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エッセイ「ニッポンの芸能人」シリーズ25 パート2 第31回 


うるさい! うるさい! うるさい!
 バカ飼い主の犬のことではない。
 テレビに出ている連中のことであり、勝手にのさばっているテレビCMの〔音声〕のことである。
 今回、ニッポン放送・フジテレビ、そして堀江ナントカ……そこにかかわる連中の問題で、放送メディアというものの公共性という側面が、あらためてまことしやかに語られている。
 NHKにおける色欲・金欲プロデューサーの醜悪事件でも、幹部連中が同様のことを再三にわたってしたり顔で口にした。
 どいつもこいつも、ヌケヌケと「公共性」をいうが、語る者の面を見ると、そしてその言葉や声音に耳を傾けると、当の人間がほんとうのところ「公共性」などという事を確と理解していないインチキ発言であることがすぐ分る。
 そして、その彼らが従来かかわっていた事柄に上質の公共性などというものがまるで存在していなかったことに改めて気付かされる。
 「改革」をしつこくくり返しながら、すべてを「改悪」している政治家をはじめ、世の秩序治安のために働く公僕であるはずの警察の人間の、裏金作りやハレンチ犯などの不祥事にたいしての陳謝する責任者のうさん臭さ。さらに企業の経営者たちの暴走にかかわる弁解や弁明の言動……どれもこれもが、その本質において真の公共性を理解しているとは思えない。

吠えるな。喚くな。ヘンな声を出すな。
 まず、バラエティ番組と称する出演者同士のなれあい悪ハシャギをやめる。
 どれもこれもが愚にもつかない世間ばなしで勝手に騒ぎたてて時間を費やす。
 たまたまその場にあるカメラが視聴者の目である耳であるということになっているらしいが、それをしっかりと意識し、配慮して出演している者など一人もいない。
 その話の内容のお粗末なこと、いいかげんなこと、そして荒っぽいこと。
 しかも吠える、喚く、ヘンな声を発する。
 公共性? どこにそんな配慮がある? そこにそんな要素がある?
 ニュースワイド番組にしてからが、アテレコの奇声タレントがのさばるが、番組制作者たちの幼稚性とそのアサハカさにはうんざりする。また、コメンテーターなる者の(二、三の人をのぞいては)これまた浅慮なこと、その語りくちのまだらっこしいこと!
 加えて、ただ押しつけがましく騒々しいだけのCMのひどいこと。
 番組の時間とCM部分についての規制や規約があったはずだが、現在それは守られているのかね?
 ある歌謡番組では、曲を聴かせるよりCMががなるほうが多かった……という印象だった。
 もっと不快なことに、多くのCMの出来の悪いこと。制作者たちのセンスも疑うが、それを提供している広告主の良識もゼロ……というシロモノも多い。
 具体例を一つ挙げるなら(先にも書いたが)「題名のない音楽会」という上質の番組を提供している「出光」なる企業のカードPRCMの悪趣味と、消費者を愚弄したCM……あの自損自壊行為はただ哀れとしか言いようがない。
 現在の世界情勢、政治や社会の劣悪化、自然・人心の荒廃などにたいして、いまわがもの顔にのさばるCM群の大部分はもう、どうしようもなく乖離――かいりしている。つまり浮き上がっている。
 橋本ナントカさんという元総理大臣も、現在の総理の椅子におられる方も、その他の政治家諸君も、それにブッシュなる大統領も、ひたすら図々しいだけで、まっとうな人間としての良識や良心からどうしようもなく乖離している。
 公共性を口にしながら、それを劣悪化させ、私物化させることは犯罪である。
 駅までの路線バスの中で、勝手なグループが悪酔いしてドンチャン騒ぎをしていて、フツー一般の利用客をおいてけぼりにしている――そんな情景をしきりに連想する昨今でアル。
 もう一つ、あの堀江乱入事件で新登場した北尾ナントカ氏は、まったく「安物の(幡随院)長兵衛」だね。ココロは「やたら見得をきる奴」。なんにしてもイヤラシイのばっかり!

大正・昭和の演劇パンフレット、多数あります(以下は一部)。
お問合せは望田企画室内「日本演劇愛好・普及クラブ」/FAX:03-3928-4255
新国劇一座
昭和四年
青年歌舞伎劇
昭和十一年
帝国劇場
昭和二年
市村座
昭和三年

2005/04/04