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パート2
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はじめに 2001.01.01
  

エッセイ「ニッポンの芸能人」シリーズ47 パート2 第54回 


コトバは時代とともに変わるというが。
 ざっと50年ほど、日本語を使って生業(なりわい)をたててきた。
 最初にめざしたのは演劇だったし、ギャラをもらっての最初の仕事はラジオの台本などを書くことだった。そして、テレビ番組の時代、さらにラジオ・テレビ、CMソングの大量生産時代――現在は時代小説、加えて舞台脚本への挑戦と、すべて「日本語」とトコトンかかわってきた。
 よく、「コトバは時代とともに変わる」といわれる。それは「結果として」はあり得る。しかし、現在のテレビや一部の文学作品などでは、出演者や執筆者らの不勉強やデタラメさで、やみくもにねじ曲げたり変質させているものがある。
 社会には、変えるべきものがある。そして変えてはならないものがあるのだ。
 その時どきの人間のアサハカさや勝手な都合で、慎重に定めた法やルールを強引に変更するのならそれは法治国家とはいえない――。

いいオトナが「……みたいな」を連発するが。
 あいかわらず、ゲーノー人の離婚・結婚がテレビ視聴率の目玉になっている。
 それこそいいトシをした者がレポーターなる者に愚にもつかないことを喋る場面を見せつけられる。すでに子どももあるはずの彼らが、なにかというと「……みたいな」を連発する。たとえば「お互いの仕事の都合で、すれ違ったままみたいなコトで……」「彼は彼の夢があるからヤッパそれぞれの夢を大事にするみたいな……」ETC……。
 いや、ニュースワイド番組のコメンテーターなるオジサンもオバサンもエラソーな顔で「……みたいな」とのたまう。
 このコトバをあいまい語というが、つまりは、自分の思考や意志決定が出来ないことの表れである。また、自分の発言に責任を持ちたくない人間の常套句だ。
 たぶん、このあいまい語を乱発する者は、しっかり物事を考える力がないか、その努力を怠っているか、でなければきっとある種のウソをついていると考えている。

それにしても、CMも番組の出演者も……。
 テレビ番組にフリー・トークが跳りょうするようになって、とにかく不快で、不謹慎で、不作法な「不良品」がやけに目立つになった。
 とりわけ、うす汚いタレントばかりの仲間うち番組では「ソージャネーヨ!」「ウルセーンだよ!」と、町のチンピラそのままのコトバが日常化している。
 それと、あのアニメ声のキンキラ声。食い物番組はもちろん、ほんらい真面目であるべきニュース番組のレポートにも「さかりのついた猫」のようなうわずった奇声が登場する。
 CMもやたら15秒スッポットが増えているせいか、浅はかで拙い目立ちたがり演出にともなうCMがふえ、どれもこれもカンに障る。
 「なるほどなあ」と納得することのない番組もCMも、そして出演者も……いや、政治家らも、さっさと消えてほしい。(……みたいな気になるなあ?)

大正・昭和の演劇パンフレット、多数あります(以下は一部)。
お問合せは望田企画室内「日本演劇愛好・普及クラブ」/FAX:03-3928-4255
新国劇一座
昭和四年
青年歌舞伎劇
昭和十一年
帝国劇場
昭和二年
市村座
昭和三年

2006/03/17