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エッセイ「ニッポンの芸能人」シリーズ51 パート2 第58回 


結婚式の披露宴はカラオケ大会かね。
 ゲーノー人のド派手な結婚披露宴というのは、毎度「どういうつもり?」と呆れる。
 松平健などといういいトシをしたオジサンが再婚したが、その宴席で、山本譲二という演歌歌手が、自分の持ち歌「みちのくひとり旅」を熱唱(!)したという。
 ♪ここでいっしょに死ねたらいいね〜 で始まる歌だ。
 お祝いの席では、どんな理由があろうとも「死」なんてコトバのある歌や文言はさし控えるのが常識と思うが、そんなことを考えるのはもう不要なのだろう。
 ずっと以前、結婚式の司会を頼まれたことがある。
 たしか昭和44年4月4日でやたら「シ」がゾロゾロ並んだ。そこで親父に「こういう場合はどうしたらいいの?」と訊いた。そうしたら「シアワセの二つ重ねの日……とも言えばいいんじゃないか」と即答してくれた。
 で、そのとおりにしゃべったら、地方から来られたお嫁さんのご親類の皆さんに大変おほめを頂いた。

無神経なのは若者ばかりじゃない。
 マスコミ関係の仕事だったから、ずいぶんド派手な宴会やパーティにつき合わされた。
 ある結婚式の披露宴では、某銀行のおエライさんであるオジンがスピーチに立った。と、このオジサン「お祝いの気持ちを託して一曲歌います」とのたまわった。
 民謡には祝い歌がいろいろある。
 たとえば?「いわき目出度節」(福島)とか「秋田大黒舞」とか、そうだ「秋田長持唄」なんかもいいね。あたりさわりのない定番では「黒田節」なんてのもあるけど。
 しかし、この時のオジンは、何をどうカン違いしたのか「よこはま・たそがれ」を絶唱したのだ。♪あの人は、行って行ってしまった あの人は行って行ってしまった、もう帰らない〜
 列席していたご一同様は熱烈に拍手したね。全員でギャグやっていた。(この五木ひろしのヒット曲は、レコード発売前のTBSの番組で作曲の平尾昌晃さんをインタビューしてギターの弾き語りで聴いたが、これは絶品だったが)

非常識はハレンチと同義語。
 ゲーノー界には、「有名人」という名の非常識人がウヨウヨしている。
 虚飾と虚名のステージに祭り上げられた者たちはほどんど例外なくおのれの人生を腐らせる。(ホリエとかナガタとかも同類だ)
 それにしても、はるばると見上げるようなウェディングケーキを見せびらかしたり、ウンザリするほどの有象無象をかき集めてド派手な結婚式を挙げたら、ちゃんとまじめにお二人仲良く暮らしてほしい。
 「二人の価値観の違いが――」とか「すれ違いでじっくり話をすることもなく――」とか、「それぞれの思いを大切にしたいから――」とか、ワケはそれなりにあるんだろうけど。
 あの山本譲二とか銀行のオジンはやっぱりギャグかましたのかなあ。
 となると「非常識はハレンチと同義語」はテッカイして、「非常識は大ギャグの裏返し」にでも変えますか。

大正・昭和の演劇パンフレット、多数あります(以下は一部)。
お問合せは望田企画室内「日本演劇愛好・普及クラブ」/FAX:03-3928-4255
新国劇一座
昭和四年
青年歌舞伎劇
昭和十一年
帝国劇場
昭和二年
市村座
昭和三年
2006/04/14