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パート2
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はじめに 2001.01.01


 巧言令色鮮し仁 パート2 第1回 

小泉サンのあの表情は…

 こうげんれいしょくすくなしじんといいますね。
 ご存じのように「人の顔いろを見てその場かぎりの言葉でごまかす。こんな人間には真の誠意やまごころがない」という意味です。
 たとえば、小泉純一郎サンというお方は、よくいえば当意即妙、ありていにいえば軽佻浮薄の無責任な言動をしきりと使います。
 ひょいひょいと口にするフレーズは、アサハカなコピーライターが考えたキャッチフレーズのように、こころに響いてくるクオリティがないのです。
 それと、のべつニヤニヤしているあの表情は、真摯(しんし)にものを考える人間のそれではない。

考えているひとはそれとわかる
 やはりきちんと物事を考えているひとの表情は、はっきりそれとわかるものです。
 ぼくはいま時代小説を書いていますが、人生修行の第一歩は演劇を学ぶことでした。
 劇団民芸の「ゴッホ小伝 炎の人」という戯曲を書いた劇作家三好十郎氏の劇団の文芸演出部に在籍して、三好十郎氏の書斎で原稿の清書をしたりして直接教えをうけているのです。
 また叔父の劇作家小沢不二夫(戦前の新宿ムーランルージュ出身。美空ひばりの「リンゴ追分」の作詞などもしている)にも脚本や演出の指導をうけました。
 小説でも演劇でも「人間の外面とその内面心理」は研究課題の必須項目ですが、とにかくあの人の表情はどう見ても「誠心誠意」という四文字は感じられません。

簡単に騙されてはいけない
 あの人の表情や態度から感じ取れるのは「自己満足」と「蔑笑」です。
 その彼が80パーセントを超える支持を保っていたということも、ぼくにはまったく納得のいかないことでした。
 あの時「純チャン」と叫んで手をふっていたオバサンたちはこのところ「きよしチャーン!」とやっているようですがね。
 なんにしても、「簡単に騙される日本人」をなんとか返上しなければ、この国は決してよくなりませんよね。
2004/09/11