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パート2
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パート1
第9回 2001.02.26
第8回 2001.02.21
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第4回 2001.01.21
第3回 2001.01.15
第2回 2001.01.01
第1回 2001.01.01
はじめに 2001.01.01
  

エッセイ「ニッポンの芸能人」シリーズ57 パート2 第64回 


つい故郷(ふるさと)を振り返る
 民間放送ラジオ・テレビからもの書きとしてのぼくの仕事はスタートした。放送作家としてラジオ・テレビの番組の構成・台本を考え、執筆することが生活費を稼ぐ唯一の手段だった。
 その後、早々に広告業界にもかかわりを持ち、放送の仕事と同時平行でラジオ・テレビのコマーシャルの仕事を手当たり次第にこなした。
 そして10年ちょっと前に、そのギョーカイがイヤになり、きっぱりやめた。いまは、放送局とか広告代理店とか広告・CM制作会社やスタッフと一切関係なしの小説や舞台脚本を書くのを仕事にしている。
 舞台のほうはこの5月に劇団ピ−プルシアタ−公演の「乳房一揆」の原作提供。秋11月には劇団テアトルエコーにオリジナル・コメディ「大都映画物語/遺骨(ほね)まで愛して」が上演される。
 つまり、もの書きとして、快く存分に仕事のできる分野へと軸足を移しているということだ。
 でも、おのれの出身母胎のテレビ番組やCMはやはり気になる。
 捨てた女、別れた女に未練がまるでないのだが、「でも、あいつは今ごろどうしてる?」なんて、ふっと振り返ってみる時もある。
 今のテレビ番組、そしてCM……ともに「大丈夫かい?」である。
 番組のほとんどがもう、スタジオ出演者たちの〔自己満足型大騒ぎ〕に終始しているし、CMにいたっては品性のカケラはまるでなく、「こんなCMで広告主も代理店もOKしてるの?」という低劣なCMが多い。
 つい先日、民間放送連盟だが公共広告機構だか確認する気にもなれなかったが、〔伝統工芸〕の職人の技がCM作りのスタッフにある――なんてアホなキャンペーンCMを見た。
 よくもまあ恥知らずのことをほざくものだと呆れた。

メディアの多様化という波のさなかで
 いまのテレビの視聴率というのは、いわば〔質〕とは無関係に〔視聴率〕という名の数字のクズ拾いにムキになっている。
 いくら数字を取れてもやがて、出演者だけが図にのっているだけの、公共電波という大義名分に名をかりたアホ番組ばかりとなるだろう。
 いいか悪いかは別にして、日本の伝統芸能たる落語もインターネットで配信されるという時代。自主性のない視聴者はただウロウロと漂い歩く放浪視聴者であり、広告主やテレビ局は〔虚の視聴率〕と共に自滅するだろう。
 でもぼくは、いまでもテレビというメディアの覚醒と自覚と自主を期待しているのだが、小1時間もテレビを眺めていると肚が立ってくる――というより、良質(?)のスイミン薬を服んだようにとっても眠くなってくる。(そこで「今夜もテレビよ、ありがとう」と呟き、ふとんに入る!)

●追伸
「NHK受信料」について
 NHK職員や関係者らの金銭的な不正や汚職が連続している。
 公金・税金に関する浪費濫費については、いまやNHKに限らず、呆れ返るような事件はそれこそ枚挙にいとまがない。
 06年5月25・26日付の朝日新聞の「衆院の国勢調査活動費」についての記事で、あらためて肚を立てた。
 「料亭に61万円。スナックに11万円」という見出し。「ワイン6本で11万円。料亭での料理1人前5万5千円」とか、カラオケ・スナックではホステスの腰に手を回しながら……衆院関係者はこの店で10回にわたって「懇親会」をやっているとか。ただウンザリし呆れた。
 そのウンザリ気分と連動するのが、NHK受信料問題である。
NHKのゴーマンさについて
 衆院の国勢調査活動費の26日付の記事は「請求書『芸者代上乗せ』」とある。この件について前衆院事務総長の谷福丸氏なる男が「やましくない」だの「権威に合う活動」だと言い訳していて、ひたすら愚かしい詭弁を弄している。
(北海道苫小牧市長のナニガシ氏の痴漢行為の弁明会見と似たようなものだね)
 同日の記事に「NHK局長、旅費で不正」の記事が出ている。
 こんなハレンチな内部腐敗事件があとを絶たない。いや、企業や組織の体質がいきなり改善されたとはとうてい思えない。
 そのNHKが受信料未払い者にたいして「法的措置をとる」と発言している。
 さらに民放連会長も「必要なら罰則化」をとほざいた。
 放送行政にたいして今後のNHKの動向が、これからの民放経営に関して多大の影響を及ぼすウラ事情があるのだろうが、とんでもない発言である。
 ぼくは放送作家組合の創立以来(昭和34年創立)の会員だが、民放連とは、放送作家・コピーライターという職業を通じて(民放祭番組CM作品コンクールの審査員などずいぶん協力した)あれこれかかわりを持ったが。
 ぼくはいま、電気の専門家(町のデンキ屋さん!)に頼んで、家のテレビ受信機から1CHと3CHを受信不可能にする工事をしてもらいたいと思っている。
 消費者が買いたくないと拒絶している商品を強制的に送りつけ、有無もいわわず代金を請求するのは犯罪ではないか?
(悪質な町の貸金業者が、貸し金取り立てに暴力的行為を駆使する例を思い出したね)
 まったくいまの社会、「公」の場にいる者たちのゴーマンなこと!
 ああ肚が立つ。

大正・昭和の演劇パンフレット、多数あります(以下は一部)。
お問合せは望田企画室内「日本演劇愛好・普及クラブ」/FAX:03-3928-4255
新国劇一座
昭和四年
青年歌舞伎劇
昭和十一年
帝国劇場
昭和二年
市村座
昭和三年
2006/05/26