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はじめに 2001.01.01
  

エッセイ「ニッポンの芸能人」シリーズ26 パート2 第32回 


本庄慧一郎のお花見その1
 4月9日(土)の上野公園の花見人種大集合の写真を新聞で見た。まるで愚かしい戦争のために避難を余儀なくされた避難民の群れにしか見えない。
 ふだんでもよく出かける吉祥寺(数軒の古書店まわりと、公園近くの焼鳥屋伊勢屋を経由するウォーキングコースだ)井の頭公園や、わが自宅&仕事場がある石神井公園近辺はすべて不作法で不粋な酔っぱらいたちで占拠されているので日中は敬遠する。
 それで、昨日土曜日は、石神井川沿いの道を、南田中を経由、高野台(道場寺という名刹がある)を通って富士見台までウォーキング。
 南田中の川沿いの桜の景観は見事! しかも人もまばら。もちろん阿呆な酔っぱらいは皆無。まるで〔さくら花の天国〕なのだ。
 富士見台から中村橋へ出て(暗渠になったが元の千川沿いの桜並木もいい!)バスで阿佐ヶ谷へ。ここの中杉通りのけやき並木のいまは、芽吹きの新緑が、これまた清々しく美しい。
 駅前の行きつけのレストランでステーキ(小)と赤ワイン2杯で、古本屋めぐり3軒。
 そしてそのまま、青梅街道を荻窪へ歩く。
 いつもの笹間書店で、古書大量購入。
(落語の年齢・暉峻康隆/定本艶笑落語上下巻/落語・沖津要/刺青絵師・三井一郎/モンゴル大草原遊牧誌・張承志/アサヒグラフ2冊「山本安英の夕鶴は千回翔んだ」「グリコのおまけ大特集」他)ザックが満タンになり、古書店めぐりを断念して、荻窪駅前から長久保行きバスに乗車。富士街道で下車。家に着くまでの道すじにも桜。紫もくれん、ぼけ、れんぎょうなどの花はたっぷりあった。

本庄慧一郎のお花見その2。
 4月10日(日)。5時30分起床。そそくさと仕事場を出発。上石神井あたご橋から川沿いを歩く。早稲田高等学院の裏の桜の大木のあたりで鶯の鳴き声。ホーケキョ〜ケキョケキョケキョ〜と、その声のかわいさと見事さはパーフェクト。
 川面には上流からの桜の花びらの〔花いかだ〕がこれまた雅びな風景。流れには水草がなびいていて、水面に出ている水草に花びらがせきとめられる。
 沿岸の高見から眺めると、水面に桜の花びらが玄妙なアブストラクトな紋様を創造していた。
 そして石神井JA前の桜の辻公園のわき、〔花のトンネル〕の幽玄さ。その幻夢の世界。
 交通費・宿泊費、雑踏などゼロの別天地だ。
 そのまま、三宝寺と道場寺の間の道を入ると三宝寺池。ここはもう散策の人が出ている。
 が、でも桜のあるひなびた池畔の風景は絶品。
 しかし、グランドわきの桜の並木の下は、青いビニールシートやダンボールを敷き詰めた宴会場所取りの連中で、すでに汚いだけ。
 昨晩のゴミを清掃する係員の作業をシリ目にすでにザワザワと酒を呑み始めている輩がいる。
 地面にハーケンを打ち込んで大きく縄張りをする者。ベンチに○×会宴会場の貼り紙。ラジオをガンガン鳴らす者。
 まだ午前7時前である。

本庄慧一郎のお花見その3。
 いま、時代小説文庫書き下ろしの書く作業の手は抜けない。1日400字詰め原稿用紙15枚とおのれにノルマを課すが、予定通りに進行するはずがない。
 でもそれはそれ自由業である。なんだかよくわからないが、会社に行けば相応の月給とやらを与えられた輩とは異なるコースを生きてきて、精神の自由を失わずに来た(ように思う)。
 ワイフに言ってみる。明日は月曜日。ポケットウィスキーでも持って、高尾山の裏山とか、先祖の墓地のある多摩湖あたりに出かけてみようか……って。
 自由業というのは、すべて〔自己責任〕であるが、その分だけ〔おいしい自由時間を楽しむ〕ことができる。
 そういう〔いい時間〕を深呼吸すると「よーし、いい仕事するぞ」という意欲がわいてくるのだ。
 さて来週のこのHPは「たけし・志村けん史上最強の爆笑スペシャル」のテレビの情けなさと、新国立劇場「花咲く港」、そして劇団若獅子「月形半平太」、前進座「息子」&「玄朴と長英」などの芝居観てある記を書く予定。


大正・昭和の演劇パンフレット、多数あります(以下は一部)。
お問合せは望田企画室内「日本演劇愛好・普及クラブ」/FAX:03-3928-4255
新国劇一座
昭和四年
青年歌舞伎劇
昭和十一年
帝国劇場
昭和二年
市村座
昭和三年

2005/04/11