「社会&芸能・つれづれ愚差」第23回(通算133回)

07年8月31日のメモ

しょせん人間、欲と色と虚名
 ぼくが長いこと関わってきたマスコミ業界――テレビ・マスコミ界・広告界・ゲーノー界では、たまたま転がり込んできたアブク銭やテンから信用できない「有名」にカンカン踊りをして自滅した人間はワンサといる。
 成り上がりの人間が(成り上がりではない者も)、金欲と色欲に毒されてスピンアウトするケースは枚挙にいとまがない。
 前回の参院選では自民党大敗は「大番狂わせ」と報じられたが、欲まみれ金まみれのジジイたちの敗退はアタリマエでしょうが。
 ま、もともとあざとく卑しいゲーノー界のことはともかく「政治とカネ」については、あいかわらずでただうんざりする。
 小林温自民党議員の選挙違反問題、玉沢徳一郎自民党議員の政治活動費の領収書改ざん(同じ領収書を5枚コピーして添付とか)がバレる。そして……キリがない。
 そのほか、この問題かクローズアップされて慌てて証拠インメツにウロウロしている輩も大ぜいいるらしい。
 欲と色と虚名といえば、サクラパパとやらのカンカン踊りも噴飯ものである。その真偽のほどはこれからだが、もう一人姫ナントカという女性新代議士は色欲スキャンダルを週刊誌でスッパ抜かれた。
 とりあえず時代小説家としての感想は、チョンマゲの時代も21世紀も人間の性根というものはうんざりするほど変えられねぇなぁ――である。

欲と色と虚名に関する先人のことば

「金こそは――取るにたらない人物をも第一の地位に導いてくれる唯一の方法である」
(ドストエフスキー/ロシアの作家)


「金こそは――人間の卑しさと軽卒さをたちまちあからさまに暴露してくれる妙薬である」
(本庄慧一郎)




「人間は機械である。ちょっとでも触られると、欲情が激しく回転する機械なのだ」
(モーパッサン/フランスの作家)


「男は機械である。ワイフ以外の女性に対しては前後の見境なく回転したがる欠陥のある機械なのだ」
(本庄慧一郎)




「名声というものは、結局、新しい名前の周囲に集まるすべての誤解の総合にすぎない」
(リルケ/ドイツの詩人)


「名声というものは、結局、海の塩水のようなもので、いい気になって飲んでいると、やがて命取りになるシロモノである」
(本庄慧一郎)




「政治屋はつぎの選挙のことばかり考え、政治家はつぎの時代のことを考える」
(ジェームス・フリーマン・クラーク)




このところ得意になって「常在戦場」という四文字熟語を口にする政治屋が目に立つ。
とても国民ために役に立つはずのないような者が口にするのだが、彼または彼女にとっての「戦い」とは何なのかね?(笑わせないでね。怒らせないでね)



朝青龍――良くも悪くも現在のテレビとゲーノー人に、その経緯や質が酷似しているよなあ。(つまり、精神的未成熟人間と、過分、過当な環境のコト)



政治とカネ――根腐れした樹木に、美しい花も良く熟した実もならない。
なんにしても心根を腐らせた人間に、まっとうな自浄能力などあるわけはない。



朝顔や 紺の彼方の 月日かな  波郷

— posted by 本庄慧一郎 at 01:37 pm  

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