「社会&芸能・つれづれ愚差」第270回(通算382回)

「芬芬」というキィワード

 すでに、ン十年もの長い歳月を、原稿用紙に1字ずつ文字を埋めることで暮らしてきた。
 でも、つい最近、「芬芬」というコトバにはとんと無縁であったことに気付いた。というよりこの2文字を活用したという記憶がないのだ。
 もちろん、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。(文筆業と自称する者としてはハズカシイ!)
 芬芬――フンプンと読む。そうです。香りとか匂いとか、はたまた臭気などに関わることばですね。
 でも、うっとりするような快い香りや匂いにはあまりふさわしくないことばですね。
 やっぱり「悪臭芬芬」とか「異臭芬芬」にピッタリのことばですよね。
 となるとつい、現在の政治の動向がまず連想されます。

現在の政治の主舞台の「悪臭・異臭フンプン」

 原発再稼動という問題を強引にリードする現内閣の総理大臣――民主主義時代の民主的政党である「民主党」による内閣とそのリーダーとメンバーたちの言動には欺瞞・偽装の悪臭と異臭が根っこから沁み込んでいます。
 たとえば、6月14日付東京新聞「こちら特報部」の記事を読みました。いや、その記事で確認するまでもなく、現ソーリの言動(メッセージと行動)のヒドイこと! もう呆れて、ハラを立てることすら忘れてしまうほどです。

いくつもの現在の原発施設が活断層上にある?

 すでに多くの専門家が指摘しているように、地震及び津波などの自然災害に襲われる危惧がリポートされています。にもかかわらず――再稼動へ強引な行動を推進している!
 その言動には悪臭・異臭がフンプンです。
 すでに多くの者が声を大にして言っているように、あの東日本の大災害と、その悲劇の渦中に運命を狂わされた多くの人々の哀しみや怒りなどは、もう「どこ吹く風」といった無神経さです。
 野田総理という男は、しばしば「政治生命を賭けて」とか「国民の生活を守るために」とか「責任を全うすべく」とか口走るが、あの「3.11」のような大惨事の「責任」をとることなど、あなたにはテンから不可能ですよ。
 地震など自然災害とその猛威が及ぼす惨事惨状を――あなたどう認識しているのですか?

悪臭・異臭フンプンがふさわしい言葉たち

 虚偽・虚飾・虚妄・偽物・嘘っ八・擬制・羊頭狗肉・荒唐無稽・虚構・見掛け倒し・看板倒れ・詐術・詐欺・ペテン・いかさま……。うさん臭い・胡乱(うろん)・三百代言・妄語・妄言・妄動・妄説・虚言・虚誕・遁辞……キリがないのでこの辺で。

 ―― 本庄慧一郎類語集より。



 どんな人間も、他人の経験から、賢く学び取るほど利口ではない。

――ヴォルテール/フランスの哲学者



 へぇ、なるほど!なんて呟いてる場合じゃないですよね。同志の皆さん!
 我欲と自己保身のバケモノたちの暴走は、何としても阻止しなければならない。
 日本の山河や国土が、手におえない放射物で汚染されるようなことは絶対にあってはならない。
 あの「原子爆弾の悲劇、惨劇」を体験し、そのとんでもない困難からやっと立ち直った「平和の日本」を絶対に破壊してはならない。



ぜひぜひ、ぜひ、お読み下さい、皆さん!

 6月14日付東京新聞朝刊「こちら特報部/再稼動野田流の本質」を読んだ。
 作家高村薫氏、江戸学の田中優子氏をはじめ5人の識者が「野田節」を論評している。
 いわく、「学生なら零点レポート」「電力会社の広告塔」「しゃべる人形」「国家のため・国民犠牲の決断」と一刀両断である。
 そして同紙翌15日付の同欄も「東電の電気料金値上げに異議あり」では、弁護士水上貴史と金融アナリスト森本紀行両氏が、東電のカラクリの欺瞞性を鋭く分析し、暴いている。
 さらに同日の朝日新聞朝刊の「耕論」欄「再稼動、それでも」のミュージシャン坂本龍一氏をはじめ3人のメッセージに説得力がある。
 とりわけ、坂本さんの「存在かけて声を上げ続ける」に共感! そのしめくくりの文言を再録する。
 『声を上げる。上げ続ける。あきらめないでがっかりしないで、根気よく。社会を変えるには結局、それしかないのだと思います。』(東京新聞2012年6月15日朝刊「耕論」欄より)



追伸
 「悪臭フンプン」といえば6月15日午前11時すぎにオウム事件に関わる高橋克也が逮捕されたという。
 しょせん、人間社会の良識に「逆行」する者たちは滅亡する。

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          ケイちゃんの目  ↓

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          東京・大手町/平将門の塚

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             境内の蛙




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                        作家・脚本家 本庄慧一郎
                        (日本放送作家協会/日本脚本家連盟
                            /日本音楽著作権協会 会員)

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          NHKカルチャー八王子教室

          講座『脳活性術 気ままにストーリーを書こう!』

            日 時  2012年7月20日(金) 13:30〜15:30
            講 師  本庄慧一郎
            持ち物  200字詰め原稿用紙/筆記用具
            受講料  一般 2,835円(税込み)

            詳しい内容・お申し込みは
            こちら Link (NHKカルチャー八王子ホームページ)を

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— posted by 本庄慧一郎 at 01:41 pm  

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平和を願う歌
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