作業予定
カルイサワもベッソーも関係のないぼくである。
某出版社の仕事をある理由で下りた。
この8月に、時代物書き下ろし文庫2冊が出る
「影流! 必誅剣疾る 幻九郎死留帳」 廣済堂文庫
「闇のお江戸の松竹梅」 ベスト時代文庫
現在、執筆中の作品を8月いっぱいで校了する。
即、由緒ある劇団Zへの企画書作成してプレゼン。
そのあとすでにオーダーをもらている「実録・大都映画」の執筆にかかる。
昨年テアトルエコー公演のコメディ「大都映画撮影所物語」の好評から生じたうれしい企画だ。
昭和の戦中時代に軍政府の弾圧と企業統合令(つまり軍需産業以外は不要ということ)で事実上潰された(形式上は日活・新興・大都の三社統合で大映になったが)大都映画。
その経緯と顛末を新資料を加えてまとめる。
そして、その著作をテコに、新版「大都映画物語2」という脚本や映画化へのアクションにつなげたいと意欲している。
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いまの社会、どうしようもなく不快でイヤな奴も多いが、反対にしなやかなハートを持っている頼りになる仕事仲間もちゃんといるのである。