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パート2
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第3回 2001.01.15
第2回 2001.01.01
第1回 2001.01.01
はじめに 2001.01.01
  

エッセイ「ニッポンの芸能人」シリーズ60 パート2 第67回 


枝璃貴子ソロ・コンサート
 このH・Pでは何回か書きましたが、現在進行中の「平和を願う歌」シリーズのうちの一曲「散華」に曲をつけて下さった枝瑠貴子さんのコンサートが「コール田無」というホールであった。(6月10日)
 枝璃さんとは親しい人たちが集うアットホームなコンサートで、毎年6月に定期開催されている。
 「散華」というぼくの作詞は、枝璃さんのハートフルなギター弾き語りで好評をいただいた。
 この「コール田無」というしゃれたホールは、由緒ある田無神社の境内にある。
 神社の宮司さんである加陽濟(かや・わたる)さんは、このホールの建設についての協力はもちろん、枝璃さんについてもバックアップをなさってきたお方だ。
 以前から加陽さんのお人柄やお仕事のことなどはお聞きしてきたが、今回コンサートの打上げ会で親しくお話する機会に恵まれた。
 そして、その人柄にふれてあらためて「意外な魅力」にとらわれた。

神社と寺とのえにし
 江戸時代を舞台にした時代小説の物語り作りでは、神社や寺のこと抜きには出来ない。
 古地図や資料と首っ引き、そして想像力を旺盛にして〔当時〕の情景を「見てきたように描く」のである。
 だが、正直に言うと、お寺さんは書きやすいのだが「神様」を祀った神社はどうも苦手だあった。
 といいつつも、ぼくの家(仕事場とは別)は、神社の参道のひとつ裏にあり、もともと神社とか寺が多い練馬石神井辺が大好きで住みついたところである。
 子どもたちが幼いころは、目の前の神社の正月や祭りや、そのほかの四季折おりに神殿に詣り、慣れ親しんで過ごしたものだ。
 たぶん、ぼく及びワイフ、そして子どもたちほど、神社や寺に親しんだ家族はそういないのではと思っている。
 というわけで、以前から何度か田無神社のたたずまいを愛でるために訪れてはいたし、タウン紙「オープン・プレイス」の取材でもあれこれ書かして頂いた。
 加陽宮司さんから頂いた「田無神社本殿写真集」でも紹介されているが、島村俊表氏の多様多彩な彫刻作品には目を見張るものがある。
 都や県の重要文化財に指定されている伝統あるアートには感嘆する。
 その魅力についてはまた述べるとして――。

加陽濟さんのお人柄
 もともと人づきあいの多い仕事をしてきた。とはいうものの、である。
 あらためて申しあげるが、神官とか宮司さんという方とのご交誼は、過去に一例だけである。
 かのニッポン放送で放送作家として仕事をしていた折に制作ディレクターだった野口好敏さんが、実は東村山市の八坂神社の宮司さんだったということがある。
 お寺さんがご実家だという放送局や広告代理店の制作者たちは何人か知っていて、皆さんはいまご住職などを勤めているようだ。
 それやこれやはともかく、田無神社の加陽宮司さんのことだが、今回親しくお話して(そういってはなんだが)宮司さんらしからぬ闊達自在、その思考の柔軟性と質の片りんに触れて大変に魅かれたのである。
 ちなみに、加陽宮司さんは、精神分析・精神療法等の分野のエキスパートであり、その方面のお仕事でも活躍なさっているのである。
 ぼくは、「おや?」とか「へえ!」と思わず呟くような方とお会いするのがなによりも楽しい……という人間である。
 このところコイズミ首相の「靖国問題」など、あれこれ問題含みの事案は多いが、加陽宮司さんのような寛容で合理的なお考えを持った宮司さんは大歓迎したい。
 いずれゆっくりの歓談の機会を頂き、「加陽ワールド」にお招き頂きたいと思っている。

追伸
たそがれてからの田無神社の神殿、そして参道の樹木のたたずまいは素晴らしい。それともうひとつ、参道わきのご神燈に仕掛けられているらしいスピーカーから、なんとソフトジャズのサウンドが流れていたのには、「おや?」であり「へえ!」であった。いいですねえ。こういうユニークで粋な趣向は! 脱帽。

大正・昭和の演劇パンフレット、多数あります(以下は一部)。
お問合せは望田企画室内「日本演劇愛好・普及クラブ」/FAX:03-3928-4255
新国劇一座
昭和四年
青年歌舞伎劇
昭和十一年
帝国劇場
昭和二年
市村座
昭和三年
2006/06/16