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パート2
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第3回 2001.01.15
第2回 2001.01.01
第1回 2001.01.01
はじめに 2001.01.01
  

エッセイ「ニッポンの芸能人」シリーズ17 パート2 第23回 


テレビ・コメンテーター
 たとえば――
 テレビのニュース・ワイドショーとやらの番組で女性作家の室井佑月とかいう人がコメンテーターとして出演している。
 先週も書いたが、ギョーカイ内での「ウチウチごっこ」には、ぼくはとっくにヘキエキしていて、島田紳助の件にかかわる和田アキ子とか美川憲一のコメントの「同病相憐れむ――どうびょうあいあわれむ」的コメントに鼻白んだ。
 そして今回、中村七之助という中村勘九郎の息子のタクシー代未払いのうえの逃亡。そして追跡した警官への暴行事件で、またぞろ同質の病根に冒されたような連中のお手軽にして軽薄な〔感想〕がはびこった。
 そのなかでも、室井佑月という女性作家の「ああいうことは、わたしたちにもよくあること。いいじゃないですか」(大意)という番組でのコメントがその代表といえた。
 なんと「没社会的」ないいぐさだろう。
 被害者であるタクシー運転手の届け出で、犯人を追跡した警官に暴行したという事実はまぎれもなく犯罪である。どういういきさつにしろ、七之助とやらの行為は正当化できない――という正常の認識が完全に欠落しているのだ。

有名人の没社会性と堕落
 現在、テレビなどで〔有名〕になった者たちの日常の言動にはかなりの狂いが見受けられる。人生観・社会性の欠落。そして、金銭感覚や経済感覚の麻痺。
 特殊な、しかも異常なマスコミとかゲーノーとかのちっぽけな〔ムラ〕で、ひたすら得手勝手に舞い上がった者たちにはもう〔常識〕などは望むべくもないのだ。
 いま、社会のあらゆる分野で、女性の進出が大いに目立っている。大歓迎である。
 とうに根腐れをおこしている男性老人たちの自己崩壊現象はすでに顕著で、これまた大歓迎なのだが、代わって始動をしている女性たちの質はどうなのか。
 あえていうが、テレビなどでの女性起用には、テレビ制作者たちのスケベ根性が見え隠れしていて、やたら不快である。
 ぼくはテレビや広告制作の現場に働いていた人間だが、だいたいの男たちは「女に甘い、女にヨワイ」。だらしのない奴が多い。
 前回の芥川賞の受賞者を例にするのは妥当ではないかもしれないが、やたら若い女性をチヤホヤする傾向は活字の出版界でも、テレビのドラマの制作者間でも常態化しているのはまぎれもない事実である。
 ちょっと見がよくて、すこし気の利いたことを口走る女性(キャバレーのホステスと同じような条件)を、彼らはチヤホヤする。まっとうな女性とは正面きってつきあう能力のない男たちの〔通弊――つうへい〕である。

テレビ番組のいかがわしさ
 折しも、テレビ東京の「教えて!ウルトラ実験隊」という番組で、実証すべきデータや映像をねつ造して放送して、あげく番組放送中止となった。
 ぼくは自分の出身母体であるテレビに大いに関心があり、その劣化に大いに肚を立てているものだが、今回のテレビ東京のような浅はかで俗っぽい事件は、今後も解消されないだろう。
 それは政治と同様に、真の改革など実行されていないからだ。
 NHK問題はあいかわらずくすぶっているが、例の海老沢とやらが逃げ込もうとして失敗した〔顧問〕という役職は、なんとその年俸は1,300万円だとか。フザケテルねえ!
 大阪市の例でも暴露されたが、法外な過剰報酬――つまり公金横領はNHKでも慣習化しているということだ。
 また具体例がバクロされた。
 NHKの一般職員のタクシー代が一人平均(1か月)40万円にもなるというのだ。
 これも一般の人から集めた視聴料(公金)から出ているカネなのだ。
 ぼくもかつてはCMの制作プロダクションをやっていて、スタッフの提出する出金伝票のかなりものがデタラメだったことに悩まされた。税務署のチェックに応じて一件ごとに検討すると「スポンサー接待」という伝票が六本木のSMクラブの領収書だったり……。
 金のあるところには、ゴキブリ人間が群がるのである。
 なにはともあれ「ウチウチごっこ」は犯罪の温床である。
 そして「ウチウチ発言」を弄する輩を、しれっとマスコミのオピニオンリーダーとして起用している制作者は、たぶん、あやしげでいかがわしいその〔恩恵の甘い汁〕を吸っている同類である。

大正・昭和の演劇パンフレット、多数あります(以下は一部)。
お問合せは望田企画室内「日本演劇愛好・普及クラブ」/FAX:03-3928-4258
新国劇一座
昭和四年
青年歌舞伎劇
昭和十一年
帝国劇場
昭和二年
市村座
昭和三年
2005/02/07